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【NY市場】フリン氏の有罪証言で動揺広がる ドル円は一時111.40円付近に急落

 きょうのNY為替市場でドルは一時急落した。フリン前米大統領補佐官(国家安全保障担当)のロシア疑惑に関する裁判所での有罪証言で市場に動揺が広がっている。フリン氏はトランプ大統領の当選後に、当時の駐米ロシア大使と会い、対ロシア制裁やロシア側の対応について協議した。その後、トランプ大統領の別荘「マー・ア・ラゴ」で政権移行チームに対応を協議するよう電話したという。フリン氏は捜査当局の事情聴取に対し、ロシア大使と制裁について協議していないと述べていた。

 後半になると、米税制改革法案に関してマコネル上院院内総務が、法案の可決に必要な共和党票を確保したとの発言もありドルは買戻しも見られている。

 ドル円は序盤こそ買いが強まり一時112.80円付近まで上昇。21日線が112.70円付近に来ていたが、その水準を上回っていた。しかし、フリン氏の報道で短時間に一気に売りが加速し、111.40円付近まで一時急落。ただ、動きが落ち着くと買い戻しも見られ112円台を回復。ただ、終値で21日線は回復できなかった。

 ユーロドルは1.1850ドル付近から1.1935ドル付近まで急上昇したが、現在は1.18ドル台後半までに戻す動き。1.1940/50ドル水準には売りオーダーも観測されている模様。

 ここ数日、ドルやポンドの買いでユーロの上値は重いものの上値期待は依然として高いようだ。米CMEの通貨先物の最新の建玉データを見ると、ユーロの建玉は増え続けている。ドル買い戻しの流れが落ち着けば、ユーロドルは再び1.20ドル台を目指すと見ているファンド勢も少なくないようだ。

 一方、ポンドドルは1.35ドル台に戻していたものの、動きが落ち着くと戻り売りも出ている。一時ストップを巻き込んで1.34ドル台半ばまで売りが強まる場面も見られた。

 しかし、今週のポンドはEU離脱に伴う負担金で英国とEUが合意しそうだとの報道が相次ぎ買いが加速している。ポンドドルは心理節目の1.35ドル台を回復し、ポンド円は152円台まで急伸した。来週以降、ポンド円は9月につけた年初来高値152.85円を試すか注目されるところだが、ポンド自体がこのまま強い動きが続くと見ている向きは多くはなさそうだ。

 今回のEU離脱交渉の第1フェーズは今月中旬のEU首脳会談で合意する可能性が高いが、本当の戦いはそのあとの貿易交渉で、英国の望む結果になる可能性は非常に小さいとの見方が多い。ドイツのメルケル首相も、貿易交渉は第1フェーズとは比較にならないほど困難な交渉になるだろうと語っていた。今後、来年にかけポンドは更に買いづらい局面が多くなるのかもしれない。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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