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【これからの見通し】米債利回り動向をにらむ展開に、米国だけが異次元の議論

配信日時
2018年5月17日(木)15:45:00
掲載日時
2018年5月17日(木)15:55:00

【これからの見通し】米債利回り動向をにらむ展開に、米国だけが異次元の議論

 このあとの海外市場では比較的イベント予定が少ない。経済指標は、米国でフィラデルフィア連銀景況指数(5月)、新規失業保険申請件数(12日までの週)、景気先行指数(4月)が発表される。講演関連では、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁とカプラン・ダラス連銀総裁の講演が予定されている。

 ドル相場は米債利回りの上昇や長短金利のイールドカーブの形状変化を気にして動きそうだ。米10年債利回りは先週から急ピッチで上昇しており、足元では3.12%近辺まで上昇。さらに、イールドカーブのフラットニング化やスティーブ化といった形状の動きからも目が離せない。2-10年利回り格差は足元で53bpに拡大しており、約3週間ぶりの高水準となっている。

 また、この点に関して、最近の米金融当局者からはフラットニング化が長短金利差の逆転につながることについての警戒感が示されていた。フラットニング化からスティーブ化への流れの変化が定着するようだと、ドル買いに安心感が広がりそうだ。

 最近の米金融当局者発言からはFRBの2大使命である雇用と物価安定についてはほぼ達成したとのムードが見られ始めている。新たに中立金利は2.5%から3.0%程度などといった議論がなされており、早くも利上げの目標水準を模索する面も。インフレの伸び悩みが課題となっているユーロ圏や日本などと比較すると米国は異次元の議論となっているようだ。

 欧州やロンドン市場では、目立った経済指標の発表予定はない。ロンドン午後に入ってから、ホールデン英中銀チーフエコノミストの講演が予定されている程度。ポンド相場は、英テレグラフ紙が、メイ政権がEU離脱後も関税同盟を離れない案をEU側に提示する見込みと報じたことで買われており、ロンドン勢がこの材料をどのように捉えるのかが注目される。関税同盟への残留自体は好感されるものの、メイ政権内部でのEU離脱強硬派に離反が懸念される面も。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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