FX外国為替情報のKlug(クルーク)
為替、海外投資でハイリターンを得るためのニュース、レポート、コラムを掲載

米国債利回り上昇でドル買い加速 ドル円は110円台回復=NY為替前半

配信日時
2018年5月16日(水)02:31:00
掲載日時
2018年5月16日(水)02:41:00

 きょうのNY為替市場、前日のNY時間の後半からのドル買いの動きが加速している。朝方発表された米小売売上高は予想こそ下回ったものの、米経済の堅調さを裏付けているとして影響はなかった。ガソリン価格上昇にもかかわらず、幅広い分野で消費が伸びており、緩やかな賃金上昇とトランプ大統領の減税が米家計のモメンタムを引き上げているようだ。

 ドルの地合いの強さをうかがわせる光景ではあったが、今回のドル買いは、米10年債が3%台を回復し2011年以来の高水準に上昇するなど米国債利回りの上昇がサポートしている。米利上げ期待が根強い一方で、ECBや英中銀の出口戦略への期待が一歩後退している中、新興国通貨からの逃避資金がドルに流れ込んでいるものと見られる。

 また、きょうはカプラン・ダラス連銀総裁の発言が流れていたが、2大責務は達成されつつあると述べたうえで、FRBは中立金利に向け行動すべきであり、中立金利は2.5~3%近辺を想定していると述べたこともドルをサポートしていたようだ。

 ドル円は110円台を回復し、一時110.40円近辺まで上昇した。110円の上値抵抗を一気に突破した格好。200日線の水準も回復しており明日以降、水準を維持できるか注目される。ただ、110円台より上では売り推奨の声も依然として根強いことも事実。

 一方、ユーロドルは戻り売りが加速し、1.1820ドル近辺まで下落。本日の高値から100ポイント超下落し年初来安値を更新している。先週はリバウンドの動きも見せ、4月中旬以降続いている長いトンネルから抜け出しそうな気配も見られていたが、その分、短期筋中心に失望売りが強まった模様。200日線を回復することなく失速している。その後は1.1875ドル付近まで下げ渋ったものの、上値は重いようだ。

 さすがに値ごろ感も出て来ているようにも思われるが、きょうの下げを見ると、第1四半期の弱い指標が一時的な現象であることを確認するまでは手を出し難くなっている。この日の指標もまちまちな内容ではあった。

 きょうはECB理事のスメッツ・ベルギー中銀総裁の発言が伝わっていたが、ユーロ圏の成長はまずまずのペースで拡大を続けていると述べていた。成長のけん引役は引き続き内需で、これほど好条件がそろっているのは10年ぶりだとも語っていた。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

過去記事カレンダー

2018年1月2月3月4月5月6月7月8月    
2017年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2016年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2015年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2014年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2013年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2012年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2011年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2010年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2009年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2008年 2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月

メールマガジン

山岡和雅が毎日発行!
外国為替ディーラーの心の中

毎日の為替相場を、市場参加者の目を通して判り易く解説。為替ディーラーの本音は?【まぐまぐ殿堂入り】

バックナンバー

朝刊 ニューヨーク為替市場レポート
米国市場の動きを、朝一番に配信!! FX、外国為替、米国株、米国金利など、テレビやWEBサイトでは得られないニューヨーク金融市場情報のほか、アナリストの独自解説も配信します。

バックナンバー

powered byまぐまぐトップページへ