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株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド
【これからの見通し】悪すぎない状況を好感、株高が継続するか見極めに
週明けの為替市場は、経済や政治状況が「悪すぎない」ことが好感されているようだ。株式市場は東京市場もアジア各国市場も全般に買われている。為替市場ではドル円が110.40‐50レベルで膠着感を強める中で、その他の通貨では円安やドル安が優勢となっており、いわゆるリスク選好の値動きを示している。
先週末に発表された米雇用統計では、失業率が3.8%から4.0%に上昇しており、労働参加率の上昇の影響がでていたようだ。また、週平均賃金の上昇率がやや鈍っており、非農業部門雇用者数の予想以上の伸びの影響を相殺していた。早期利上げ圧力がやや緩和されたことで、米株は上昇した経緯がある。
また、英国ではデービス英EU離脱担当相と同副大臣が辞任、と報じられている。きょうは英政府がEU離脱に関する白書を公表するが、その内容をめぐる不一致が原因となっている。メイ英首相は元来、EU残留派だっただけに、EU離脱においてもソフト・ブレグジットを志向する傾向がある。EU離脱強硬派との対立が同政権の弱体化を招いているとの見方が通念のようになっている。ただ、金融市場ではソフトブレグジットが好感される面が強く出ているようだ。政治混乱がとりあえず一巡したとの見方も。ポンド相場は存外強い動きを示している。
この後の海外市場では、リスク選好動向が継続するのかどうか。株式市場の動きをにらむ展開となりそうだ。主要な経済指標の発表予定はない。発言関連では、ブロードベント英中銀副総裁、ノボトニー・オーストリア中銀総裁、ドラギECB総裁などの講演や議会証言が予定されている。英中銀副総裁がどの程度のタカ派姿勢をみせるのか。ドラギECB総裁が慎重なトーンを維持するのか。ポンドとユーロの対比が鮮明になる可能性もある。
minkabu PRESS編集部 松木秀明