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【NY市場】材料難の中、ドル安優勢に 明日の米CPIを待ちたい雰囲気

 きょうのNY為替市場、特に材料もない中、NY時間に入ってドル安が優勢となった。先週の米雇用統計は強い内容ではあったものの、平均時給は予想を下回る内容となっていた。市場の一部で強気な見方も出ていたFRBの利上げに関して、若干修正の動きも出ている模様。明日の米消費者物価指数(CPI)の結果を待ちたいムードも強いようだ。

 来週のFOMCをにらんで指標を確認したい雰囲気のようだが、利上げはほぼ確実視されている。ただ、それは既に織り込み済みで、注目はFOMCメンバーの金利見通し(ドット・プロット)であろう。年内の利上げ見通しが3回か4回か。

 先週の米雇用統計は強い内容ではあったものの、平均時給は予想を下回り賃金上昇が加速している気配まだはない。明日の2月分の米消費者物価指数(CPI)も足元はまだインフレの兆候は見せないものと思われる。ここ最近のFOMCメンバーの発言からは、年4回の可能性は指摘されているが、基本的にはどっちつかずの内容が多く市場も見極めが着かないようだ。

 ドル円は106円台半ばで推移。森友文書問題で麻生財務相の責任論も浮上するなか、アベノミクス後退への懸念から海外勢中心に敏感に反応している模様。ドル円は東京時間に一時106.35円付近まで下落していたが、その後は買い戻しも見られていた。しかし、NY時間に入ってから再び上値が重くなっている。NY時間に入ってからは円高よりもドル安の動きが圧迫していた模様。

 107円ちょうどに接近すると日本の輸出企業の売りオーダーが観測される一方、106.30近辺には買いオーダーも観測されていた。午後に入って米国債利回りが下げ幅を広げており、106.30円付近まで値を落とす場面も見られたが、水準は維持されている。

 一方、ユーロドルはNY時間に入って買い戻しが膨らんでいる。ロンドン時間には21日線が控える1.2340ドル付近まで上昇していたが、戻り売りに押され1.22ドル台に値を落としていた。しかし、NY時間に入ると再び21日線付近まで戻している。ただ、21日線で上値は抑えられている状況。

 先週のECB理事会を通過してユーロにも上値警戒感が出ているものの、下値では買いを推奨している向きも少なくない。ドラギ総裁の会見は慎重姿勢を滲ませていたものの、声明からは追加緩和拡大の可能性を示す文言が削除されており、出口戦略に向けて一歩前進させている。ただ、FRBの利上げも年内4回の可能性も指摘される中、ユーロドルも一旦様子見の雰囲気が出ている。

 ポンドは買い優勢となっており、ポンドドルは1.39ドル台、ポンド円は148円ちょうど付近で推移。ドル安の動きも見られる中、NY時間に入ってポンドは強含みの展開となっている。

 英EU離脱省のウォーカー政務次官が移行期間について「合意に極めて近い」と述べたことが材料視されている。来週のEU首脳会談に向けてポンドはEU離脱交渉の行方に一喜一憂しそうだが、様々な情報が錯綜し目まぐるしい展開も見られており、なお未知数の部分が多い。明日はハモンド英財務相が春の財政演説を行うが、特に大きなインパクトは無いとも見られている。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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