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【これからの見通し】米通商政策がリスク選好ムードに水を差す、きょうは米PPI

配信日時
2018年7月11日(水)15:45:00
掲載日時
2018年7月11日(水)15:55:00

【これからの見通し】米通商政策がリスク選好ムードに水を差す、きょうは米PPI

 きょうの日本時間早朝、米国が中国に対する2000億ドル規模の追加関税のリストを公表と報じられたことを受けて、一気に円買いや豪ドル売りが強まった。中国側はこれを受けて報復せざるを得ないとしている。先週末の米中関税発動第一弾で市場のリスク回避動向はひとまず一服していたが、再び市場に緊張感が走っている。特に、相手先国である中国の株式市場が大幅安と敏感に反応。日経平均も264円安で大引けとなった。為替市場では、ドル円が111.20台から一時110.70台まで急落したが、東京昼にかけて再び111円台を回復と反応は比較的限定されている。一方で、豪ドルは売り圧力が継続しており、上値が重い。豪ドル円は83円割れから82円台前半へと約1円幅の下落、その後の反発も82円台半ばは重い。

 前日のNY株式市場はダウ平均が143ドル高で引けており、報道への反応はみられなかった。ただ、時間外取引のダウ平均先物は200ドル超安と大幅安で取引されている。このあとの欧州株や米株にも売り圧力が先行しそうだ。中国側の対応を含めて、今後の報道には注意したい。トランプ米大統領はNATO関連で欧州を訪問中。対ロシア政策をめぐって欧州との溝が警戒されている。市場にはG7での米欧の対立が脳裏をよぎる。通商問題関連のトランプ大統領発言にも念のため注意が必要だろう。

 その一方で、今週は米国が決算シーズンとなっている。金曜日には大手金融機関の決算発表が予定されており、株式市場全体としては上げ潮ムードも残っている。通商問題でのショック安が一巡すれば、再び株式市場が高値を模索する公算も大きそうだ。

 このあとのロンドン・欧州市場では、目立った経済統計の発表は予定されていない。ドラギECB総裁をはじめとした一連のECB当局者の講演が予定されており、来年の利上げ開始時期へのヒントが得られるかどうかが注目されよう。先週のドラギ総裁の発言からは慎重なトーンが強かったが、きょうはどうか。

 NY市場では米生産者物価指数(6月)、米卸売在庫・確報値(5月)、カナダ中銀政策金利発表とポロズ加中銀総裁、ウィルキンス同副総裁の会見が予定されている。明日の米消費者物価指数の発表を控えて、今日の生産者物価の結果が参照されよう。前年比+3.1%と前回並みの伸び、コア前年比+2.6%と前回の+2.4%から伸びの加速が予想されている。カナダ中銀は政策金利を0.25%引き上げ1.50%とする予想が多くなっている。ただ、今回限りで、連続利上げは示唆されない見通し。 

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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