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株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド

【NY市場】米中の対立激化でドル高・円高 英中銀受けポンドが軟調

 きょうのNY為替市場はドル買いが優勢となった。貿易問題での米中の対立がエスカレートしており、序盤はリスク回避の雰囲気が強まった。きのうホワイトハウスは、2000億ドルの中国からの輸入品にも制裁関税を課す方針を明らかにしているが、税率を当初の10%から25%に引き上げる可能性を示唆している。これに対して中国側も対抗する用意があるとの声明を発表している。中国商務省は「中国の準備は完全に整っている。国のプライドと国益を守るため報復せざるを得ないだろう」と言明した。

 リスク回避の雰囲気に円高の動きも見られドル円も前半は売りが優勢となった。一時111.35円近辺まで下落していたが、米株式市場が下げ渋ったことから後半には円高の動きが一服し買い戻されている。

 週前半には米中再協議への期待感が高まっていたものの、市場は再びリスクを意識し始めているようだ。ただ、この問題は短期決着は難しい情勢で市場もそれを認識している。ある程度情勢を見守りたいところもあり市場も、この材料だけをもって積極的に円買いを仕掛けて行こうとまでは考えていない節も感じられる。上値は重いものの、週前半の上げの調整といった範囲ではある。

 本日の21日線は111.60円付近に来ていたが、その水準は維持されている。明日は米雇用統計の発表が控える中、水準を維持できるか注目される。

 ユーロドルは1.16ドルを割り込むなど上値の重い展開。7月からのレンジ相場の下限が概ね1.16ドル水準だが、それを試す動きが見られている。1.16ドルを完全にブレイクするようであれば、1.15ドルを再び試す動きも警戒されさそうだ。

 ユーロに関しては今週、7月の消費者物価指数(HICP)速報値が発表され、エネルギー・食品を含んだ全体指数は前年比2.1%とECBの目標に到達している。一方、4-6月のユーロ圏GDP速報値も今週発表されており、前期比プラス0.3%と伸びは2年ぶりの低水準となった。第1四半期に引き続き景気回復にブレーキが掛かっていることが示されている。

 HICPは強めの数字ではあったものの、GDPの結果を見た限りではECBが「2019年夏の間中まで金利は据え置く」というコミットに変化を与えないものと思われる。

 ポンドは下げが一服も本日安値圏での推移。きょうは英中銀が9ヵ月ぶりに利上げを実施した。利上げ自体はほぼ確実視されていたことから驚きはなかったものの、全会一致での利上げ決定はサプライズであっただろう。利上げに反対する委員が複数いると見られていた。カーニー総裁の会見もインフレ圧力の高まりを強調し、結果発表直後はポンド買いが強まりポンドドルは1.31ドル台に上昇していた。

 しかし、買いが一巡すると今度は戻り売りが急速に強まっている。カーニー総裁は追加利上げの可能性を示唆したものの、緩やかな利上げに言及したほか、EU離脱交渉に対する不透明感が依然として残る中、その影響に配慮する姿勢を滲ませていた。追加利上げに対して市場はなお懐疑的で、きょうの金融政策委員会(MPC)からは少なくとも、年内利上げの可能性は盛り上がっておらず、短期金融市場でも10%程度の確率でしか織り込んでいない。

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