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リスク回避のドル高・円高 制裁で新興国への不透明感が強まる=NY為替概況

配信日時
2018年8月10日(金)06:00:00
掲載日時
2018年8月10日(金)06:10:00

 きょうのNY為替市場はドル高・円高の動きが優勢となった。トランプ大統領の新興国への制裁を起因とした限定的なリスク回避の動きなのかもしれない。トランプ大統領はトルコとロシアに制裁を発動しているが、その影響でトルコリラやロシアルーブルは下げが止まらず、トルコリラに至っては対ドルで4%急落しており過去最安値を更新している。ある意味、米中貿易摩擦も制裁と言えよう。

 ドル円は111円を挟んで上下動。ドル高・円高が相殺しあい、ドル円は111円ちょうど付近で膠着感を強めていた。テクニカル的には下げトレンド入りの兆候も見せ始めたとの指摘も出ているようだが、下押す気配まではなく水準は維持されている。海外勢を中心に日銀に対する思惑が最近高まっているものの、ファンダメンタルズ的には日米の差はなお大きい。一方、ユーロ円やポンドといったクロス円は売りを強めた。

 きょうはワシントンで日米通商協議(FFR)が開催されているが、両国の隔たりは大きく合意は難しいと見られている。しかし、対中、対欧のような対立には発展せず、相場への影響は限定的ではとの見方も聞かれる。

 ユーロドルはストップを巻き込んで1.15ドル台前半に下落。ユーロ自体の悪材料はなく、新興国通貨安の余波がユーロにも波及したものと思われる。6月以降、概ね1.15から1.18ドルの間でのレンジ取引が続いているが、そのレンジ下限への接近もあり、ここ数日ショートカバーが優勢になっていた。

 中期的には下向きのトレンドに変化はないとの見方が依然として多いが、もう少し自律反発を試すのではとの見方から短期筋の買いも活発に入っていた模様。1.16ドル台を回復していたものの上値を維持できずに、その短期筋の投げが出ていたようだ。目先の下値サポートは6月安値の1.1510ドルなどが意識される。

 ポンドは戻り売りが優勢となり、ポンドドルは1.28ドル台前半まで下落。ロンドン時間には買い戻しも入り1.29ドル台を回復する場面も見られた。タイムズ紙が、EU離脱交渉においてEU側が譲歩する可能性を伝えていたことが材料視されている。英国が離脱後も単一市場に残留することを認めるものの、移動に関しては制限するというもの。ただし、その場合はメイ首相の提案を変更しなければならないとも伝えている。

 しかし、NY時間に入って新興国へのリスク回避の動きからドル買いが強まり、ポンドドルは1.29ドル台を維持できずに失速した格好。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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