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【NY市場】ドル円は一時115円台に値を落とす 調整モード継続

 きょうのNY為替市場はドル売りが優勢になった。この日は主要な経済指標の発表も無く、特に米経済にネガティブな材料は見たらない。ただ、米国債利回りの下げがドルを圧迫した模様。米国債利回りの下げについては、メイ英首相の発言で英国債利回りが下げており、それに追随した面もあったようだ。マクロ系ファンドのドル売りが観測されていた。

 メイ首相はテレビのインタビューで、EU単一市場へのアクセスを断念することになっても、移民流入と立法の権限回復がEU離脱における優先事項との見解を示した。この発言で市場は、EU単一市場へのアクセスがこれまでのようにできない「ハード・ブレクジット」になる可能性を高めている。

 きょうはボストン、アトランタと2名の米地区連銀総裁の発言が伝わっていた。両者に共通していたのが、緩やかな利上げになるという点。先週末にも複数の米地区連銀総裁の発言が伝わっていたが、年内3回の利上げが適切と揃って言及していた。それに比べれば、きょうの発言は若干慎重さを滲ませていた印象もある。ロックハート・アトランタ連銀総裁は2回の利上げを予想していると述べていた。

 ドル円も戻り売りが優勢となり、一時115円台に値を落とす場面も見られた。メイ首相の発言でポンド安が進んでおり、ポンド円の下落がドル円を圧迫した面もありそうだ。ポンド円は200日線まで下落しており、明日以降の動きが警戒される。

 先週一時115円台前半まで下落していたが、米雇用統計などを受けて下げを取り戻しており、120円を再び目指すか今週の展開が注目されるが、きょうのところは調整モードで変わらずのようだ。10日線と21日線がデットクロスを示現しているが、こちらの信頼性まだあまり高くはない。

 目先の下値サポートとしては、先週安値の115.20付近が意識される。

 一方、ユーロドルは買戻しが強まり、ストップを巻き込んで1.05台後半まで上昇した。先週発表になったユーロ圏各国のインフレ指標を受けて、市場はECBの見方に若干変化が出てきているようだ。ドイツからは利上げを主張する声も強まっており、一部ではECBの早期出口戦略への期待が高まっている。また、ECBの資産購入プログラムによる欧州債市場への弊害を指摘する向きも少なくない。

 消費者物価の上昇はあくまで、エネルギー価格の上昇に起因するところが大きいが、しばらく続くようであれば、ECBも考慮せざるを得ないのかもしれない。

 今年は政治的イベントリスクからユーロ安を見込んでいる向きが多く、ユーロドルはパリティ(1.00)がターゲットとなっているが、もし、ECBに変化があるようであれば、シナリオも変わってくる可能性は留意される。

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美

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