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【週末特集】いよいよ仏大統領選まであと一週間 見通しとリスクは!?

配信日時
2017年4月16日(日)17:00:00
掲載日時
2017年4月16日(日)17:10:00

 ユーロにとって大きな懸念材料となっているフランスの大統領選は
第一回投票が23日日曜日に行われます。

 フランスの大統領選は、第一回投票で過半数を取る候補がいない場合、
上位二名による決選投票が実施され、大統領を決定します。
支持率がかなり割れており、
現状で一位を争うルペン候補とマクロン候補の支持率がどちらも20%台ですので
一回目の投票で過半数を獲得する議員が出る可能性はほとんどなく、
今回の投票は上位二名にだれが入るのかが注目ポイントとなります。

 最新の世論調査では調査会社4社のうち2社で極右ルペン国民党党首が支持率トップ
残りの二社で中道無所属マクロン前経済相がトップと、両名が争っている状況。
このまま両名が決選投票に進んだ場合は極右への忌避感からマクロン氏が票を集め
マクロン大統領の誕生となる可能性が高いと見られます。

 マクロン氏が第一回投票で僅差でもトップに立ち、
決選投票での勝利をほぼ確実にするのが最も穏当なシナリオ。
ユーロにとって買い材料となると見られます。

 ルペン氏が第一回投票でトップに立った場合は、ややリスク警戒感。
第一回投票でトップの候補を決選投票で落とすというねじれ現象への忌避感がでて、
決選投票でのルペン氏勝利のリスクが少し強まることに加え、
負けたとしても第一回投票でトップいう事実が
6月にあるフランスの総選挙(国民議会選挙)での
極右勢力の躍進の力になる可能性があり、ユーロの重石となります。

 事前の支持率では互角ですが、極右勢力は完全に無記名である実際の投票とは違い
電話やネットなどで自分の素性がわかっている世論調査での支持率は実際よりも低めに出る可能性が指摘されています。
昨秋のトランプ氏対クリントン氏の米大統領選でも似たようなケースがありましたが
極端な主張をする人に対して、内心では支持をしていながらも、自分の素性がわかっている状況では
支持を表明したくないという市民の行動はある程度は想像できます。

 そうした意味ではルペン氏が少し有利なのかもしれません。

  さらに、ここに来てもう一つ大きなリスクが警戒されています。
急進左派であるメランション左翼党党首の躍進です。

 フランスにおける共産主義勢力の支持を集める同氏は
2012年の大統領選挙にも出馬しており、その時はルペン氏に次ぐ4位という結果でした。
とはいえ得票率では11.0%と
その時に勝利した中道左派社会党のオランド大統領の28.63%、
僅差で敗れた中道右派国民運動連合のサルコジ前大統領の27.18%だけでなく
3位に入った国民戦線ルペン党首の17.9%にも大きく水をあけられていました。

 今回も当初の支持率は11%前後が多く、それほど目立たない存在でしたが、
ここにきて急速にその支持を伸ばしており、最新世論調査では19%前後を記録しています。
世論調査によってはこれまで3位をキープしてきたフィヨン氏を上回って3位に浮上するケースが見られ、
ルペン氏やマクロン氏との差も3~4ポイント程度まで縮まってきました。

 極右であるルペン氏もそうですが
メランション氏のような急進左派勢力も世論調査で低めに出るケースが意識されており、
ルペン氏VSメランション氏という決選投票になるケースも
可能性は低いながら想定されます。

 この場合、極右対急進左派と中道不在の決選投票になります。
どちらの陣営にも忌避感を感じる層がいるだけに決選投票の結果も混とんとしてきます。

 第一回投票まであと1週間あります。
スキャンダルで失速したとはいえ当初の最有力候補フィヨン元首相と合わせ
支持率トップ4を中心に上位二名は誰になるにか
23日の日曜日に注意したいところです。

みんかぶ「KlugFX」山岡和雅

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