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今週のまとめ12日11日から12月15日の週

配信日時
2017年12月16日(土)07:50:00
掲載日時
2017年12月16日(土)08:00:00

 11日からの週は、ドル売りが優勢だった。米FOMCをはじめとして、英中銀、ECB、スイスなど主要国の金融政策会合が相次いだ。米国では利上げを実施したが、事前に十分織り込まれており、ドル買いには反応しなかった。むしろ、米消費者物価コア指数が予想ほど伸びなかったことに鋭くドル売りの反応を示していた。また、米上院補欠選で民主党が1議席を奪取しており、上院の勢力が共和党51に対して民主党49となったことが今後の法案通過への不透明感につながった。連日高値を更新した米株も週後半には反落。米長期債利回りは低下傾向。英欧スイスの各中銀は事前予想通り金融政策を据え置いた。ECB理事会ではドラギ総裁がこれまでの慎重姿勢を崩しておらず、ユーロ高は一服した。英中銀は全会一致で政策金利と資産購入枠を据え置いた。一部で利上げ票の思惑もあったが、発表後のポンド売り反応は限定的だった。英EU離脱交渉は条件面でようやく合意、EU首脳会議で承認された。ただ、次の通商交渉は難航が予想されている。資源国通貨は全般に堅調。カナダや豪州では雇用統計の好調さが注目された。NZでは次期中銀総裁に経験者が指名され好感された。


(11日)
 東京市場で、ドル円はしっかり。株高などを好感し一時113.69レベルまで買われた。ただ、今週の一連の金融政策会合を控えており、突っ込んだ動きには警戒感も。ユーロドルはドル買い先行で1.1750台に軟化したが、その後は1.1780台に戻している。NZドルは堅調。次期中銀総裁に経験者であるオア元副総裁が指名されたことが好感されたもよう。

 ロンドン市場では、ドルがジリ安。米債利回りの低下とともに、ドル円は113.32レベルまで下押し。ユーロドルは一時1.18台乗せ。明日からの米FOMC会合を控えて調整ムード。ポンドは売り圧力が優勢。神経質に上下動する中で、ポンドドルは1.33台半ばへ、ポンド円は151円台前半へと下落。英EU離脱交渉で、次の通商交渉への不透明感が警戒されていた。NZドルは引き続き堅調。

 NY市場は、主要な米経済指標発表に欠けるなかで、先週のドル買いの動きは一服。年末に向けたドル売りポジションの調整は米雇用統計を通過して一段落している。ただ、底堅さもあり、方向性ははっきりせず。ドル円は113円前半まで下落したあとは、米債利回り上昇で下げ渋り。ユーロドルは1.18台乗せでは売りに押された。ポンドは英債利回りの低下が続き、上値が重い。アイルランド国境問題の明確な解決策がでていないことや、今後の通商交渉への不透明感が広がった。

(12日)
 東京市場は、FOMCなどを控えて様子見ムード。また、米アラバマ州の上院補欠選挙の結果を見極めたいとの見方も広がった。結果次第では共和・民主両党の議席数が51対49と拮抗する。ドル円は113円台半ばで小動き。NZドルは引き続き高値付近で推移している。

 ロンドン市場では、ポンドが上下動。注目された英消費者物価指数が前年比+3.1%とインフレ目標の許容上限を超えた。ポンドドルは1.33台前半から後半へと上昇。一方で、市場では今回の結果がすぐに追加利上げにつながるものではないとの見方もあり再び下落。1.33台での振幅となった。豪ドルは堅調。鉄鉱石など国際商品価格が下げ止まったことが背景。ドル円は113.40台を中心の狭いレンジ取引。

 NY市場は、ドル買いが優勢。米生産者物価指数が予想を上回ったことがきっかけ。米債利回りやダウ平均の上昇も後押し。ドル円は一時113.75近辺と先週高値を上回った。ユーロドルは一時1.1720近辺まで、ポンドドルは1.33ちょうど付近まで下落。一方で、アラバマ州の上院補欠選挙で共和党候補にスキャンダルがでていることや、上院共和党のポール議員が歳出拡大法案に反対としたことでドル買いも一服した。

(13日)
 東京市場は、ドル売りの動き。米アラバマ州の上院補欠選挙の開票が行われ、接戦の末に民主党のジョーンズ氏が勝利を収めたことが背景。これで、上院の勢力は共和51、民主49とこれまでより拮抗し、法案成立のための共和党側の余裕が狭まっている。ドル円は一時113.13近辺まで下落。ユーロドルは1.1760台へと上昇。ただ、値幅は限定的だった。

 ロンドン市場は、米FOMCを控えて小動き。米債利回りの上昇にはドル相場は反応薄だった。ドル円は113円台前半、ユーロドルは1.17台前半での揉み合い。そのなかで、ポンドは堅調。米雇用指標に先立ってポンドドルは1.33台前半から後半へと上昇した。しかし、雇用指標の内容がまちまちとなり値動きは一服。豪ドルは対ユーロでの買いが話題に。仏企業が豪ショッピングモール保有企業を買収すると伝わっていた。

 NY市場では、ドル売りが広がった。米消費者物価コア指数が予想を下回ったことが背景。FOMCでは予想通り利上げを発表した。成長見通しが上方修正される一方、インフレ見通しは据え置き。インフレの伸び悩みに焦点が当てられていた。ドル円は112.50近辺まで下落。ユーロドルは1.18台乗せ、ポンドドルは1.34台を回復。米税制改革法案で上下両院が暫定合意、英議会がEU離脱最終合意に議会採決を義務付ける修正案を可決。政治関連の報道には反応薄だった。

(14日)
 東京市場は、豪ドルが堅調。豪州雇用統計で雇用が予想以上に増加、正規・非正規ともに上昇、労働参加率上昇など好内容だったことが背景。ただ、海外市場での各国中銀金融政策発表を控えており、全般的に様子見ムード。ドル円は112.50-70レベルでの揉み合い。スイス、ユーロ、ポンドは金融政策発表待ちに。

 ロンドン市場では、ポンド相場が注目されたが比較的小動きだった。ポンドは買いが先行したが、強めの英小売売上高には反応薄。英中銀は金融政策の据え置きを発表。これは想定通りの結果だが、全会一致での決定にややポンド売りに反応した。ポンドドルは1.34台で、ポンド円は151円台で上下動。スイス中銀は金融政策を据え置き。声明で、スイス高への警戒感と介入の可能性が示唆された。トルコ中銀は一部金利の引き上げ幅予想を下回ったことでリラ売りが強まった。

 NY市場では、ECB理事会でユーロ相場が振幅。ECBは予想通り金融政策を据え置き。スタッフ見通しでは成長とインフレの両方を上昇修正。ドラギ総裁会見が始まると当初はユーロ買いが先行。しかし、戻り売りが優勢となりユーロドルは1.1865近辺を高値に1.18台割れへと反落。市場では2020年のインフレ見通しが1.7%と依然目標に届かないことを気にする声があった。取引後半にはドル売りが優勢となった。米株の反落とともに米債利回りも上昇一服。ただ、ユーロドルの戻りは1.18ちょうど近辺までと限定的。ドル円は一時112円ちょうど近辺まで下落。カナダドルが堅調。ポロズ加中銀総裁は、経済はフル稼働状態として今後の刺激策縮小の可能性を示唆した。
 
(15日)
 東京市場は、小動き。ドル円は112円台前半での取引が続いた。話題になったのが一部報道で、日銀が市場との対話を修正する必要、としたこと。片岡委員の追加緩和姿勢に配慮したものだという。ドル円はやや買われたが、112円台前半は離れなかった。日経平均が軟調で上値は重い。NZドルは堅調。製造業PMIが強めだったことで前日からの下落傾向が反転した。対ドルで0.70台乗せに。

 ロンドン市場は、ドル売りが先行。取引序盤に欧州株安とともに米債利回りが低下したことに反応。ただ、ドル円は112円台を維持。豪ドル/ドルは0.77台の手前までの上昇に留まっている。ユーロドルは一時1.18台に乗せたが値幅は30ポイント以内。クロス円も序盤に円高方向を試す動きとなったが、すぐに落ち着いた。一方、ポンドは軟調、対円は150円台前半に。EU首脳会議で正式に英EU離脱交渉の第2フェーズ入りが承認された。

NY市場はドル買いが強まった。米税制改革法案の年内成立への不透明感が再び高まっていたが、NY時間に入ると楽観的な見方が強まっている。ドル円は買い戻しが強まり、一時112.75近辺まで上昇。きょうは112円ちょうど付近まで下げる場面も見られていたが、21日線がある112.35/40水準を突破しストップを巻き込んで上昇した。

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