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トルコリラ急落でリスク回避 トランプ発言が追い討ち=NY為替概況

配信日時
2018年8月11日(土)06:00:00
掲載日時
2018年8月11日(土)06:10:00

 きょうのNY為替市場はリスク回避の雰囲気が強まり、ドル高・円高の動きが優勢となった。トルコリラの急落が止まらず、対ドルで前日比23%まで一時急落した。トランプ大統領が「トルコリラが急落しており、トルコの鉄鋼とアルミニウムに対する関税を倍に引き上げることを承認した」とツイッターに投稿した。アルミは20%、鉄鋼は50%となる。追い討ちをかけるようなトランプ大統領のツイートに市場は更に懸念を強めていた。

 この日発表の米消費者物価指数(CPI)でコア指数が予想を上回ったことから、ドル円は一旦111円台に戻していたものの、再び下値模索となり、一時110.50円近辺まで下落していた。ユーロ円が大幅に下落し、ドル円を圧迫していた模様。200日線が110円ちょうど付近に来ており来週以降、試しに行くか警戒される動きではある。

 ただ、終盤になってドル円は一時111円台まで急速に戻す場面も見られた。トランプ大統領の弁護士であるセクロー氏がラジオインタビューで、米国人牧師の拘束問題が解決に近づいている可能性があると発言したことが材料視されていたようだ。

 一方、ユーロは売りが目立ち、ユーロドルは一時1.13ドル台に下落。英FT紙がECBがユーロ圏の金融機関によるトルコへのエクスポージャーを懸念していると伝えたことがユーロ売りを加速させていたようだ。モメンタム系の売りが活発に出てたとの指摘も聞かれた。きょうの大幅な下げでユーロドルは心理的節目の1.15ドルを割り込み、6月以降続いていたレンジ下限をブレイクしている。チャートは三尊天井を形成しており、テクニカル的に下向きのサインが強まったものと見られる。

 一方、ユーロ円も126円ちょうど付近まで下落し、6月安値を下回った。こちらもテクニカル的に下向きのサインが出ているものと見られる。

 ポンドも下落したものの下げ渋る動きも出ていた。特にポンド買いの材料は出ていないが、対ユーロでの上昇がポンド買いを誘発した模様。きょうは第2四半期の英GDP速報値が発表され、前期比+0.4%と第1四半期からの回復を示した。先月から発表になっている単月のGDPを見ると、6月は+0.1%と弱い伸びが示されている。サービス業の伸びが予想外に横ばいだったことが影響したようだ。少し気がかりな内容ではあるが、先日利上げを実施した英中銀の見立て通りにファンダメンタルズは悪くない。

 しかし、ポンドの関心は政治動向に集中しており、合意なきEU離脱の可能性が囁かれる中、ポンドは軟調な動きが続いている。ポンドドルは7日続落しており、もし、合意なきEU離脱の警戒感が強まるようであれば、1.25ドル割れも視野に入る可能性も出てきそうだ。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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