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【NY市場】米小売指標が強くドル円は上昇 リバウンドの流れに戻せるか注目の局面

 きょうのNY為替市場はドル買いが優勢となった。北朝鮮問題への懸念が一服する中、この日発表になった米経済指標も心強い内容となったことからドルの買戻しが加速した。この日の米経済指標では特に7月の米小売売上高の強さは心強かったであろう。前月比0.6%の増加となり今年一番の上げ幅となった。自動車関連が4ヵ月連続で増加したほか、百貨店も3ヵ月ぶりに増加に転じている。

 オンラインでの販売は依然として好調で前月比では1.3%の増加と今年最大で前年比では11.5%増加した。GDPの算出に使用される食品・自動車・建材・ガソリンを除いた売上高も前月比0.6%増加しており、第3四半期の個人消費は好調な滑り出しを示している。

 ドル円は一時110.85付近まで上昇。しかし、小売り企業の決算を受けて米株の上値も重い中、後半は伸び悩む動きも見られたものの水準は維持した。

 この日の米小売売上高を受けて、CMEがFF金利先物の取引から算出している年内の利上げ確率は半々に戻しており、先週の米消費者物価(CPI)を受けての下げを回復している。この日の米小売売上高や今月の雇用統計は心強い内容ではあったが、インフレ鈍化懸念を払拭にはまだまだ至っていない。

 FRBは「一時的要因」との見方を維持しているが、それを確認するにはもう少し証拠が欲しいところではある。

 ドル円は21日線が110.70付近に来ており、その水準を突破してリバウンドの流れに戻せるか注目の局面に差し掛かっている。

 ユーロドルは利益確定売りが強まり、一時1.16台に下落する場面も見られた。ただ、1.16台では押し目買いも入り1.17台に戻している。本日の21日線が1.1730近辺にきているが、その水準を完全にブレイクし、年初来続いている上昇トレンドに調整モードが入るか警戒される動きではある。

 ポンドは本日安値圏での推移が続いた。ポンド円は一時141円台に下落。この日発表の英消費者物価(CPI)を受けて英中銀の利上げ期待が大きく後退しており、ポンドは売りが強まっている。英中銀は今月の英中銀金融政策委員会(MPC)でインフレはピークに近づいているとの見方を示していたが、きょうのCPIはその見方を裏付ける内容となった。

 明日は英雇用統計が発表され、最大の注目点は平均賃金となろう。賞与を除いた3ヵ月平均で前年比2.0%が見込まれている。もし、2.0%を下回るようであれば、完全に利上げ期待は後退することになり、ポンドは売りが加速する懸念もある。

 ポンド円は10日線の水準を回復できずに再び下値模索の展開に入っており、目先は先週末につけた141.20付近が下値メドとして意識される。

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美

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