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今週のまとめ5日7日から5月11日の週

配信日時
2018年5月12日(土)07:50:00
掲載日時
2018年5月12日(土)08:00:00

 7日からの週は、ドル高の流れが一服した。4月の米消費者物価指数の伸びが予想ほどではなかったことで米債利回りが低下、ドル売り圧力が広がった。株式市場にとってはインフレ加速の見通しが後退したことが好感されて、リスク選好の反応となった。為替市場ではクロス円の上昇とともにドル売りが波及した面も加わった。政治面では朝鮮半島情勢が平和志向に転じてきており、米朝首脳会談への期待が広がっている。欧州ではイタリア連立交渉の難航が伝えられていたが、五つ星と同盟の連携に前進が見られたとの報道があった。商品市況ではトランプ米大統領がイラン核合意からの離脱を表明したことで原油相場が上昇しており、リスク回避よりも資源株買いなどの動きが前面に押し出されていた。市場ではドル高の基調に大きな変化はみられていないとの見方が多いようだ。ただ、ドル円は110円台をつけると売られるパターンが続いている。

(7日)
 東京市場で、ドル円は振幅。大型連休明けの東京市場でドル円は109円を挟んで上下動。早朝に109.20近辺まで上昇したが、日経平均が軟調に取引されると108.76近辺まで下落。午後には日経平均が下げ幅を縮小し、再び109.22レベルまで高値を伸ばした。ユーロドルは1.19台後半から一時1.1940台へと下落。ドル買いが優勢に。目立った新規材料はみられず。

 ロンドン市場は、ドル買いが先行。アジア株の堅調な動きを受けてリスク選好ムード。ドル円は109.40近辺まで買われた。ユーロドルは一時1.19割れ。ドイツ製造業受注が弱くユーロ売りの面も。スイスフランはスイス消費者物価指数が予想を下回り軟調な展開。ドルスイスは0.99台後半から1.0050越えへと上昇。ただ、英国市場がバンクホリデーで休場となっており、序盤のドル買いもほどなく一服した。

 NY市場では、ドル買いの動きが一服。ドル円は109円ちょうど付近で推移した。ユーロドルは買戻しが入り、1.19台を回復。ただ、戻りは限定的。足元のユーロ圏指標の弱さが売り圧力となっている。先週はFOMC、米雇用統計と重要イベントを通過した。週明けは、いずもドル相場に強い方向性を示すほどの内容ではないとの見方が広がった。

(8日)
 東京市場は、小動き。ドル円は朝方に108.85近辺まで下押しされたが、その後は揉み合いを経て109円台を回復した。今晩予定されているトランプ大統領によるイラン核合意に関する判断への警戒感があるなかで方向感に欠ける取引となった。ユーロドルは1.19割れから1.1940近辺での取引。豪ドルは第1四半期小売売上高が弱含んだことで上値が重かった。

 ロンドン市場では、ユーロ売りが優勢。イタリア連立交渉が物別れに終わり、暫定政権樹立か7月にも総選挙を行う可能性がでたことが背景。ユーロドルは1.19台前半から1.1860台まで、ユーロ円は130円近辺から129.20近辺まで下落。ドル円は109円を挟んで目立った動きがみられなかった。豪ドルは引き続き軟調。豪ドル円は81円台後半から前半へ、豪ドル/ドルは0.75台割れから0.74台半ばへ下落。

 NY市場では、イラン問題をめぐり神経質な動きがみられた。ドル円は序盤には米債利回り上昇とともに109.35近辺まで買われた。NY時間午後にトランプ大統領がイラン核合意からの離脱を正式に発表した。当初はドル売りの反応がみられ、ドル円は108.85近辺まで下落。しかし、米株が底堅く推移したこともあって109円台に戻している。ユーロドルは1.1840近辺まで一時下落、12月安値水準に到達した。その後は1.18台後半へと下げ渋っている。ポンドドルも1.35台割れから1.35台半ばで振幅。

(9日)
 東京市場は、ドル円が堅調。朝方に日本企業による米国企業の買収案件が報じられたことでドル買いが勢い付いた。ドル円は109円ちょうど近辺から109.64近辺まで上昇。その後は109円台半ばを挟んだ揉み合い。ユーロドルは1.1870近辺から1.1850割れへと下押し。ドル円でのドル買いが波及した。一方、ユーロ円は129円台前半から後半へと上昇。午後は様子見に。

 ロンドン市場では、ドル高から円安に流れが変わった。全般にリスク選好の動き。ドル円は109.81レベルに高値を伸ばした。米10年債利回りが3.01%近辺に上昇、ダウ平均先物も100ドル超高に。ユーロドルは序盤に1.18台前半に下押しもその後は1.1880近辺へと上昇。ユーロ円は130円台前半へと上昇。ポンドもユーロ以上に堅調だった。あすの英MPCを控えたポジション調整が加わっていた。NY原油先物は71ドル台に高値を伸ばし、豪ドルなど資源国通貨も堅調。

 NY市場は、円売りが一服。ドル円は東京、ロンドン市場での上昇を受けて109円台後半での推移。これまではドル高でユーロドルやポンドドルの下落がクロス円の上値を抑えていたが、この日は円相場主導の展開でドル安と円安が優勢になっている。あすの英MPCや米消費者物価指数の発表を控えて、ドル買いにポジション調整が入った面も。ただ、取引中盤からはクロス円の上昇とドル安の動きはいずれも一服し、取引後半は方向感に欠ける揉み合いに。

(10日)
 東京市場は、揉み合い相場。ドル円は109円台後半、ユーロドルは1.18台半ばから後半での取引。今晩の米消費者物価指数次第の面が強く、上下ともに動きにくい中で、前日までのドル高の流れは維持している。朝のNZ中銀金融政策会合時の声明内容が弱気なものとなったことで、NZドルは軟調な動きが続いた。

 ロンドン市場では、ポンドが売られた。英金融政策会合では予想通り金利が据え置かれたが、注目の四半期インフレ報告でインフレ見通しが引き下げられたことで、市場での早期利上げ観測が後退したことが背景。ポンドドルは1.36台から一時1.35台割れ、ポンド円は149円台から一時148円台割れまで下落。ドル円はロンドン序盤に110.02レベルまで買われたあとは上値が抑えられた。ユーロドルはじり高。米CPI発表を控えて様子見ムードだった。

 NY市場では、ドル売りが優勢。4月の米消費者物価指数が予想を下回ったことで米債利回りが低下、ドル売りにつながった。ドル円は一時109.30近辺まで下落。ユーロドルは1.19台を回復、一時1.1950近辺まで買われた。ドル売り一巡後は揉み合いに。ポンドは引き続き軟調で、ポンド円は一時147.50近辺まで下落。カーニー英中銀総裁はBBCとのインタビューで年内の利上げの可能性に言及したが、戻りは限定的だった。

(11日)
 東京市場は、ドル円が底堅く推移。109円台前半で取引されるなかで、仲値にかけてドル買い需要がみられ、一時109.57近辺まで上昇。その後の下げも109円台は維持している。ポンドドルは朝方に1.3530台まで反発する場面があったが、午後には再び上値が重くなり、1.35台割れをうかがう動きに。

 ロンドン市場は、目立った材料に欠けるなかでややドル売りが優勢。米10年債利回りが2.96%台から2.94%へと低下。前日の米CPIを受けた流れが続いている。ドル円は109円台半ばから前半へと小安い。ユーロドルやポンドドルは朝方に売りが先行したが、すぐに下げを消し、高値を伸ばしている。豪ドル/ドルは0.7560近辺へと高値を更新。

 NY市場はドル売りが優勢となっている。特に材料は見当たらないが、今週のトランプ大統領のイラン核合意の離脱や、前日の米消費者物価指数(CPI)後の反応を見てドル高の流れに一服感も出ているのかもしれない。週末ということもあり、ドルロングの調整が出ているものと思われる。ドル円は一時109.15付近まで下落

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