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【NY市場】株高で円売り優勢 習主席の演説を受けでリスク選好

 きょうのNY為替市場は円売りが優勢となった。米中貿易戦争への懸念が緩んでおり、米株式市場でダウ平均が一時500ドル超上昇するなどリスク選好の雰囲気が強まった。

 きょうは中国の習近平国家主席のフォーラムでのスピーチが注目されたが、米国への姿勢に間接的に苦言は呈したものの、自動車への輸入関税引き下げや外資規制の緩和を改めて表明するなど、市場がエスカレートしそうな発言は出なかったことで安心感に繋がったようだ。

 ドル円は107円台前半で推移。株高で底堅さは見せているものの上値は依然として重い印象。ドル売りの動きも見られており上値を抑えているようだ。目先は107.50円付近が上値レジスタンスとして意識。

 明日は米消費者物価指数(CPI)の発表が予定されている。食品・エネルギーを除いたコア指数で前年比2.1%と、昨年第1四半期以来の2%台へのレベルシフトが予想されている。予想通りであれば、年内あと3回の利上げとの見方も出てきそうだ。しかし、ドル円に関しては株式市場の反応も留意されることから、反応を確認してから動きたいところではある。

 ユーロは伸び悩む動きも見られたが、ユーロドルは1.23ドル台半ばで堅調に推移した。きょうはECB理事のノボトニー・オーストリア中銀総裁の発言に一喜一憂する展開。総裁はロンドンでの講演で、ユーロ圏経済は好況のなかにあるのは明白とし、段階的な正常化を行う時が来ていると述べていた。その上で第1段階として、預金金利をマイナス0.4%からマイナス0.2%に引き上げ、第2段階として利上げに政策金利を含めることに全く問題はないとしている。

 この発言を受けてユーロもNY時間の早朝に買いが強まっていたが、この発言に関してECBが、ノボトニー総裁の見解はあくまで個人的な考えと言及したことで、ユーロは急速に売られる場面も見られた。

 円安・ドル安が優勢の中、ポンド円は買いが強まっており、2月9日以来の152円台に一時上昇している。2月から3月始めにかけての下降波のフィボナッチ61.8%戻しの水準に顔合わせしている。また、きょうの上げで100日線を上放れる展開も見られており、明日以降の動きが注目される。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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