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今週のまとめ2日5日から2月9日の週

配信日時
2018年2月10日(土)07:50:00
掲載日時
2018年2月10日(土)08:00:00

 5日からの週は、リスク回避の1週間となっている。為替市場ではドル円の上値が重くなるなかで、クロス円が下落。ドル円以外の各通貨でドル買いが優勢。ドル指数は戻り基調。先週末の米雇用統計で賃金上昇率が予想以上に伸びたことを受けて、市場での利上げ期待が高まった。米債利回りが急上昇するとともに、株式市場には売りが殺到した。週明けもダウ平均が1600ドル安となり、世界同時株安の様相を呈した。動きは次第に落ち着きつつあると見えた矢先に、昨日は再びダウ平均が1000ドル超安となっている。恐怖指数(VIX)は昨年を通して20に届かなかったが、今週は一時50超となった。英中銀金融政策会合では、金利上昇の時期が早まるとの見方が示されており、ポンド買いが強まる場面があった。先進諸国での出口戦略が意識されるなかで、昨年来の適温経済を享受してきたマーケットは緊張感を強いられている。

(5日)
 東京市場では、株安が円高を誘発した。前週末の米雇用統計ではドル買いが先行したものの、インフレ上昇が金利上昇につながることが警戒されて米株が大幅安となると、ドル売り圧力が加わっていた。週明けのドル円相場は、110円台前半で取引をスタート。日経平均の下げ幅が一時600円超となるなかで、リスク回避の円買い圧力に押された。110円割れから109.79近辺まで下押し。黒田日銀総裁が国会で緩和姿勢維持を強調したが円安の反応は限定的。ユーロは対ドルでしっかり。

 ロンドン市場では、円買いが優勢。週明けの欧州株が続落でスタートし、リスク回避ムードが広がった。米株先物も軟調。米債利回りは序盤に上昇したが、その後は前週末比マイナスに転じた。ドル円は110円挟みの揉み合いを下抜けて、一時109.65レベルまで下落。ユーロ円も136円台半ばへと下押し。ユーロドルは1.24台での上下動。ポンドが軟調。英非製造業PMIが予想を下回ったことが重石。ポンド円は154円近辺へと1円近く下落。対ユーロでも安く、好調な欧州非製造業PMIと対比された面も。

 NY市場では、米株暴落でリスク回避の円買いが強まった。序盤は米ISM非製造業景況指数が強かったこともありドル円は110円台を回復した。しかし、午後になってダウ平均が一時1600ドル近く暴落したことで円買いが強まった。一時109円割れ。ユーロ円やポンド円も下落。ユーロドルは戻り売りが優勢で1.24台を割り込んだ。ドラギECB総裁は議会証言で、過度な為替変動による新たな逆風を予想、とした。市場ではユーロ高に神経質になっているとの見方がきかれた。ポンドは最近のPMIデータが予想を下回っており、ファンダメンタルズの強さに疑問が投げかけられていた。

(6日)
 東京市場は、株式市場に振り回される展開。日経平均は序盤から大幅安となったが、当初のドル円の反応は買いだった。前日の海外市場での下落に利益確定の買いが入った。しかし、午後に入って日経平均が1600円超の下落と想定外の大幅なものとなり、再び円買いが強まった。米株先物の大幅下落もあってリスク回避の動きに。ドル円は一時108.50割れ。その後は株式市場が下げ幅を縮小、ドル円も108円台後半で下げ渋った。豪中銀は予想通り政策金利を据え置いた。豪ドルはこれには反応薄、リスク回避の動きがが中心だった。

 ロンドン市場は、円安は続かず根強いリスク回避の動き。序盤は株式市場の下げ渋りをうけて円安方向への動きがみられたが、欧州株と米株先物に再び売りが強まると円高方向に転じた。恐怖指数(VIX指数)が一時50台に急上昇、2015年8月以来の高水準となった。ドル円は序盤に109.32近辺まで買われたあとは、109円付近での神経質な動き。ユーロ円は134円台から135円台で上に往って来い。ポンド円は151円台から152円台後半での上下動。いずれも上値が重い。ユーロドルとポンドドルはクロス円をにらんだ上下動だった。

 NY市場では、ドル円に買い戻しが強まった。米株式市場をにらんだ動きとなり、ダウ平均の動きに一喜一憂。米債利回りは上昇、インフレ期待の高まりにサポートされている。ドル円はロンドン市場からの流れを受けて109.60近辺まで上昇した。ユーロドルは序盤に1.23台前半に下押しも、その後は1.24台までショートカバーされた。ポンドドルは1.38台前半に下落したあと1.39台後半まで反発。米株が反発基調となったことで、リスク回避の動きが巻き戻された格好だった。 

(7日)
 東京市場は、リスク回避一巡で値動きが落ち着いた。ドル円は109円台前半から半ばでの推移。値幅は40銭程度と小幅に留まった。クロス円は総じて上値が重い。ユーロ円135円台前半、ポンド円152円台後半、豪ドル円86円台前半などでの推移。NZドル円は79円台後半へと下落。NZの就業者数は9四半期連続で増加、失業率も低下したが、NZドル買いは続かず。

 ロンドン市場では、再び円買いが優勢。株式にらみの展開が続くなかで、欧州株は反発スタートも、米株先物が再び売り優勢となったことに反応。ドル円は一時109円割れ。ユーロ円は135円割れから134.60近辺まで下落、戻りは限定的。独連立協議はようやく合意したが、ユーロ相場は反応薄。ユーロ以上のポンドが軟調。ポンド円は151円台前半まで下落。株式市場が不安定となるなかで、あすの英MPC後の会見でカーニー総裁が慎重姿勢を示すとの思惑がでていた。

 NY市場は、ドル買いが優勢。ただ、焦点となっている株式市場ではダウ平均が引け間際に戻り売りに押され反落した。落ち着きは取り戻しつつあるものの、市場はなお不安定。午後になって米上院指導部が2年間の予算を超党派で合意したとのニュースで、米債利回り上昇とともに米株は伸び悩み、円高の反応もみられた。ドル円は109.70近辺まで一時買われた。ユーロドルは利益確定売りが強まり1月24日以来の1.22台半ばまで下落。

(8日)
 東京市場で、ドル円は底堅い動き。109円台前半での取引が続いたが、午後に日経平均が上げ幅を拡大すると109.60台まで買われた。ただ、ここ一両日のNY市場高値水準の上抜けには至らず。円売りは限定的。NZ中銀金融政策会合の声明で、インフレ目標達成見込みを先送りしたことで、NZドルは売りが強まった。対ドルでは0.72台割れとなった。米国の金利差縮小見通しが広がった。

 ロンドン市場では、ポンドが急伸。英金融政策委員会で今後の利上げ時期の見通しが前倒しされたことに反応。政策金利および資産購入枠は予想通り据え置かれた。また、インフレ報告で成長とインフレ見通しが引き上げられたこともポンド買い材料だった。ポンドドルは1.39近辺から一気に1.40台乗せ。ポンド円は152円台前半から153円台後半まで急伸。一方、ユーロは対ポンドで下落したほか、対ドルは1.22台前半、対円は134円台前半へと軟化した。ドル円は109円台後半での取引に留まった。

 NY市場は、リスク回避の動きが再燃。この日の米株式市場でダウ平均の下げ幅が1000ドルを超えた。ドル円は109円台を割り込むと一時108.60近辺まで下落。ユーロドルは1.22台で大きく上下動。序盤は買い戻し優勢も1.23台はつけられず1.22台前半へと反落。その後は1.22台半ばでの神経質な取引が続いた。ユーロ円は一時132円台に下落。ポンドドルは英MPC結果を受けた買いを帳消しに。一時1.39台を割り込んだ。ポンド円は一時151円割れ。激しい振幅も円買いが優勢だった。

(9日)
 東京市場では、円高は一服。前日の米株大幅安を受けて朝型には108円台半ばへと下押しされたが、大幅安となった日経平均がやや下げ幅を縮小したことで一時109円台を回復した。ポンドドルは前日の大幅な振幅の動きは一服して1.39台前半での取引。ポンド円は151円割れから152円近辺へと買い戻し。ユーロドルは1.22台半ばでの揉み合い。ユーロ円は133台で下げ渋り。日経平均は508円安で今週の取引を終了。

 ロンドン市場では、ドル円やクロス円が上下動。取引序盤にドル円は109円台を回復、ユーロ円は134円台、ポンド円は152円台半ばへと水準を戻している。ただ、前日の米株急落を受けた円高の動きを消すには至っていない。米債利回りがやや上昇しているが、特段の材料はみられず週末を控えての調整が中心に。その後は株安とともに円買いに方向転換。ドル円109円割れ、ユーロ円133円台前半、ポンド円151円台前半に。ポンドにとっては英鉱工業生産の下振れも重石。米上院から差し戻された暫定予算案が米下院でも可決した。

 NY市場では、株式にらみの展開が続いた。株式に歩調を合わせる形で前半は、リスク回避の円高が強まり、ドル円は一時108.05付近まで下げ幅を拡大。1月26日安値を下回る動きが見られていた。しかし、後半になると108円台後半まで急速に戻す展開となった。

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