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今週のまとめ4月10日か4月14日の週

配信日時
2017年4月15日(土)07:50:00
掲載日時
2017年4月15日(土)08:00:00

 10日からの週は、地政学的リスクが強く意識され、ドル安円高の動きが広がる展開となった。週初は7日のダドリーNY連銀総裁によるバランスシートの正常化関連の発言の影響が残り、ドル買いがやや優勢となったが、月曜日NY市場からドル安の流れに。米原子力空母の朝鮮近郊への配備など、北朝鮮に対する米国の強硬姿勢がリスク警戒感を誘った。11日NY市場では、米ロ外相会議に向かったティラーソン米国務長官の利用する空港で、長官の到達直前に黒煙騒ぎ(その後テロではないことが判明)が起こったことなどを嫌気し、これまで下値を支えてきた110円を割り込む動きに。心理的な節目でもあった110円を割り込んだ後は同水準が上値抵抗水準となってもみ合った後、トランプ大統領による「ドルは強すぎる」発言で108円台まで値を落とす動きに。金曜日はグッドフライデーで海外の取引参加者が一気に減ることもあり、ポジション調整の動きも入ったが、北朝鮮の外務次官が米国を強く非難し、核実験の可能性も示唆したことで、再び109円割れを試すなど、戻りは鈍い。


(10日)
 東京市場は、ドル買いが先行した。前週末のダドリーNY連銀総裁によるバランスシート正常化の開始に向けた発言を受けて、米債利回りが上昇。週明けもドル高の流れが継続。仲値関連のドル買い・円売りも加わり、ドル円は111円ちょうど近辺から111円台半ば超えまで買われた。その後は111円台前半での揉み合い。午後には米債利回りがやや低下、ユーロドルなどにドル売り圧力となり、クロス円が底堅く推移。

 ロンドン市場は、動意薄。週明けの欧州株は軟調に推移し、やや円買いが優勢も値幅は限定的。ドル円は111円台前半での弱もちあい。ユーロ円は東京午後に118円に乗せたが、ロンドン時間には117.60近辺まで反落。ユーロドルは1.05台後半と前週末からの安値圏での揉み合い。カナダドルや豪ドルは比較的堅調。NY原油先物が買われたことが下支え。NY市場でのイエレンFRB議長の講演待ちに。

 NY市場では、ドル売りが優勢。米国債利回りの下げがドル円を圧迫した。朝方、堅調に始まった米株が一時下げに転じるなど上値が重いことも圧迫。ドル円は一時110.80近辺まで下落。その後は111円ちょうど近辺に落ち着く。取引終盤にはイエレンFRB議長の講演で、バランスシートに関連した話題がでてこなかったことでドル売りがやや再燃した面も。ユーロドルは一時1.06台を回復。総じて値幅は限定的。はやくもイースター休暇を意識との声も。
 
(11日)
 東京市場は、ややドル安・円高の動き。前日のNY市場で米債利回り低下とともにドル売りが優勢になった流れを受けて、朝方はドル円の上値が重かった。しかし、110円台半ばを割り込む勢いもみられず、午後には狭いレンジ取引に。日経平均が序盤の下げ幅を半減させており、過度のリスク警戒感は後退。ユーロ円は117円台前半と小安い。仏大統領選が近づいており、主要4候補の支持率が接近していることが不安を増幅させている。

 ロンドン市場では、円買い先行も次第に一服。特にユーロ円の買戻しが目立っている。序盤に116円台まで下落、昨年11月18日以来の安値水準となったが、その後は117円台半ばまで反発。ユーロドルは1.05台後半から1.06台を回復。4月のドイツZEW景況感指数が2015年8月以来の高水準となったkとがユーロ買いの背景。ポンド相場も3月の英消費者物価指数発表で買われる場面があったが、長続きはせず。ドル円は米債利回りの低下とともに110.46近辺まで下押しも、欧州株の下げ幅縮小などで110円台後半へと下げ渋った。全般的には地政学リスクは意識されており、戻りは鈍い。

 NY市場は、ドル円が110円を割り込んだ。円相場には特に北朝鮮問題が懸念されている。米原子力空母の朝鮮半島近海への派遣について、北朝鮮が対決姿勢を鮮明にしている。15日の金日成生誕記念日に向けて核実験への思惑もあるもよう。ドル円は109円台後半へと下落、ユーロ円は116円台に突入。ドル円の下落とともにドルが売られ、ユーロドルは1.06台を回復。地政学リスクが支配的な相場展開となった。

(12日)
 東京市場は、円買いが強まった。前日のNY市場でロシア空港で黒煙騒ぎをきっかけに節目と見られた110円を割り込むと、その後は109円台後半が重くなった。 東京朝も上値の重さが嫌気され、109.50割れのストップロス注文を試す動きとなった。北朝鮮リスクへの警戒感も継続。ユーロ円などクロス円も朝方軒並みの円高の動き。ユーロは対ドルでも売りが出て一時1.06割れ。日経平均は200円近い下げで引けており、一時18500円割れとなる場面もあった。リスク回避相場。

 ロンドン市場は、円買い一服も戻りは鈍かった。ドル円は109円台での取引に終始。序盤に109.75近辺まで戻すもその後は上値が重く、110円で上値に壁が形成されている。ユーロ相場も上下動。米露外相会談が行われており、期待と不安が交錯。プーチン露大統領が、トランプ米大統領の下で特に軍事面での信頼関係が悪化した、との発言が伝わると、不安感が優勢に。仏大統領選は主要4候補の支持率が接近しており、より一層混沌としている。ポンドは英雇用指標で賃金の伸びが予想を上回ったことでやや堅調な動きを残している。

 NY市場では、トランプ大統領の発言を受けて取引後半にドルが急落した。米中首脳の電話会談や米ロ外相会談の共同声明などが伝わりドルは買戻しも見られていたが、地政学的リスクへの警戒から上値の重い展開が続いていた。そのような中、取引終盤にトランプ大統領は、ドルは強すぎると発言、ドル円は109円割れへと急落。ユーロドルは1.06台後半へと上昇。カナダ中銀は予想通り政策金利を据え置き。金融政策報告で、需給ギャップの改善、GDP見通し上方修正などややタカ派になったとの見方でカナダドル買いにつながっていた。

(13日)
 東京市場では、ドル安傾向が継続。ドル円は一時108.70台まで下値を広げた。その後は米債利回り低下が落ち着いたことなどで109円台を回復。今回の下げはこれまでの地政学的リスクでの円買いと違い、発言主体のドル売りと毛並みが違っただけに、調整が入りやすかった面も。ユーロドルなどは高値圏もみ合い。10時半の雇用統計が予想を上回ったことで、豪ドルが堅調だった。

 ロンドン市場では、ユーロ相場が軟調。前日のトランプ発言を受けたドル売りは一服しており、ドル円は一時109.25近辺まで反発する場面があった。しかし、ユーロ売り圧力とともにクロス円が再び下落、ドル円も109円を挟む水準へと上値が重くなっている。ユーロ円は序盤に116円台半ばを試すも再び116円割れへと安値を広げている。目立った材料はでていないが、欧州株は全般に下落しており、地政学リスク警戒は残っている。豪ドルは東京時間の高値を維持。あすから欧州はイースター休暇となり、取引は手控え気味になっている。

 NY市場ではドル売りの動きが一服。ドル円は109円台を回復した。イースター休暇を控えて突っ込んだ動きに対する調整が入った。もっとも109円台前半までの戻りとなっており、地政学的リスクを意識してドル売り円買いの流れは継続。週末15日の北朝鮮金日成主席生誕105年祭での国威発揚を兼ねた核やミサイル実験の可能性が指摘されており、ドルの買い戻しを抑制している。

 
(14日)
 東京市場では、グッドフライデーでシンガポール勢などが不在となる中で、ドル円が109円10銭台を中心にしたもみ合いを続けるなど、当初は様子見ムードが強まった。午後に入って北朝鮮の外務次官が米国の姿勢を強く批判し、挑発行為があれば戦争となると指摘するなど強硬姿勢を示したことで、リスク警戒感からの円買いが強まり、ドル円は108円台へ値を落とす動きとなった。

 ロンドン市場はグッドフライデーで休場。

 NY市場は、この日発表になった米小売売上高や消費者物価指数を受けてドル売りが優勢となった。きょうはグッドフライデーで、欧米市場は為替しか開いていない状況。市場参加者も少なく、値動きが振れやすい中でのドル売りとなった。ドル円は108円台半ばまで下落し200日線を下回っている。北朝鮮問題への地政学的リスクが強まる中、きょうの弱い米経済指標はドル円の売りを加速させた。

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