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【NY市場】米国債利回り上昇でドルが底堅く推移

 きょうのNY為替市場はドルが底堅く推移した。特にドル買いを誘発する材料はないが、米国債利回りが上昇しており、ドルをサポートしたようだ。ただ、全般的にFOMCをはじめ、日銀、英中銀など各国中銀の金融政策を控え、また、オランダ総選挙やG20財務相・中央銀行総裁会議が週末に控える中、模様眺めの雰囲気が強い。

 先週の米雇用統計は米労働市場の力強さを示す強い内容となったドル円は利益確定売りに押された。今週のFOMCでの利上げ期待は正当化する内容とは思われるものの、市場は既に十分織り込んでおり、焦点は利上げのペースに移っている。FOMCメンバーによる利上げ回数の予想(ドット・プロット)に注目は移っているようだ。

 12月のFOMCでは今年の利上げ回数の予想中央値は3回となっていた。それが4回になるか注目されるところではあるが、市場では、トランプ大統領の経済政策がまだ未知数の中、現段階でそこまでFRBがタカ派になるとは見ておらず、前回の見通しと変わらず、3月を含めて3回との予想が多い。

 ドル円は何度か114.50を試す動きも見られたものの、しっかりとサポートされ、114円台後半に戻している。ただ、先週末の動きでドル円は115円台に跳ね返された格好となっており、先週末の日足のローソク足は長い上髭を伴った陰線を示現している。下向きのサインでもあり、上値には慎重になっている様子もうかがえた。下値サポートは本日安値の114.50と114.20に10日線、そして、114.00にフィボナッチ水準が来ている。一方、上値レジスタンスは115.00。

一方、ユーロドルは戻り売りに押され、1.06台半ばに値を落としている。ロンドン時間の早朝には1.07台に上昇する場面も見られた。市場ではECBは量的緩和(QE)を終了する前に利上げも有り得るとの見方が台頭しており、ユーロは買戻しを加速させている。一部報道でECB理事会でそれが協議されたとも伝わっている。

 しかし、ECB理事のビルロワド
ガロー仏中銀総裁やスメッツ・ベルギー中銀総裁が
憶測に対して火消しに回ったこともあり、ユーロは上げを一服させている。

 ユーロ関連の注目としては、水曜日にオランダ下院の総選挙が行われる。最新の世論調査では反移民や反EUを唱えるウィルダース党首率いる自由党が支持率を急速に低下させており、ルッテ首相率いる自由民主党と拮抗してきしている。背景にはウィルダース氏が支持するトランプ政権の混迷があるとも指摘されている。
 また、市場の一部では、たとえ自由党が第1党になったとしても、他党との方針にかなりの溝があり連立は難しいことから、市場の波乱要因にはならないとの指摘も聞かれる。

 なお、米東海岸で季節外れの大雪の予報が出ており、夕方から大雪が降るという。火曜日に予定されていた米独首脳会談が金曜日に延期になったほか、航空便のキャンセルもあいついているようだ。明日からFOMCだが、いまのところFRBからは何も声明が出ていない。

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美

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