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今週のまとめ10日16日から10月20日の週

配信日時
2017年10月21日(土)07:50:00
掲載日時
2017年10月21日(土)08:00:00

 16日からの週は、株式市場が世界的に上昇。ダウ平均や独DAX指数が最高値を更新。日経平均も14連騰と戦後タイの長期間上昇など記録ずくめだった。為替市場ではリスク選好的な円売り圧力が支配的だった。ドル円が113円台に乗せたほか、クロス円も全般に堅調。ドル相場は米債利回りの上昇が買い圧力となった。米株上昇とともに米予算案が上院で成立し、今後の税制改革に弾みが付くことが期待された。また、米国にとっては次期FRB議長人事が話題となっており、近々にも決定される見通しとなっている。ただ、値動きの強弱は通貨ごとにまちまち。

 日本にとっては、今週末の衆院選で自公が圧勝するとの見方が広がっており、アベノミクス相場を想起させた面があったもよう。欧州では、スペイン・カタルーニャ州独立運動をめぐるゴタゴタが続いているが、スペイン中央政府が憲法155条を発動する方針としたことで相場の反応は一服している。また、来週26日のECB理事会でQE減額とともに期間延長が見込まれている。英国では、英EU離脱交渉の難航が続いているが、週末を控えたEU首脳会議では今後の交渉について前向きな姿勢で合意される見込みとなり、ポンド売り圧力はやや後退。


(16日)
 東京市場は、ドル円が神経質に振幅。一時112円台を回復したが、大台は維持できず111円台後半を中心とした取引となった。先週末の米消費者物価指数が予想を下回ったことで週明けは111円台後半で取引を開始。米韓軍事演習をめぐる北朝鮮の動向も警戒された。しかし、日経平均が堅調に推移したことで112円台をつけた。その後は欧州カタルーニャの政情不安なども意識され上値は重くなった。

 ロンドン市場では、ユーロ売りが先行。週末のオーストリア下院選で右傾化の動きが警戒されたほか、スペイン政府が設定したカタルーニャ州独立宣言への明確な回答への期限でもあった。ユーロ売りが先行しユーロドルは一時1.17台後半、ユーロ円は131円台後半へと下押し。しかし、スペイン政府は回答期限を19日まで延長し、動きは一服。ドル円は111円台後半での揉み合い。ポンドは英EU離脱交渉の結果待ち。豪ドルは資源価格上昇などで比較的堅調。

 NY市場では、午後になってドル買いが強まった。序盤は小動き。NY連銀景気指数は予想を大きく上回ったものの、ドル買いの反応は一時的だった。午後には次期FRB議長選でスタンフォード大のテイラー教授がトランプ大統領の高い評価を得たと報道された。ドル円は112円台を回復。ユーロドルは1.18台を再び割り込んだ。ただ、ドル安やポンド安の影響でユーロの下げは限定的。

(17日)
 東京市場は、もみ合い。ドル円は、朝方に112.30近辺まで買われたあとは112円台前半での取引が続いた。日本株はプラス圏を維持も、北朝鮮リスクなどムードは交錯。朝方の豪中銀議事録は、これまで通り豪ドル高牽制や、各国の利上げムードに同国の金融政策決定が影響を受けない旨を示したが、新味なく影響は限定的。

 ロンドン市場は、ポンド相場が振幅。9月英消費者物価指数の発表を控えて買い先行も、予想通りの結果で買い一服。カーニー英中銀総裁など金融当局者の議会証言では利上げの可能性に言及しつつも、賃金の伸びの弱さや、ブレグジット警戒が示されポンド売りに。ポンド円は148円手前まで下落、ポンドドルは1.32割れ。ユーロはポンドに連れ安。ユーロ圏消費者物価は中銀目標には依然届かず、独ZEW景況感指数は予想ほど改善しなかった。ドル円は112円台前半で揉み合い。

 NY市場では、序盤にドル買い。9月米輸入物価が原油価格上昇を受けて上振れしたことが背景。ドル円は一時112.50近辺まで上昇。ユーロドルは1.17台前半に軟化。しかし、米債利回りの上昇が一服、短期ポジションの調整の動きが入りドル買いは一服した。ポンドは上値の重い展開が続いた。英国のEU離脱交渉の難航が重しとなっており、利上げ期待に素直に動けないとの見方も。

(18日)
 東京市場は、ドル円は小動き。112円台前半での取引に終始しており、午後に入ってややドル高もレンジは19銭に留まっている。日経平均が午後にマイナス圏からの持ち直しをみせ、12連騰となったが、為替市場は反応薄。米金利市場の小動きを反映。ユーロドルも22ポイントの値幅。

 ロンドン市場では、ドル円が堅調。この時間帯に入ると米債利回りが上昇を開始、それとともにドル円は112円台前半から前日高値を上回ると112.82レベルまで買われた。欧州株の上昇、米12月利上げ観測の高まりなどが背景とみられた。ユーロ円も132円台前半から後半へと堅調。ユーロドルは1.17台での取引。序盤は軟調もクロス円とともに下げ渋り。NY市場待ちに。

 NY市場で、ドル円は一時113円台に上昇。朝方発表された米住宅指標は予想を下回る結果だったが、ハリケーンによるノイズと受け止められた。米株上昇とともに米債利回りが上昇。また、週末の衆院選での与党優勢報道や北朝鮮問題の小康状態など、ドルと円の両面でドル円が買われた格好。ユーロやポンドは買い戻しの動き。対ドル、対円ともに買われた。

(19日)
 東京市場では、NZドルが波乱の展開。東京午後にNZファースト党が労働党・緑の党との連立を表明。9年間続いた国民党政権が交代することとなった。NZドルには売りが強まった。一方、ドル円は113円を挟んだもみ合い。前日NY市場からの高値圏を維持しつつも、新規材料に欠けた。日経平均の13連騰には反応薄。

 ロンドン市場は、円買いが優勢。カタルーニャやニュージーランドなどでの政治リスクが背景。ニュージーランドは約9年ぶりに政権交代、カタルーニャ州にたいしてスペイン中央政府は自治権停止措置の開始を宣言した。NZドルの急落が円高に波及、欧州株の下落もリスク回避的な円買い圧力に。ドル円は113.15近辺に買われていたが、反転して112.50割れまで下落。ユーロやポンドも軟調。特にポンドにとっては英小売売上高の下振れが売りを加速させた。EU離脱交渉の難航もあって、ユーロポンドは連日の上昇。

 NY市場は、調整ムード。株安とともにドル売りが優勢となり、ドル円は112.30近辺まで下落。米ダウ平均が一時100ドル超下落と楽観ムードは一服。その後、株式市場は下げ渋り。ダウやS&P指数が下げを消すも、ナスダック指数はマイナス圏で引けた。また、次期FRB議長候補としてはパウエル氏が優勢との報道でドル円の上値は抑えられた。ユーロドルは1.18台半ばまで上昇。カタルーニャ情勢の混乱にはあまり反応せず堅調。一方、ポンドは上値が重い。利上げ観測があるものの、EU離脱交渉や政治不安がネック。
 
(20日)
 東京市場は、ドル高が進行。米上院で予算決議案が可決したとの報道で、今後の税制改革の動きが前進するとの期待が広がった。ドル円は112.70近辺から一気に113円台に乗せると113.30近辺まで高値を更新。ユーロドルは1.18台割れ目前まで下落。米債利回りの上昇とともにドルが全面高となった。日経平均は下げを消して14連騰。リスク選好もあってクロス円もしっかり。

 ロンドン市場は、円売りが先行。欧州株が堅調にスタートしており、リスク選好的な動きがみられている。ドル円は113.47レベル、ユーロ円は133.96レベルまで高値を伸ばした。米債利回りが上昇しており、ドル買い圧力となった面もあった。ユーロドルは一時1.18台割れ。そのなかで、この日はポンド相場が堅調。今週続いた対ユーロでの売りが巻き戻されているほか、対ドルでも上昇に反転。ポンド円は149円台乗せ。

NY市場はドル買いが優勢となった。ドル円は一時113.55付近まで上昇。今月の米雇用統計直後につけた高値を上回っている。先週は一時111円台半ばまで下落し、10日線と21日線のデットクロスまで示現するなど下値警戒感が高まっていたが、きょうはロング勢にとっては心強い動きとなっている模様。デットクロスがダマシに終わることが期待される展開。 

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