FX外国為替情報のKlug(クルーク)
為替、海外投資でハイリターンを得るためのニュース、レポート、コラムを掲載

【来週の注目材料】来年以降の利上げにも影響<米消費者物価指数>

配信日時
2017年11月11日(土)17:00:00
掲載日時
2017年11月11日(土)17:10:00

 今年もあと2か月弱。そろそろ来年の動向も気になりだす頃に。

 12月の米FOMCでの利上げが確定的となる中、来年も緩やかなペースでの利上げが期待されています。
 イエレン議長ほどハト派ではないといわれる、パウエル次期FRB議長(現理事)。雇用と物価というFRBの二大責務の状況に応じて、堅実な対応を行ってくると期待されています。

 来年の1月末のFOMCまでが現在のイエレン議長の下でのFOMCとなり、3月以降、来年の残り7回がパウエル次期議長下でのFOMCとなります。

 今のところ、12月12日、13日のFOMCでの利上げはほぼ確定的。北米最大の金融・商品のデリバティブ取引所CMEによる金利先物市場動向から見た12月の利上げ確率は91.5%。FF金利先物の中央値から計算された利上げ確率は100%となっています。

 1月の追加利上げはこれまでの姿勢からまずあり得ませんので、注目はその後を任されたパルエル議長の下での2018年残り7回での利上げ。

 パウエル次期議長下での最初のFOMCとなる3月のFOMCで利上げする確率は、CMEFedWatch、FF金利先物中央値計算ベースともに45%程度。
その後確率が上がっていって、来年中少なくとも1回の利上げは約80%。二回以上の利上げは40%程度の見通しとなっています。

 9月のFOMCで示された参加メンバー(議長・副議長を含むFRB理事と投票権の有無にかかわらず地区連銀総裁全て)による政策金利見通しを見ると、来年中に3回の利上げを見込む動きが中央値。株式・為替市場での見通しは来年中2回もしくは3回ということで、金利市場よりも少し強気です(金利市場は現状に近い方に寄る傾向があるので自然な動き)。

 前置きが長くなりましたが、こうした状況に大きな影響を与えるのが、FRBの二大責務である雇用の最大化と物価の安定。雇用についてはなんだかんだと堅調ですから、目は2%をインフレターゲットとする物価動向がかなり大きな影響を与えると見られます。

 今後はこれまで以上に物価動向への注目が集まりそう。
米国のインフレターゲットの対象はPCEデフレータで、他のほとんどの国のように消費者物価指数(CPI)ではありませんが、PCEデフレータは集計が複雑な分、発表までに時間がかかるため
先に発表され、水準は違うものの傾向は似通ったものとなるCPIに注目が集まります。

 15日22時半に発表される10月の米消費者物価指数(CPI)は、前年比が+2.0%と9月の2.2%から低下見込み、もっとも食品やエネルギー除くコアは前年比+1.7%と9月と同水準。10月は9月に比べてガソリンの値段が全米全種平均で5%ほど下がっており(EIA調べ)。総合でのインフレ鈍化につながりましたが、コアでは堅調を維持しているようです。

 とはいえ、インフレターゲットはであるPCEはCPIよりも低く出ることを考慮すると、や厳しい水準です。予想をさらに下回る数字が出てくると、いったんドル売りの動きも予想されるため要注意です。

 なお、同時刻には10月の米鉱売上高も発表されます。予想は前月比+0.1%と9月の+1.6%から大幅減。自動車を除くコアも+0.2%と、9月の+1.0%から大幅減となります。

 ただ、これはハリケーンの影響(壊れた車の買い替え需要など)で、9月分が相当高めに出た反動です。9月は2015年3月以来の高水準となっており、その分の反動がまともに出ると予想されています。また、上記したようにガソリン価格が10月に一気に落ちており、ガソリンスタンド売上が減少することも予想値を押し下げています。

 このように要因がしっかりわかっているだけに、影響は限定的も、前月比でマイナスまで落ち込むと印象が悪くなりますので、CPIの数字と合わせて気を付けたいところです。

minkabu PRESS編集部 山岡和雅

過去記事カレンダー

2017年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月 
2016年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2015年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2014年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2013年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2012年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2011年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2010年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2009年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2008年 2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月

メールマガジン

山岡和雅が毎日発行!
外国為替ディーラーの心の中

毎日の為替相場を、市場参加者の目を通して判り易く解説。為替ディーラーの本音は?【まぐまぐ殿堂入り】

バックナンバー

朝刊 ニューヨーク為替市場レポート
米国市場の動きを、朝一番に配信!! FX、外国為替、米国株、米国金利など、テレビやWEBサイトでは得られないニューヨーク金融市場情報のほか、アナリストの独自解説も配信します。

バックナンバー

powered byまぐまぐトップページへ

URL変更のお知らせ

KlugFXのURLはhttp://klug-fx.jpへ変更となります。お気に入りやブックマークなどに登録されているご利用者さまは、お手数ですが下記の新URLへの変更をお願いいたします。

http://klug-fx.jp