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【NY市場】ドル円は109円台維持も上値重い 利益確定や米中通商協議への不透明感


 きょうのNY為替市場でドル円は戻り売りが強まり、一時109円を割り込んだ。前日は110円台を回復する場面が見られたものの、上値を維持できずに失速した格好。

 前日のFOMC声明は期待したほどタカ派ではなかったとの評価のようだ。しかし、6月利上げは追認する内容ではあったようには思われる。このところドル買戻しが急速に進み、事前にかなり織り込んでいた面もあったことから、前日の反応は材料出尽くし感に近かったであろう。明日の米雇用統計を前にきょうは、調整の動きが出ていたようだ。

 きょうから貿易問題を協議するためムニューシン米財務長官を中心とした米経済チームが中国を訪問している。中国の地元メディアによると、中国政府は米国の横暴な要求には断固として対抗する方針とも伝えており、市場は今回の米中通商協議への不透明感を強めている模様。

 ドルの利益確定売りというよりは円高の動きがドル円を圧迫した。ユーロ円やポンド円といったクロス円も軟調。序盤の株式市場でダウ平均が一時300ドル超下落する中、リスク回避の円買いが出ていたようだ。しかし、ダウ平均も下げを取り戻し、後半はドル円の下げも一服している。ただ、FOMCを通過したことや、明日の米雇用統計を控えていることもあり戻りは鈍かった。

 目先の下値サポートとしては100日線が108.75円付近に来ており意識される。

 一方、ユーロドルはユーロ円の下げが圧迫し、朝方は1.1950ドル近辺まで一時下落していた。しかし、その後は買い戻しが強まり1.20ドル台を回復する場面も見られている。ただ、1.20ドル台の抵抗は強く1.19ドル台後半で推移。

 この日はユーロ圏の消費者物価指数速報値が発表され予想を下回っていた。市場では第1四半期の指標の弱さからECBの出口戦略への道筋に不安を強めている。現行の資産購入プログラムが終了する9月以降の具体策を6月の理事会で公表することが見込まれているが、ここに来て不透明感を強めている模様。きょうの消費者物価指数はその不透明感を後押しする内容ではあった。

 ポンドも序盤は売りが強まった。ドル買いは一服していたものの株安・円高の動きからポンド円が下げ、ポンドドルも圧迫されていた。しかし、米株が序盤の下げを取り戻す中、後半はその動きも一服する展開。

 きょうは4月の英サービス業PMIが発表になっていたが、前回からは回復したものの予想は下回っている。今週発表になった一連のPMIの結果から市場は5月利上げ期待をほぼ失っている模様。

 きょうの動きでポンド円は200日線を下放れる動きが見られている。明日の米雇用統計後の反応が警戒される動きではある。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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