FX外国為替情報のKlug(クルーク)
為替、海外投資でハイリターンを得るためのニュース、レポート、コラムを掲載

ドル円は買い優勢 米中貿易問題一旦様子見も 半導体が軟化=NY為替概況

配信日時
2018年9月12日(水)06:00:00
掲載日時
2018年9月12日(水)06:10:00

 きょうのNY為替市場でドル円は買いが優勢となり111.60円近辺まで上昇した。ロンドン時間には伸び悩む場面が見られたものの111円台をしっかりと維持し、底堅い値動きが見られている。きょうは米国債利回りが上昇したことや、米株式市場が堅調に推移したことがドル円をサポートしたようだ。

 中国が米国がWTOの判断を順守していないとして、米国への報復許可をWTOに求める方針を示すなど米中貿易問題は一向に解決の糸口が見えない。ただ、懸念は根強いものの、きょうの株式市場は一旦様子見となっている模様。

 貿易問題や新興国問題への懸念は燻るものの、ひとまず先週の強い米雇用統計を手掛かりにドル円は買い戻しが優勢となっている。英EU離脱協議で合意なき離脱を回避できそうな気配もあり、リスク選好の雰囲気がドル円を後押しした。チャート的には21日線で反転した格好となっており、リバウンド期待も高まりそうな形状だ。

 しかし、貿易問題で日本も名指しされているが、日本側も米国とのFTAには消極的な姿勢を見せており、麻生財務相も現時点では必要ないとの認識を示していた。このような状況下、トランプ大統領の口からいつ何が飛び出すか不透明な状況でもあり、ドル円は積極的に上値を追う雰囲気まではまだない。

 ユーロドルは1.15ドル台に下落。ロンドン時間の序盤には買いが強まり1.1640ドル近辺まで上昇していたが、次第にドル買いが優勢となる中、1.15ドル台に値を戻している。上値の重さが意識される展開ではある。ただ、終盤になって買戻しも入り1.16ドル台に再び浮上する展開。

 今週のECB理事会に関して様々見方が出ているが、貿易問題や新興国リスクからドラギ総裁の会見は、それらのユーロ圏経済へのリスクを強調した内容になるのではとの見方も出ている。ただ、景気回復やインフレ上昇の見方は変えないものと見られ、今年一杯での資産購入終了の方針に変化はないことも強調してくるものと見られている。

 なお、ドイツのシュピーゲル紙によるとドイツ政府は、ドイツ銀行とコメルツの合併にオープンとも伝えており、ポジティブな雰囲気も出ているようだ。ドイツ財務省はこの報道にコメントしていない。

 ポンドも戻り売りが優勢となり、ポンドドルは一時1.30ドルを割り込む場面も見られた。ポンド円も一時144円台半ばまで下落。きょうはハモンド英財務相が議会で答弁しており、6~8週間で英EU離脱協議が合意することは実現可能との認識を示した。一方でタイムラインを設定することは難しく、EUとの将来のパートナーシップに関する書面は詳細なものでなければならないとも述べていた。

 カナダドルが終盤に上昇。原油が買い戻されていたことや、きょうも米国とカナダでNAFTA再交渉が続いている。そのような中、終盤にトランプ大統領が「カナダとの協議はうまく行っている」と述べたことでカナダドルの買いが強まった。カナダ円は85円台半ばに上昇。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

過去記事カレンダー

2018年1月2月3月4月5月6月7月8月9月   
2017年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2016年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2015年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2014年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2013年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2012年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2011年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2010年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2009年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2008年 2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月

メールマガジン

山岡和雅が毎日発行!
外国為替ディーラーの心の中

毎日の為替相場を、市場参加者の目を通して判り易く解説。為替ディーラーの本音は?【まぐまぐ殿堂入り】

バックナンバー

朝刊 ニューヨーク為替市場レポート
米国市場の動きを、朝一番に配信!! FX、外国為替、米国株、米国金利など、テレビやWEBサイトでは得られないニューヨーク金融市場情報のほか、アナリストの独自解説も配信します。

バックナンバー

powered byまぐまぐトップページへ