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株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド

今週のまとめ8日6日から8月10日の週

配信日時
2018年8月11日(土)07:50:00
掲載日時
2018年8月11日(土)08:00:00

 6日からの週は、ドル高が進行。ドル指数は13か月ぶりのドル高水準となった。人民元やトルコリラ、ロシアルーブルなど新興国通貨が下落し、ドル買い圧力が主要通貨にも波及した形。米中貿易戦争、トルコやロシアへの制裁などトランプ政権をめぐる政治情勢が相手国通貨の下落とともにドル高につながっている。株式市場は不安定、原油など資源価格も下落とリスク回避ムードが広がっている。ユーロドルは節目の1.15台を割り込んだ。ポンドドルは1.30台が遠くなり1.27台へと一段安。合意なきブレグジットのリスクが意識され続けたこともポンド相場を圧迫した。豪ドルやNZドルはいずれも中銀が金融政策を据え置き。今後の利上げ観測は後退しており、売りにつながる面もあった。ドル円は111円を挟む上下動。ドル買いと円買いがぶつかり合って動きにくくなったほか、夏季休暇シーズンで動意薄だった。日米通商協議は平行線となっているが、あまり材料視されなかった。


(6日)
 東京市場は、小動き。ドル円は111円台前半での取引が続き、午後には111.30近辺に膠着した。目立った材料がなく、市場は様子見ムード。このあとの海外市場でも主要な経済指標発表や要人発言の予定はない。カナダドルは一時売られた。在サウジアラビアのカナダ大使館の人権問題に絡んだ批判に対抗して、サウジアラビアがカナダドル貿易・投資などの凍結と、在カナダ大使の召還などを発表したことが背景。

 ロンドン市場では、ドル買いが優勢。ポンドドルの下落がドル買いをけん引した。週末に英国際貿易相が合意なきブレグジットの確率は60%と英紙に語った。市場に無秩序な離脱のリスクへの警戒感が広がった。ポンドドルは1.30台割れ、一時1.2932レベルと11か月ぶり安値水準に。ポンド円は144円台前半に下落。EU報道官は、ブレグジットで合意するために建設的に作業している、と述べたが、ポンドの反発力は鈍い。ユーロドルは1.15台前半へ連れ安。ドル円は111.48レベルに高値を伸ばした。

 NY市場は、様子見ムードが広がった。序盤はドル買い優勢だったもののその後、ドルは伸び悩んだ。ただ、米中貿易問題は依然として緊張感が強い中、人民元安の圧力が根強く引き続きドル買いを呼び込んでいる。ドル円は111円台前半での取引。ユーロドルは1.15台前半から1.15台半ばでの小幅な振幅。ポンドドルは1.2920近辺まで下げる場面があった。NY時間には目立った新規材料は見当たらなかった。

(7日)
 東京市場は、小動き。ドル円は111.30レベルを中心に20銭レンジにとどまった。この日も目立った材料に欠けており、動意薄。豪中銀は事前見通し通り政策金利の現状維持を発表。声明では19-20年のインフレ見通しが強まると示すなど、強気の内容も見られたが、総じて想定内。豪ドル買い反応は数ポイントと限定的。

 ロンドン市場では、クロス円が上昇する一方で、ドル円は軟調。リスク動向が改善したことでロンドン序盤には円安・ドル安の動きが広がった。上海総合指数が2.7%高と大幅反発し、欧州株も堅調に取引を開始した。豪ドルやユーロなどがけん引する形でドル安、円安の動きが広がった。取引中盤からはドル円が揉み合いから下放れており、円安は一服、ドル安の面は継続。この日は目立った経済指標発表に欠けており、為替市場は株式動向をにらんだ取引。ユーロドルは1.16近辺に上昇。ドル円は111円台前半で弱もち合い。ポンド相場は序盤の上昇が続かず、上値が重い。

 NY市場では、ドル売りが優勢。ただ、特にドル売りの材料は見当らず、このところの買いが一服といった雰囲気。きょうは人民元や上海株式など中国市場が落ち着いていたことが、ドルの利益確定売りを誘ったようだ。人民銀は人民銀取引での群衆行動やモメンタム追及を避けるようにと市中銀行の要請したと報じられた。ドル円は瞬間110円台に下落もすぐに111円台に戻した。ユーロドルは1.16台乗せでは上値が重い。ポンドは戻り売りが強まり、ロンドン時間の上げを消した。合意なきブレグジットのリスクが意識された。
 
(8日)
 東京市場は、小動き。ドル円は111円台前半でやや弱もち合いもレンジは20銭未満と限定的。ユーロドルは1.16台を回復しており、底堅い。前日NY市場終盤の1.15台後半から小幅に上昇した。豪ドル/ドルも0.74台前半で小高い。ややドル安の動き。ただ、人民元の買戻しが一服したことで、ドル安の動きも限定的。

 ロンドン市場では、円買いの動きが広がった。ドル円、クロス円ともに下落。東京市場での静かな取引から一変して動意づいた。ドル円は111円割れから110.84近辺まで下落。ポンド円は144円台から142.74近辺まで、ユーロ円は129円台前半から128.56近辺までの大幅下落となった。日米通商協議を控えたポジション調整、人民元や上海株の下落などとともに、ポンドには合意なきブレグジットのリスクが意識された。

 NY市場は、手掛かり難。後半になってドル売り優勢、調整の範囲内での動きとみられた。夏季休暇を控えたマーケットで、ロンドン時間の円買い・ドル買いの動きに利益確定の動きが入った格好。ドル円は110円台後半から111円近辺での振幅。ユーロドルはロンドン序盤に1.15台に下落したが、NY時間には1.16台に戻している。コンテ伊首相が、政府の景気対策は現実的なものである必要、と述べて市場がひと安心した面も。ポンドの買戻しの動きは限定的。メイ英首相は合意なきブレグジットに備えて9月初旬に内閣の高レベル会合を開催する予定との報道があった。

(9日)
 東京市場は、ドル売り先行も午後には買い戻されている。ドル円は110.70近辺まで再び下げたが、午後には111円台を回復。香港ハンセン指数、中国上海総合などの上昇が目立ち、リスク警戒感が後退。ユーロ円は128円台半ばから後半へと上昇。ユーロドルは1.16台前半で小動き。朝方にNZドル売りが強まった。NZ中銀が声明で2020年いっぱい政策金利を据え置く見通し示したことが背景。

 ロンドン市場では、円高の動きは一服。序盤にドル円、クロス円が下押しもその後は反発の動きが優勢になっている。ただ、リスク動向についての好材料もみられず、前日の円高相場に反動が入った程度。このところ下げが目立ったポンド相場の買戻しが強め。ポンドドルは1.2840台まで下押しされたあと1.28台後半に戻した。ポンド円は142円台後半から一時143円台半ばまで反発。ユーロドルは1.15台後半から1.16付近での振幅。ユーロ円は一時129円台を回復。ドル円は111円台前半での取引。

 NY市場では、リスク回避の動きが再燃。トランプ大統領はトルコとロシアに制裁を発動しているが、その影響でトルコリラやロシアルーブルは下げが止まらず、トルコリラに至っては対ドルで4%急落。ドル高とともにリスク回避の円買いへと波及した。ユーロドルはストップを巻き込んで1.15台前半へと下落。ポンドドルも再び1.28台前半へと売られている。ドル円は111円を挟む上下動。ワシントンで日米通商協議が始まった。両国の隔たりは大きく合意は困難とみられている。

(10日)
 東京市場では、ドルが全面高。東京午後の取引でユーロドルが節目の1.15を割り込み、一気にドル買いが広がった。ドル指数は13か月ぶりの高値水準に。きっかけはトルコリラの急落。さらに、英紙がECBが欧州市中銀行のトルコ関連資産のエクスポージャーを懸念と報じたことが、ユーロ売りを誘った。ユーロドルは1.14台前半へと下落。ユーロ円や豪ドル円も下落。ドル円は111円を挟んだ上下動。

 ロンドン市場は、トルコ発リスク回避相場。東京時間のトルコリラ売りがロンドン早朝に一段と加速。ドル/リラは1ドル=6.30リラ近辺まで急伸、リラ円は一時17円台まで急落した。ドル高とともに円高圧力が主要通貨にも波及。欧州株は銀行株主導で大幅安に。ユーロドル1.14台前半、ユーロ円は126円台後半へと下落。トルコリラ安のイタリア銀行への影響が懸念されてイタリア債は下落。第2四半期の英GDP速報値は予想通りの結果、6月英鉱工業生産は予想を上回ったがポンドの上値は重い。ポンドドルは一時1.27台前半、ポンド円は141円手前まで下落。ドル円は110.60台まで下押しもクロス円と比較すると小動き。NY市場を控えてドル高・円高の動きはやや落ち着いた。

 NY市場はリスク回避の雰囲気が強まり、ドル高・円高の動きが優勢となった。トルコリラの急落が止まらず、対ドルで前日比23%まで一時急落した。トランプ大統領が「トルコリラが急落しており、トルコの鉄鋼とアルミニウムに対する関税を倍に引き上げることを承認した」とツイッターに投稿。大統領のツイートに市場は更に懸念を強めていた。ドル円は一旦111円台に戻していたものの、再び下値模索となり、一時110.50近辺まで下落していた。

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