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トルコリラ安は是正されるか?[FISCO]

配信日時
2018年5月16日(水)16:24:47
掲載日時
2018年5月16日(水)16:34:47

 15日の米国債券市場で10年債利回りは2011年7月以来となる3.09%近辺まで上昇したが、この動きを受けて米ドルは全面高の展開となった。インドネシアルピア、トルコリラに対する米ドル買いが目立っている。特にトルコリラは今年3月以降、米ドルに対して大きく下げており、3月1日時点の1ドル=3.80リラ近辺から15日の欧米市場で一時4.4752リラまでドル高・リラ安が進行した。 市場関係者の間からは「トルコリラ安の要因は米長期金利の上昇だけではなく、トルコ中央銀行の金融政策に対する市場の信頼感が著しく低下していることも関係している」との声が聞かれている。 トルコのエルドアン大統領らの政府代表団は14日、ロンドン市内で機関投資家に対して経済政策に関する説明会を開いた。ロイター通信などの報道によると、エルドアン大統領は景気刺激のための金利引き下げを目指すとの見解を表明したが、同時に物価上昇と通貨安に歯止めをかけることも計画していると投資家に伝えたそうだ。物価高や通貨安を是正するために金利を引き下げることはセオリーに反する行動。リラ買いの市場介入によって通貨安をある程度是正することは可能だが、外貨準備の規模などを考慮すると市場介入には限界がある。 市場関係者の間では「政府が景気刺激に重点を置きたいなら、財政出動も一考」との見方もあるが、財政事情を悪化させる要因となるため、「(財政出動)現実的ではない」との声が聞かれている。通貨安と原油価格の上昇はトルコ経済に悪影響を及ぼしているとみられているが、通貨安の是正については非合理的な金融政策を修正することが必要不可欠になるかもしれない。

<MK>

ニュース提供:FISCO

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