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【NY市場】ドル円は上値重い 米債券安が逆に圧迫も

 きょうのNY為替市場はドル売りが優勢となった。前日のFOMC声明では「緩やかな利上げが適切になる公算」と慎重な見方を示す一方で、インフレについては「今年上昇し、中期的に2%前後で安定」と言及していた。インフレへの表現がやや上方修正されたことでドル買いの反応も見られていた。

 しかし、FRBの利上げは現時点で年内3回が見込まれているが、市場もある程度織り込んでおり、4回の可能性が高まるかに注目している。今回の声明からは少なくとも4回の利上げの可能性はまだ小さいように思われる。

 インフレ指標次第といった印象で、まだドルを積極的に買って行こうという雰囲気までにはならないのかもしれない。

 ドル円は上値が重く109円台前半に下落。ただ、109円ちょうど付近には個人投資家や短期筋の買いオーダーも並んでいる模様。その後、下げて始まった米株が買い戻されたことなどで円安の動きも見られドル円も下渋ったものの、米株の上値が再び重くなるとドル円も追随する展開となった。きょうは米30年債が3%台を回復するなど各国の国債利回りが上昇しており、株式市場も警戒感を強めているようだ。

 一方、ユーロ円やポンド円といったクロス円は堅調。ユーロ円は137円手前まで上昇し昨年来高値を更新。

 ユーロドルは買い戻しが強まり1.25ドル台に上昇。ロンドン時間の早朝には一時1.23ドル台に下落する場面も見られたものの、下値では実需買いも旺盛で底堅さを堅持している。市場では1.25ドル台より上はECBも許容しないとの観測もあり、この先の動きが注目される。

 ブルームバーグが関係筋の話として、ECB理事会のメンバーの一部からドラギ総裁に対して、「資産購入終了後も相当期間(well past)、金利は据え置かれる」との表現について、期間をもっと明確にすべきとの意見が出ていると伝えている。思惑で市場に過度な変動をもたらすとしている。

 市場では3月にはガイダンスを変更してくるとの期待が高まっているが、この「well past」という表現をドラギ総裁がどうするかポイントの一つではある。

 ポンドも力強い動きが続いており、ポンド円は156円台まで上昇。上値目標としては2015年8月から2016年の英国民投票後の安値のフィボナッチ半値戻しが159円台前半にあり、目指すか注目される。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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