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【来週の注目材料】イエレン議長はじめ多数のFRB関係者発言予定が目白押しに

配信日時
2017年3月18日(土)17:00:00
掲載日時
2017年3月18日(土)17:10:00

 FOMC後のドル売りを経て、市場は次の流れを探る展開となっています。

 今月最大の注目材料であった14日15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、参加メンバーによる経済見通し(プロジェクション)において、2017年末時点での政策金利見通しの中央値が1.375%と、12月から変化なし。
同水準よりも高い金利を予想しているメンバーの数も前回と同じ5名にとどまり、市場が期待した年4回の利上げに向けた動きが見られませんでした。経済成長や雇用、物価などの見通しも大きな変化がなくFOMCは12月時点での見通しを継承しているという印象を受けました。

 直前の金利市場などの動向をみると年4回の利上げ見通しは25%程度にとどまっており、あくまで少数派の見方ではありましたが、
直前の指標の強さなどに期待感が広がった分、調整のドル売りが大きく入る展開となりました。

 もっとも他の主要国と比べて米国の情勢が強いことは事実で、下方向の動きがどんどんと強まるという状況でもありません。上下ともに可能性を意識しながら、展開を探る状況です。

 そうした中、今週はイエレン議長をはじめとしたFRB要人による講演予定が目白押しになっています。

 議長はFOMC後の記者会見において「金融政策は利上げ後も緩和的であり続ける」、「経済見通し、12月からの変化はごくわずか」
「年3回の利上げは緩やかなペースだと確実に言える」などと発言しました。基本的には慎重姿勢維持で、ドル売りに寄与する材料となりました。
 こうした状況を23日木曜日に予定されている講演でもしっかりと示してくるのかなどが注目です。

 そのほか20日月曜日にエバンス・シカゴ連銀総裁の講演、21日火曜日にダドリーNY連銀総裁がパネルディスカッションに参加、
メスター・クリーブランド連銀総裁、ジョージ・カンザスシティ連銀総裁が講演
23日木曜日にイエレン議長以外にもカプラン・ダラス連銀総裁、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁が講演
24日金曜日にエバンス・シカゴ連銀総裁、ブラード・セントルイス連銀総裁が講演
という予定になっています。

 イエレン議長を除くと、もっとも注目したいのはなんといってもダドリーNY連銀総裁。
金融政策の実務を担うNY連銀のトップということでFOMCでも副議長職を兼ねており(FRB副議長とは別)、
ほかの地区連銀総裁に比べて別格の影響力を誇ります。
 同総裁が今月に入って3月の利上げに前向きな姿勢を示した際に、慎重派で注目度も高い彼が前向きならということで、市場の利上げ期待が一気に強まり、利上げを織り込むムードにつながった経緯があるだけに、今後についての発言にも注目が集まります。

 その他、エバンスシカゴ連銀総裁、カプラン・ダラス連銀総裁、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁といった今年のFOMCでの投票権を持つメンバーも要注目。

 中でも カシュカリ総裁は今回据え置きを主張して利上げに反対票を唯一投じたメンバー。講演でもかなり慎重な意見が出てくると予想されます。

 エバンス総裁は今回は利上げ主張に回りましたが、本来はハト派として知られるメンバーだけに、今後の利上げペースをどのようにみているのかが注目。
 なお、今回のドットチャートでは本線である年3回よりも少ない利上げを予想したメンバーが3名います。だれがどの水準を予想したのかは公表されませんが、カシュカリ総裁が入っているのは確実。
残り二人のうち一人はエバンス総裁だと思われているだけに、講演内容を確認してみたいところです。

 カプラン総裁は中立派として知られています。それだけに今のFOMCのムードが講演で感じられるのではという期待があります。

 これらの講演で今後の慎重姿勢が確認できると、ドルはやや軟調な動きとなる可能性があります。

みんかぶ「Klug」山岡和雅

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