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【NY市場】月末要因でドル売り強まる ただ、ドル円は直ぐに戻す

 きょうのNY為替市場、ロンドン・フィキシングにかけてドル売りが強まった。きょうは月末要因で実需のドル売りが大量に出るとの観測も流れていたが、朝方の米経済指標が通過した辺りからドル売りが突如強まった。ただ、フィキシングを通過するとドルは下げ渋る動き。

 あくまで月末要因で調整が終われば元の鞘に収まる。早ければきょうにも米税制改革法案が上院本会会議で採決される可能性があり、更に米株もダウ平均が最高値を更新していることから、ドルの下値を積極的に試す雰囲気にはなっていないようだ。

 その米上院本会会議での採決だが、共和党のマケイン上院議員が賛成に回るとの報道もドルをサポートしているようだ。マケイン議員は上院議員の中でも尊敬を集めておりその行動は影響が大きい。ただ、トランプ大統領には不満が多いようで、オバマケア撤廃法案には反対票を投じ成立を拒んでいた。

 ドル円は朝方の112円台半ばから売りが強まり、一時111.75円付近まで下落。ただ、フィキシングを通過すると112半ばまで急速に戻し下げを取り戻している。200日線の水準はしっかりと維持されており、リバウンドの流れは継続されている。

 目先の上値レジスタンスとしては、21日線が112.75円付近に来ており意識される。また、きょうの上昇で11月6日から11月27日にかけての下げのフィボナッチ38.2%戻しの水準を突破しており、定石通りであれば50%戻しの水準まで上昇する可能性も高い。その水準は112.80円付近にあることから、21日線を一旦上回る可能性もありそうだ。

 一方、ユーロドルはこの日発表になったユーロ圏の消費者物価指数(HICP)速報値が予想を下回ったことからロンドン時間に1.1810付近まで下落していた。しかし、1.18台はしっかりとサポートされる中、フィキシングにかけてのドル売りから1.19ドル台まで急速に買い戻されている。その後、ドル安の動きは止まったものの、今度は円安に伴うユーロ円の上げがサポートし1.19ドル台を維持している。

 なお、HICPに関しては予想こそ下回ったものの、ECBのスタンスに変化を与える内容ではないとの見方が優勢。

 ドイツの政局は依然として混迷している。メルケル首相はドイツの最大野党の社会民主党(SPD)との再度の大連立を模索。SPD指導部は連立協議入りの権限を党指導部に与える動議を準備しており、前向きに検討していることから市場でも楽観的に見ているようだ。

 ポンドも買いが強まり、ポンドドルは1.35ドル台、ポンド円は152円台に急伸している。ポンド円に関しては米株高に伴う円安の動きも見られ、二重の追い風が吹いている格好。きょうは安値から200ポイント急伸した。目先は9月に付けた年初来高値152.85円付近が上値レジスタンスとして意識されそうだ。

 まだ正式には合意していないようだが、英EU離脱に伴う負担金の額で両者の協議が前進しており、12月中旬のEU首脳会談までには合意できそうな気配となっている。年内にはEU離脱の第1ステップを通過し、次の貿易交渉に進めそうな気配も出ており期待感を高めているようだ。

 ただ、今回の出来事が英経済成長にとってプラス要因とまでは言いがたく、あくまで最悪の事態は回避されたという程度の話ではある。英中銀の次回利上げの時期が早まると期待を高めることは時期尚早とも思われる。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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