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コラム【アナリスト夜話】:北朝鮮の軍事技術力のレベルとその狙い(マネックス証券チーフ・アナリスト大槻奈那)[FISCO]

配信日時
2017年9月13日(水)14:57:32
掲載日時
2017年9月13日(水)15:07:32

この週末、9月9日の北朝鮮建国記念日は結局何事もなく通過し、世界中が胸をなでおろしたことでしょう。それにしても、北朝鮮の軍事技術というのはどの程度なのでしょうか。現在、核兵器の保有を宣言しているのは、「核クラブ」と呼ばれる米、露、英、仏、中、印、パキスタン、北朝鮮の8カ国です。一方、自国の衛星を打ち上げた国、いわゆる「宇宙クラブ」には、米、露、英、仏、日、中、印、イスラエル、イラン、北朝鮮、韓国の11カ国が名を連ねています。これらをみると、大国以外で「宇宙クラブ」と「核クラブ」の両方に入っている国は北朝鮮のみです。北朝鮮は、軍事科学力では、世界有数ということになります。GDPはわずか160億ドル(1.7兆円)で、世界116位の国にそこまでの力が得られたのはなぜなのでしょうか。原子爆弾やロケットの物理学上の原理は100年前にわかっていて、しかも高度なナノテクノロジーなどは必要ありません。このため、実は、少数の技術者の工夫で開発できるようです。北朝鮮の軍事技術開発のリーダーは、“天才”と称される金正植(キムジョンシク)という50歳代の科学者です。この人物を含む少数の開発チームを、平壌中心部の「未来科学者通り」という区画の高層マンションに無償で住まわせるなど厚遇しているようです。爆弾やミサイルは、超最先端の科学技術が必要ない割に心理的効果が大きいため、こうした少数の研究開発者の厚遇で、効率的に世界に威力を示すことができます。今のところ、北朝鮮の相次ぐミサイル発射は、攻撃それ自体よりも、世界に脅威を示し国民の求心力を高めることが主眼なのかもしれません。とはいえ、今の進歩速度を考えると、アメリカに届くミサイルを完成させるのは時間の問題でしょう。いずれにしても、何らかの和平に向けた対話が行われるまでは、警戒度を上げておくことが重要だと思われます。マネックス証券チーフ・アナリスト大槻奈那(出所:9/11配信のマネックス証券「メールマガジン新潮流」より、抜粋)

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ニュース提供:FISCO

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