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【NY市場】北朝鮮問題への懸念からドル円は110円ブレイク

 きょうのNY為替市場でドル円は110円を割り込んでいる。市場はリスク回避の雰囲気を強めており、為替市場は円買い・ドル売りの動きが強まった。先週の弱い米雇用統計にもかかわらずドル円は反転の動きを見せ底堅さが示されていた。ファンダメンタルズや金利に意識が行けば、リバウンドの展開も期待されたが、どうも市場は地政学的リスクに意識が集中しているようだ。

 円相場に関しては特に北朝鮮問題が懸念となっている模様。米軍は原子力空母カールビンソンを朝鮮半島近海に向かわせており、これに対して北朝鮮外務省は「米国が望むいかなる戦争の形態にも、我々は対応する用意がある」と表明している。

 きょうは北朝鮮の最高人民会議が平壌で開かれ、金正恩朝鮮労働党委員長も出席した。北朝鮮メディアは核・ミサイル開発については触れなかったが、15日に金委員長の祖父、金日成(キム・イルソン)主席の生誕105年、25日には朝鮮人民軍の創設85年と、今月末にかけて相次ぐ記念日を控えており、それにあわせて核・ミサイル実験を行うようであれば一触即発の事態も想定される状況だ。

 米金融政策が正常化の過程にある中、ファンダメンタルズからは買いの好機ともの声もある。米株や原油は下げ渋っているものの、週末にはイースター休暇も控え商いも薄い中、心理的節目を割り込んだことでモメンタムも上がらず、ロング勢も手を出しにくい状況にあるのかもしれない。

 一方、ユーロドルは買い戻しから1.06台を回復。一時1.0630近辺まで上昇し100日線を上回る場面も見られたが、上値を積極的に追う動きまではなかった。ユーロ買いといよりもドル円の下落に伴うドル売りがユーロドルを押し上げた面が強かったようにも思われる。

 市場ではECBによる預金金利の引き上げを見込む向きは多いが、ECBは早期の緩和解除は否定しており、現行の政策を年内は実施することを強調している。

 この日発表されたドイツの企業景況感指標は予想を上回る強さで、ドイツ経済の回復をうかがわせる内容ではあるが、南欧の経済がいまだ不安定な中、ECBも正常化には踏み切れない面もあるようだ。政治リスクも今後控えており、なかなかユーロの上値には積極的になれないのかもしれない。

 ポンドが堅調な動き。きょうは対ユーロでも強い動きをしており、ポンド自体の強さも見られている。きょうは3月の英消費者物価が発表になっていた。結果はほぼ予想の範囲内でインフレの加速は一服している。前年は3月にイースター休暇が来たことから、その影響で航空運賃が前年を大きく下回りインフレを抑制したようだ。しかし、食料品や衣料品の価格は上昇しており、実体は数字ほど一服感は出ていないようにも思われる。

 ポンドドルは21日線を上回っており反転の兆しも見え始めている。目先は1.26ちょうど付近が200日もその付近にきており、上値目標とりそうだが、まずは1.25台を回復できるかが焦点となりそうだ。

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美

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