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平成末期の「氷の世界」【フィスコ・コラム】[FISCO]

配信日時
2018年1月7日(日)11:47:25
掲載日時
2018年1月7日(日)11:57:25

この冬は全国的に例年よりも気温の低い日が続くーーそんな天気予報をみていたら、井上陽水の名曲『氷の世界』を思い出しました。この曲がリリースされた1973年は今と世相も異なるかと思いきや、重なり合う部分もかなりあることに気づきます。『氷の世界』は同名のアルバムのタイトル曲で、「軽いウソでもいいから、今日は1日張り詰めた気持ちでいたい」「誰か傷つけたいな」といったアバンギャルドなフレーズが印象的です。サビの「今年の寒さは記録的なもの、毎日吹雪、吹雪」は独特のハリのある歌声で不条理に対するいら立ちや絶望をぶつけ、世間を糾弾しているように聞こえます。このアルバムは、売上が日本の音楽史上初めて100万枚を突破する記録を打ち立てました。翻って現在の日本。「保育園落ちた、日本死ね」と怒りをぶつける親、ブラック企業に疲れ果てた若者、問答無用に生活保護を減額される家族・・・株価の上昇に沸き返る世の中から取り残された人々と、この曲は妙に呼応するようです。支持率よりも不支持率の上回った政権が国会では3分の2以上の多数を占める現実など、平成末期に現出した「氷の世界」は、45年前よりも逃げ場が少ないように思えます。アルバムが発表された1973年を象徴する出来事は、なんといってもオイルショックです。中東戦争で原油価格が急騰し、1955年から続いた日本の高度経済成長は終えんを迎えました。奇しくも現在、トランプ大統領はイスラエルの首都をエルサレムと認定し、中東諸国が反発を強めるきっかけを作ってしまいました。昨年末に始まったイランの反政府デモの全土への拡大も気になります。第2次オイルショックはイラン革命が発端でした。1973年は、日本が変動相場制に移行した年でもあります。アメリカがベトナム戦争の戦費調達負担で財政赤字の膨張と国際収支の赤字転落を招き、ドル・金の交換停止を経て円は1ドル=308円に切り上げられました。ベトナム戦争と同様に泥沼化したイラク戦争もアメリカの財政を圧迫。負の遺産を抱えるトランプ政権は日本を含め貿易黒字国の通貨安政策に圧力を強めています。45年前は、オイルショックを受け日本経済に終末観が広がったことも特筆されます。『氷の世界』の短調のメロディと地団太を踏むようなテンポは、そうした世相にもよくマッチしたのでしょう。しかし、平成の日本はバブルが崩壊。少子化で人口は減少に転じ、高齢化社会で年金制度は実質破たん、経済規模は世界3位に後退、さらには未曽有の自然災害と、当時の悲観はまだカワイイものでした。ところで、アルバム『氷の世界』は、曲順にも相当なこだわりがあったようです。エンディングの『おやすみ』は「もうすべて終わっているのに」と、目の前でなお続いている闘いに突き放したような視線を心安らぐメロディに乗せています。しかし、終末観は相変わらずですが、決して「平静」とは言えない平成からようやく新しい時代に向かう道筋が示されています。2018年は、改元に向け希望をもって過ごせるでしょうか。(吉池 威)

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ニュース提供:FISCO

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