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【NY市場】ドルは上げ維持できず失速 典型的な地合いの弱さ示す

きょうのNY市場はリスク回避が一服し、序盤はドル高で始まったものの、上げを維持できずに失速している。原油が再び下げ幅を拡大し一時28ドル台前半まで下落。米株も反発したものの上値が重い。

このところの急落に値ごろ感も出始めているものの、上げを維持できないあたりは典型的な地合いの弱さを示している。

この日は10~12月の中国GDPが発表になり、前年比で6.8%、2015年通年では6.9%の成長となった。数字はともかく、市場では中国の景気刺激策への期待感に繋がった模様。ただ、国有企業などの構造改革も求められる中、どこまで効果的な刺激策を実施できるかは未知数。

ドル円は118円台を回復する場面も見られたが、戻り売りが強まり、一時117.30近辺まで下落。円高というよりはドル売りが圧迫していた印象も強い。

米利上げ期待は温存されているものの、早期の利上げ期待は以前ほどは高まっていない。FF金利先物の取引では、3月利上げの確率は35%程度に低下している。1ヵ月前は50%を上回っていた。

FRBは海外経済の動向は米経済に影響しないと自信をのぞかせていたが、ここに来て、どうもその自信が揺らぎつつあるようにも思われる。

原油が30ドルを下回る中で、インフレ期待も高まらず、年末商戦も思ったほど好調でもなさそうなことから、年内の利上げに対する慎重さも出始めているのかもしれない。

ユーロドルは1.08台半ばから一時1.0930近辺まで上昇。1.10回復を目指す動きを続けている。

今週はECB理事会が予定され、政策変更は無いものと見られる。ただ、市場の追加緩和期待は根強く、ドラギ総裁が会見で、3月理事会に向けて何らかのヒントを示してくるか注目される。

追加緩和の場合、前回の理事会で見送った資産購入額の拡大などが予想されるが、理事の一部からは様子を見るべきとの意見も出ており、見解は分かれているようだ。

この日発表のECBの調査では、今四半期のユーロ圏企業の資金調達環境は改善が見込まれるとしており、追加緩和の効果はある程度出ているようだ。手段も少なくなりつつあるECBとしても、現時点で様子を見てもおかしくはないのかもしれない。

(Klugシニアアナリスト 野沢卓美)

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