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今週のまとめ4日16日から4月20日の週

配信日時
2018年4月21日(土)07:50:00
掲載日時
2018年4月21日(土)08:00:00

 16日からの週は、ドル円が107円台で底堅く推移。最も注目された日米首脳会談をひとまず無難に通過、通商問題でのあからさまな対立は回避された。米次期国務長官が北朝鮮で金委員長と会談していたことも判明しており、米朝の緊張緩和への期待感もみられた。一方、欧州通貨は軟調。欧州では英国や欧州の経済統計がやや弱含んでおり、特にポンドには売り圧力が掛かっている。一連の英物価指標の伸びが鈍化、賃金の伸びも予想ほどではなかった。加えて、カーニー英中銀総裁が5月の利上げを規定路線としているマーケットに、まだ決まっていないと釘を刺していた。また、今週は米長期債利回りの上昇が目立っており、今後のリスク動向への不透明感が出てきている面もみられた。週後半にはVIX指数が下げ渋っている。資源国通貨には資源価格動向の不安定さや、今後の貿易摩擦への警戒がぬぐえない面もみられた。そして、トランプ大統領の言動に一喜一憂する状況は来週も続きそうだ。


(16日)
 東京市場では、ドル円が神経質に上下動。週末の米英仏によるシリア攻撃を受けて警戒ムードで週が開けた。しかし、トランプ米大統領が任務完了と発言したことで1回限りの攻撃との安堵感が広がり、ドル買いが先行した。ドル円は107円台半ばを上回る動き。ただ、中国株や香港株が下落したことで日経平均が一時下げに転じるなど落ち着かない面もあった。ドル円も上昇を消して、先週末の安値も割り込んだ。ユーロドルなどその他通貨は小動き。

 ロンドン市場では、欧州通貨が堅調だった。この日は欧州債が売られており、利回りが上昇。ユーロやポンドが買われた。ユーロドルは1.2374レベル、ポンドドルは1.4304レベルまで本日の高値を伸ばしている。ユーロ円は132.60近辺と東京市場での下げを消す動き。ポンド円は153.45レベルと本日高値を更新。上海株や香港株の下落を受けて上値が重かった豪ドルも値を戻している。ドル円は107円台前半で小動き。

 NY市場は、ロンドン市場の流れを受けた動き。ユーロドルは一時1.2390近辺、ポンドドルは1.43台に乗せて年初来高値をうかがう動き。米中貿易戦争の行方が気掛かりなところではあるが、エスカレートした場合でも、ユーロ圏企業にとってはそれにより新たな輸出の機会も創出され、特にユーロ圏の主要国には恩恵もあるのではとの指摘も。ドル円は107円台での取引に落ち着いている。日米首脳会談を控えて積極的には買いにくいムード。

(17日)
 東京市場は、小動き。ドル円は107円を挟んで上下19銭レンジに留まっている。今日、明日と実施される日米首脳会談に向けて、今日午後に安倍首相が出発。会談を前に積極的な取引を手控えるムードとなった。ユーロドルも12ポイントのレンジにとどまるなど、主要通貨は総じて小動き。

 ロンドン市場では、ドル相場が上下動。序盤はドル売りが優勢で、ドル指数は3月27日以来のドル安水準となった。しかし、しかし、英国の賃金統計やドイツの景況感指数を受けてポンドやユーロが反落し、ドル買い方向に転じた。ドル円も106円台後半への下押しは一時的で、日米首脳会談関連の報道待ちとなっている。ポンドドルは一時1.43台後半と英国民投票以来の戻り高値をつけたが、英賃金の伸びが予想を下回ったことで売りに転じた。独ZEW景況感指数も-8.2と弱い結果となるユーロ売りを誘った。

 NY市場では、神経質な取引が続いた。日米首脳会談待ちのムードで相場の方向性ははっきりしない。ドル円は107円を挟む上下動。ユーロドルは戻り売りに押されており、1.23台前半まで一時反落した。ポンドドルは1.42台まで下落。決算が好調なこともあり米株式市場は買い戻しが続いているものの、米10年債や30年債といった長期ゾーンの米国債利回りが下げるなど強弱まちまち。

(18日)
 東京市場では、円安の動きが優勢。朝方から日経平均先物が上昇し、リスク選好の動きが広がった。ドル円はクロス円とともにじりじりと上昇。午後も株高の流れが継続し、ドル円は107.40付近まで上値を伸ばした。ユーロ円は132円台前半から133円手前水準まで上昇。日本時間19日早朝に予定されている日米首脳共同記者会見に向けて、東京勢には期待感が先行した。

 ロンドン市場では、ポンド売りが目立った。3月の英消費者物価指数の伸びが鈍化したことが背景。序盤に1.43台後半と英国民投票後の戻り高値をつけたポンドドルは、指標発表後に1.4173レベルまで急落。ポンド円も153円台から152円割れ寸前まで下落。ユーロ相場にも売りが波及したが、対ポンドでのユーロ買いもあって方向性に欠ける動き。3月ユーロ圏消費者物価指数確報値は下方改定されたが売り反応は一時的。ドル円は107円台前半でやや売り優勢。

 NY市場は、様子見ムードが支配的。ドル円は107円台前半を中心とした水準でレンジ取引を形成、上にも下にも行けず。ユーロドルは1.23台後半での推移。来週にはECB理事会が予定されているが、足元の物価指標などを受けてタカ派トーンにはなりにくいとのムードも。カナダドルは下落。カナダ中銀声明で慎重との表現が前回と同様に盛り込まれていた。カナダ円は84.70近辺まで一時下落。

(19日)
 東京市場では、円売りが優勢。日米首脳会談を無難に終えたことが背景。自由で公正な貿易を目指す新たな協議を発足させるなど、両国の協力体制がアピールされた。北朝鮮問題での協力体制も示され、まずまずの結果に。ドル円は107.20近辺から一時107.50越えとなった。クロス円も軒並みの円安でユーロ円は133円台を回復。

 ロンドン市場では、欧州通貨が振幅。序盤はドル売りが先行も、その後は動きが反転している。ユーロドルは序盤に1.24ちょうど近辺まで上昇。独長期債利回り上昇に反応した。しかし、米長期債利回りも上昇したことで1.2355近辺まで反落。ポンドは3月英小売売上高が予想を下回ったことで下落する。しかし、企業買収関連の報道でポンド買いに転じた。ポンドドルは1.42を挟んで上下動。ドル円は107円台前半での小動き。

 NY市場では、ドル買いが優勢。米株は下げたものの米10年債利回りは上昇しており、フラット化に若干修正の動きが出ていることがドル相場をサポートした。ドル円は一時107.円台半ばまでの上昇。日米首脳会談はトランプ大統領の口撃もなく無事終了、ドル円の値動きは落ち着いた。ポンドが急落。カーニー英中銀総裁が、利上げの時期については決まっていないと発言したことが背景。ポンドドルは1.41台割れ、ポンド円は151円台前半まで下落。ユーロドルも1.23台前半へと連れ安に。

(20日)
 東京市場では、円売り優勢も値幅は限定的。ドル円は日米首脳会談後のリスク選好の流れが継続して、一時107.73レベルまで高値を伸ばした。ユーロ円は133円台乗せをうががう動きがみられた。ゴトウビ関連の円売りフローとの観測があった。しかし、午後には値動きは一服した。ユーロドルは1.23台前半で小動き。前日からの安値圏で推移した。

 ロンドン市場は、ドル買いが優勢。序盤にポンドドルが前日安値を更新すると、続いてユーロドルや豪ドル/ドルが下押しされた。ユーロドルは一時1.23台割れ、豪ドル/ドルは0.77台割れと大台を下回りポジション調整の動きが誘発された。ドル円は107円台半ばが下支えされており、107円台後半へと再び上昇。米債利回りや欧州株は小動きとなっており、リスク動向は安定している。

 NY市場では、前日同様にドル買いが優勢となった。米10年債利回りがきょうも上昇しており、イールドカーブのフラット化の修正の動きがドルをサポートしている。ただ、米株式市場が大幅安となっており円高の動きも見られた。ドル円は買い戻しが続き、一時107.85近辺と4月13日の直近高値を上回る場面も見られている。ただ、株安で円安のフォローまでは見られずクロス円は逆に軟化。ユーロ円は132円ちょうど付近、ポンド円は150円台に一時下落した。

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