FX外国為替情報のKlug(クルーク)
為替、海外投資でハイリターンを得るためのニュース、レポート、コラムを掲載

【NY市場】円安とポンド高が優勢 ドル円は一時107円台

 きょうのNY為替市場は円安とポンド高が優勢となっている。ドル円はきょうも堅調な動きを続けており終盤に一時107円台に上昇。きょうは主要な米経済指標の発表もなく、手掛かり材料に乏しかったが、市場では米利上げ期待が徐々に高まっており、ドル円を支援しているようだ。

 WSJ紙の著名なFEDウォッチャーが、FRBは早ければ9月のFOMCで利上げの可能性があると指摘していたことも話題となっていた。CMEがFF金利先物の取引から算出しているFEDウォッチでは、年内までの利上げであれば、確率は50%超まで上昇、9月も25%まで回復している。

 きょうはポンド高も目立った。この日の英雇用統計が強い内容だったことをきっかけにポンドは買い戻しが強まっている。英中銀の企業調査報告も材料視されており、その調査では、英国民投票でEU離脱が決まったことで資金需要は鈍化し、設備投資に対する期待も低下している。しかし、大半の企業は、短期的には資本投下に影響はないと見ていることが明らかとなっていた。終盤にはフォーブス英中銀委員が「利下げは必要なものの、大急ぎで実施する必要はない」との見解を示していたこともポンド買いを誘っている。

 ポンド円は141円台に上昇。10日線と21日線のゴールデン・クロスが示現しそうな気配も出てきている。ただ、英国民投票後の混乱からの落ち着きに伴う買戻しでもあり、あまり信頼感はない。なお、NY時間終了後に円安が強まり、ポンド円は一時142円台まで上昇している。

 ユーロドルは1.1000付近での振幅に終始し、ユーロ自体はさほど大きな動きは見られていない。明日はECB理事会が予定されている。先日、英中銀が利下げを見送ったこともあり、今回は据え置きとの見方が有力。ドラギ総裁の会見も、必要なら行動する可能性は言及するものと思われるが、ヒントは示さないものと思われる。市場ではスタッフ見通しが公表される9月の見方が有力となっている。

 なお、ドイツ10年債利回りはマイナス圏での推移が続いているが、ECBの国債購入で、ECBが自身の基準による購入可能なドイツ国債が次第に品薄となっており、ECBが基準を緩めない限り、購入できるドイツ国債は早ければ8月にもなくなる可能性があるとの指摘も出ている。この辺の協議も注目ではあるが、特に今回は基準を変更してくることはないものと見られている。

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美

メールマガジン

山岡和雅が毎日発行!
外国為替ディーラーの心の中

毎日の為替相場を、市場参加者の目を通して判り易く解説。為替ディーラーの本音は?【まぐまぐ殿堂入り】

バックナンバー

朝刊 ニューヨーク為替市場レポート
米国市場の動きを、朝一番に配信!! FX、外国為替、米国株、米国金利など、テレビやWEBサイトでは得られないニューヨーク金融市場情報のほか、アナリストの独自解説も配信します。

バックナンバー

powered byまぐまぐトップページへ