FX外国為替情報のKlug(クルーク)
為替、海外投資でハイリターンを得るためのニュース、レポート、コラムを掲載

議会証言後の流れが続くドル売りも、112円台では買いが入る

※忙しい人のサマリー
議会証言後の流れが続くドル売りも、112円台では買いが入る

ポンドは振幅。利上げへの期待感が対ドルで買いを誘う

ユーロは急騰後値を落とす

【東京市場】ドル安円高

ドル円は112円86銭と、NY市場で議会証言後につけた安値を割り込無ところまでドル売り円高が進む場面が見られた。
 
 注目された昨日の議会証言でイエレン議長が利上げを急がない姿勢を示したことで、ドル売りが進行。NY市場で112円93銭を付けた後、113円台に戻して迎えた東京市場。朝方はしっかりの展開で、一時113円台半ばを回復するところまで買いが入る場面が見られた。

 しかし、議会証言の影響もあって米債利回りの低下が進み、上昇一服後は一転してドル安円高が進行。NY市場で付けた安値を割り込むところまでじりじりと値を落とした。

 112円80銭台を付けた後は、下値トライに一服感が出て113円台を回復したものの、戻りは鈍く113円ちょうど近辺の安値圏もみ合いに。

 ユーロドルが1.1411台から1.1440台までユーロ高ドル安が進むなど、ドルはほぼ全面安に。

 金利先物市場動向から見た年内の利上げ割合が議会証言前の約6割から、ほぼ五分五分まで下がっており、ドルの重石に

【ロンドン市場】序盤に欧州通貨高
 
目立ったのはポンドの上昇。東京の朝方に出ていたマカファティ委員が8月に利上げ投票などの記事を好感したポンド買いが広がった。ユーロも当初は買いが出ており、欧州通貨高ドル売りの流れ。昨日のイエレン議長による議会証言を受けたドル売りの流れから、投資資金が利上げ期待の強い欧州通貨に流れた格好に。

 その後、ユーロは一転して急落。ドイツ国債をはじめ欧州国債利回りが低下し、流れが変わる展開に。1.1450を超えたユーロドルは1.14をしっかり割り込み、ストップを巻き込んで1.1370近辺まで下落。さすがにやりすぎ感もあり、その後は1.14台を回復。

 ポンドは当初はしっかりも、英中銀による調査で国内銀行が景気を懸念して家計向けの融資を縮小する見込みと報じられたことなどを嫌気して、いったんはポンド売りに。もっとも、朝の1.29割れから1.2950超えへの上昇に対して、押し目は1.2910台までと限定的で、その後再び高値圏に。

 ドル円は113円割れでは買いが入り、113円を挟んだレンジ取引に。前日のイエレン議長の証言を受けて、ドル安円高基調も、112円台後半のサポートを売り込むだけの勢いに欠けた。アジア株が全面高となるなど、株高の動きが見られたことも、リスク選好での円売りを誘い、ドル円の支えに。

【NY市場】米債利回り上昇で買い戻し

 米債利回りが上昇し、ドルは買い戻しが入った。
もっとも113円台前半までと、戻りは鈍い。

 二日目の議会証言は初日と大差なく、影響は限定的。

 PPIなどの指標への反応も鈍い。

 株高の流れは継続で、リスク選好の動きが優勢に。
ドル買いの流れになっている。議会証言後のドル売りが収まり
これまでの流れが再開に。

【本日の見通し】CPI待ち

 ドル円は安値から少し戻してきたものの、戻りが鈍い展開。
 今日は6月の米消費者物価指数が発表される。今回の下げの原因となったイエレン議長による議会証言(及びその前のブレイナードFRB理事の講演)で利上げに対して慎重な姿勢を示す要因となったのが直近鈍化傾向にあるインフレの不透明性。
 今後、インフレ関連指標への注目が相当強まると予想されるところ。特に注目度が高いのが今日の米CPI。米国のインフレターゲットはあくまでPCEデフレータであるが、CPIと動きの傾向は相似する(水準はCPIの方が高く出るが)。CPIの方が早く出てくるため、市場の反応はCPIの方が強くなる。
 今回は前年比で+1.7%と鈍化見込み。予想以上に鈍化が小さいもしくは前回と同水準以上になるとドル買いに。
 発表までは113円台前半を中心にしたもみ合いか。週末を前に突っ込んだ動きも避けたいところ。

【本日の戦略】買い下がり

 思ったほど下がってこないという印象。
イエレン議長による議会証言を受けてのドル売りが112円台後半で収まるならば
中長期的なドル買いの流れの影響が上回る。

 スウィングは買い下がりが基本か。

 デイトレは113円台前半でのレンジを基本に。
CPI前にいったんポジションを外し、その後は結果次第で動きに沿う。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅(やまおか・かずまさ)

山岡和雅(やまおか・かずまさ)

1992年チェースマンハッタン銀行入行
1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行
(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍
10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。
2016年3月より株式会社みんかぶマガジン社・FX情報配信部門 部長兼 編集長
(社)日本証券アナリスト協会検定会員
主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎)
はじめての人のFX(外国為替証拠金取引)基礎知識&儲けのルール」(すばる舎)がある

メールマガジン

山岡和雅が毎日発行!
外国為替ディーラーの心の中

毎日の為替相場を、市場参加者の目を通して判り易く解説。為替ディーラーの本音は?【まぐまぐ殿堂入り】

バックナンバー

朝刊 ニューヨーク為替市場レポート
米国市場の動きを、朝一番に配信!! FX、外国為替、米国株、米国金利など、テレビやWEBサイトでは得られないニューヨーク金融市場情報のほか、アナリストの独自解説も配信します。

バックナンバー

powered byまぐまぐトップページへ

URL変更のお知らせ

KlugFXのURLはhttp://klug-fx.jpへ変更となります。お気に入りやブックマークなどに登録されているご利用者さまは、お手数ですが下記の新URLへの変更をお願いいたします。

http://klug-fx.jp