※忙しい人のサマリー
イエレン議長講演後にドル売り広がる
ドル円講演開始直後の114.75近辺から114円割れまで
3月の利上げはほぼ織り込みへ
【東京市場】調整
前日の海外市場で114円台半ばまでつけた後の東京市場は
急速なドル高の反動で値を落とす展開に。
ドル円が一時114円07銭を付けるなど、頭の重い展開となった。
クロス円もやや重く、調整ムード。
【ロンドン市場】やや円安
朝方は東京市場の流れを引き継いで安値圏でもみ合いとなった。
もっとも114台が維持されるとやや値を戻す動きに。
クロス円はまちまち。ユーロ円はマクロン前経済相が世論調査でトップに立ったことなどが好感されて買いが出ていた。
ポンドは非製造業PMIの弱さが重石となり軟調。
【NY市場】イエレン講演は利上げ後押しも、その後売られる
注目されたイエレン議長講演では3が募りあげに前向き姿勢が示され
翌日物金利スワップでの利上げ確率は95%と、ほぼ完全に織り込む動きに。
ドル円は講演中に114.75近辺まで上昇も、
115円手前の売りが意識され、一転して値を崩し、
114円割れまで。
週末を前にした調整に加え、噂で買って事実で売る流れも。
もっとも、すでに織り込みが進んでおり、
【本日の見通し】もみあい
今週末の米雇用統計、来週のFOMCを前に動きにくさ。
前週末のイエレン議長講演を受けて今回のFOMCでの利上げはほぼ確定的に。
ただ、講演後にドル売りが広がったようにいったんは織り込みが済んだという見方が強い。
ただ、利上げ自体は中長期的にも大きな買い材料であり
ごく短期のポジション調整が一巡すると、ドルはしっかりか。
114円台前半でのもみ合いを中心に
114円割れでどこまで買いが出てくるのかを確認する展開に。
【本日の戦略】レンジ取引を意識
週末の雇用統計さらには来週のFOMCまで115円を抜けていくような動きは難しいか。
もっとも下がったところでは買い意欲が入る展開だけに、基本的にはレンジ取引を意識して、下がったところで丁寧に買いを入れたい。
113円半ばまでは買い下がり。
113円割れはいったん止めたい。
デイトレはもう少し小さく114円ばさみで買いから。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません