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今週のまとめ5月15日から5月19日の週

配信日時
2017年5月20日(土)07:50:00
掲載日時
2017年5月20日(土)08:00:00

 15日からの週は、トランプ大統領によるロシアのラブロフ外相らへの情報漏洩問題をうけて、大きくドル売りが広がる展開となった。週初は14日に行われた独最大の州ノルトライン=ヴェストファーレン州の地方選挙で与党CDUが勝利し、秋の総選挙に向けてドイツの政治リスクが後退したことなどを受けての、ユーロ買いの動きが優勢となった。その後15日のNY市場夕方にトランプ大統領の情報漏洩問題が報じられ、当初は反応は一息であったが、翌日に情報提供元が同盟国イスラエルであったことが判明すると、リスク警戒の動きが本格化。ロシア問題に絡んだコミー前FBI長官の更迭問題への懸念なども加わり、一気にドル売りが広がった。ドル円は一時110円20銭台を付ける動きに。さすがにやりすぎ感もあって、18日のNY市場では安値から1円半の戻しが入るなど、不安定な展開に。


(15日)
 東京市場は、ドル円が113円台でサポートされている。ドル円は朝方に113.10近辺まで下押し。前週末のNY市場で米経済統計が弱かったことで113円台へと下落した流れを受けた。その後はジリジリと買い戻しが入った。日経平均の下げ渋りとともに113円台半ばを試す動きに。NZドルは堅調。ニュージーランド第1四半期小売売上高が予想を上回る伸びを示したことに反応した。

 ロンドン市場では、原油相場上昇がリスク選好につながった。東京午前にロシアとサウジアラビアが原油減産の9ヶ月間の延長で合意と報じられたことが背景。NY原油先物は報道前の47ドル台後半から、ロンドン序盤には49ドル台半ばへと高値を伸ばした。ドル円は113円台前半での揉み合いを上放れて113.73レベルまで上昇。カナダ円や豪ドル円など資源国通貨が円安を主導した。ドル相場は全般にドル安。ユーロポンドは買いが優勢。IMFがドイツの賃金や物価上昇加速の可能性を指摘した。

 NY市場では、ユーロ買いが優勢。ユーロドルは1.09台後半、ユーロ円は124円台後半に上昇。ドル高の動きが一服しており、その矛先がユーロに向かっているようだ。先週末に発表されたIMM投機筋のポジションでもユーロは買い越しに転じていた。ECB出口戦略への期待。仏大統領選での政治安定などが背景。週末の独州議会選でも与党が予想外の大勝となり、ユーロ買いを誘った。トランプ大統領のロシアへの情報漏洩疑惑で、ドル円は一時113円台前半に下押しされたが、大台割れは回避。対ユーロでのドル売りが波及した形。
 
(16日)
 東京市場で、ドル円は株式相場とともに上下動。序盤は円売りが優勢となり113.70台まで回復。日経平均は120円超高となり、2万円の大台まであと2円まで迫った。しかし、その後は利益確定売りに押されて一時マイナス圏に。円安も一服して113.40台へと値を落とした。その他主要通貨は小動き。原油相場の上昇を受けて、ドルカナダは1.36台前半で弱もち合いに。

 ロンドン市場では、ユーロ高の流れが継続。ユーロドルが節目の1.10をしっかり超えて、短期筋のストップロス注文などを巻き込んで大きく買い進まれ、その他通貨でもドル安に。週末の独ノルトライン=ヴェストファーレン州の地方選挙でメルケル首相率いる与党CDUが勝利し、秋の独総選挙への期待感が広がったことがユーロ買いの背景。ドル円は一時113.25近辺まで下押しも、その後は下げ渋り。4月の英消費者物価指数は前年比+2.7%と高い伸びを示したが、ポンド買いは一時的。ポンドドルは1.29台半ばが重く、1.29割れに。

 NY市場では、ユーロ買いとともにドルが相対的に下落。ユーロドルは1.11台手前まで買われた。ユーロ円は一時125.75近辺まで上昇。一方、ドル円は113円割れ。この日発表になった米住宅指標が予想を下回ったことをきっかけにドル円の戻り売りが強まった。先週の米CPIや小売売上高など一連の米経済統計にやや弱さがみられている。ただ、6月利上げ確率はまだ74%と高水準。

(17日)
 東京市場は、早朝から円買いの動きが広がった。トランプ米大統領の情報漏えい疑惑に関する続報が伝わったことが背景。ロシア側への情報漏えいについて、情報提供元がイスラエルだったと報じられた。ドル円は113円台からストップ注文を巻き込み、一気に112.50台まで下落。その後、ユーロドルは1.11台に乗せる動きとともに、ドル円は112円台前半へ。

 ロンドン市場では、円高・ドル安圧力を残しての取引。ドル円は112円台前半での揉み合いが中心となるなかで、下値を一時112.24レベルまで広げた。ただ、大台割れを試すには至らず112.50近辺までの戻り。クロス円は序盤に下押しも次第に下げ渋る動き。欧州株は小幅ではあるがマイナス圏での推移。米株先物が売られており、ダウ平均が一時100ドル超安とさえない動き。ユーロドルは一時1.11台乗せもその後は1.11台割れ。米政治リスク不安が残っている。

 NY市場では、ドル円が110円台へ下落。リスク回避の動きが強まった。トランプ米大統領の一連のロシアスキャンダル関連が背景。一部には同大統領の弾劾が取り沙汰されており、減税や規制緩和などへの期待に不安感が高まっている。ダウ平均は370ドル超の急落、米10年債利回りは2.21%まで低下。ドル円は110円台前半まで下落。ユーロドルは1.11台半ばへと上昇。クロス円は総じて円高方向に動いた。NYダウは372ドル安と今年最大に下げに。

(18日)
 東京市場で、ドル円は下げ渋り。早朝に110円台半ばへと下落したが、その後はやり過ぎ缶もあって値を戻す動き。日本のGDPの好結果もあって111円台前半へと上昇。その後再び110円台に下押しも、午後には再び買われて111.40近辺まで上昇。トランプリスクを意識しているが、110円割れまでは売り込めなかった。豪ドルは、豪州雇用統計が強めの結果だったことでしっかり。

 ロンドン市場は、円買いとドル売りが強まった。東京市場とはムードが一変しており、欧州株の大幅下落とともにドル円は111円台割れから110.24近辺まで下落。リスク回避ムードが広がるなかでクロス円もユーロ円が122円台半ばまで下落する動き。そのなかで、ポンドは堅調。4月の英小売売上高が予想以上の伸びを示したことに反応した。ポンドドルは昨年9月以来の1.30台乗せとなった。ポンド円は144円をめぐる上下動に踏みとどまっている。

 NY市場では、懸念が一服し、ドルが一気に買い戻される場面が見られた。序盤はドル安米株安の流れで、リスク警戒感が優勢であったが、米株式市場が下げ止まり、プラス圏に反転する中で、ドルも大きく買い戻され、ドル円は一時111円75銭付近まで大きく買い戻される格好となった。トランプ問題に関する不透明感は残っているものの、問題の進展までには時間がかかるとの認識から、いったんドルを買い戻す動きが強まった。

(19日)
 東京市場は、比較的落ち着いた動きとなった。NY市場での戻り高値からは値を落としており、頭の重さを感じさせたが、突っ込んだ売りが出るほどの勢いも見られず、ドル円は111円台前半での推移。日経平均が前日終値近傍でもみ合いとなるなど、株式市場でも様子見ムードが広がっており、上下ともに動きにくい展開に。

ロンドン市場は欧州通貨高の流れとなった。週末を前に、トランプリスクがある中でのドル買いに警戒感が出た形。欧州株がしっかりとなり、欧州通貨買いが出やすかった面も。当初はユーロ円などでも買いが出たこともあり、ドル円は111円70銭台まで上昇も、その後はドル全面安の流れとなり、朝の上昇分をすべて解消する形で111円20銭台に値を落とした。

NY市場は欧州通貨の買いが強まり、ドルは相対的に売りに押された。ドル円は前日からの買戻しの動きが続いていると思われるが、上値は重い。111.50水準を超えてくると次第に売り圧力が強まり、111.70付近で息切れする展開が何度か続いている。終盤に一部報道で、「捜査当局がトランプ大統領の選挙キャンペーンとロシアとの間の疑惑の捜査で、大統領に近いホワイトハウスの高官を容疑者として監視体制に入った」と報じていた。ドル円も売りの反応を見せたが、米株に下押す動きが無かったことから111円台はサポートされた。 

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