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【NY市場】後半になってドルは失速 ドル円は上に往って来いの展開

 きょうのNY為替市場、後半になってドルは失速している。この日発表の12月のISM製造業景気指数が強い内容であったことから、NY時間の序盤まではドル買いが強まっていた。トランプ相場が復活するとの期待も年始から高まったのかもしれない。しかし、日本時間1時のロンドンフィキシングの辺りから急速にドル売りが強まった。特段の材料は見当たらなかったが、米株や原油、米国債利回りが上げ幅を縮小させており、原油は一気に下げに転じている。

 ドル円はISM指数発表後に一時118.60近辺まで上昇し、昨年の高値に顔合わせしている。ただ、急速に売りが強まり、きょうの上げをほぼ帳消しにしている。目先は10日線が117円台前半に来ている。

 年始でまだ、市場参加者も本格的には戻っていないのであろう。東京勢も正月休みの中、きょうの展開は短期の投機筋が売買の主体になっていることを窺わせる動きではあった。

 ただ、きょうは失速したものの21日線はしっかりと維持されており、テクニカル的には昨年到達できなかった120円を目指す展開は十分に残されている。

 なお、この日発表の12月のISM製造業景気指数は心強い内容ではあった。結果は54.7と2014年12月以来、2年ぶりの高水準となった。これを受けて為替市場ではドル買いが加速している。詳細を見ても、新規受注、生産、そして雇用も前月から上昇しており強い数字と言えよう。

 11月のトランプ氏の大統領選勝利以降、為替市場ではドル高が進んでおり、その悪影響が出るか心配されたが、輸出も上昇しており、今回の数字に関しては影響は出ていないようだ。

 むしろ、トランプ氏の経済政策であるインフラ整備や大型減税、そして、米国内での生産に寄与するような保護主義的な政策への期待感も米製造業には出ているのかもしれない。

 また、産油国の減産で原油相場が上昇し、掘削装置(リグ)の稼動が再開しているところが増加していることもフォローとなっている可能性もありそうだ。

 ユーロドルは序盤のドル買いで一時1.0350を下回る場面も見られたが、後半には1.04台に戻している。ただ、ユーロの上値は重い。今年予定されている仏大統領選挙など政治リスクへの警戒感がユーロを圧迫している。

 ただ一方で、ECBは今年中に資産購入プログラムの拡大ペースの縮小を開始するとの見方も少なくない。資産購入のテクニカル的な問題も然ることながら、インフレ期待が高まるとの予想もあるためだ。

 実際、この日発表された12月のドイツ消費者物価指数速報値(HICP)は前年比で1.7%に上昇しており予想も上回った。フランスのHICPは予想を下回ったものの、昨年末に発表されたスペインも予想以上の上昇を示していた。

 明日はユーロ圏のCPIが発表される予定だが、現在の予想では前年比1.0%の上昇が見込まれている。ただ、上記の指標を受けて上振れる可能性も指摘されている状況で、こちらは資産購入拡大ペースの縮小予想を裏付ける内容ではあった。

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美

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