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【来週の注目材料】米国の早期利上げ期待につながるか?<米消費者物価指数>

配信日時
2017年2月11日(土)17:00:00
掲載日時
2017年2月11日(土)17:10:00

 今月に入って、3日の雇用統計(1月分)を受けて、3月の利上げ期待が後退し
一時ドル売りが広がる場面が見られました。
 この時の指標は、普段注目されている非農業部門雇用者数が予想を大きく上回る好結果となりましたが
平均時給が予想を下回ったことで、振幅後ドル売りが広がる展開となりました。

 米FRBに課せられている二つの目標は
雇用の最大化と物価の安定(インフレターゲット2%)。
すでに完全雇用に近い状況と見られており、
雇用情勢については現状の好調さを維持していれば、利上げへのハードルにはならないという見通しが広がっています。
(逆に言うと、すでに十分なため、予想以上に強くても、利上げ期待が思ったほど上がらない)。
そうなると利上げに向けて重要となるのがインフレ動向。
インフレ圧力の拡大につながる賃金の上昇が鈍化したことが
市場の失望感を誘った格好です。

 そうした中、今週は米国の1月の生産者物価指数(PPI)と消費者物価指数(CPI)が発表されます。
14日に発表される生産者物価指数は
前月比の予想が+0.3%、前回値も同じく+0.3%。
前年比の予想が+1.5%、前回値は+1.6%という状況。
変動の激しい食品とエネルギーを除いた数字は
前月比の予想が+0.2%、前回値も同じく+0.2%
前年比の予想が+1.1%、前回値は+1.6%という状況。
比較的堅調ですが、インフレ圧力拡大も見られずといったところです。

 15日に発表される消費者物価指数は
前月比の予想が+0.3%、前回値も同じく+0.3%。
前年比の予想が+2.4%、前回値は+2.1%という状況。
変動の激しい食品とエネルギーを除いた数字は
前月比の予想が+0.2%、前回値も同じく+0.2%
前年比の予想が+2.2%、前回値も同じく+2.2%という状況。

 CPIの前年比はこのところ5か月連続で上昇していますが
さらに上昇して6か月連続となると見込まれています。

 米国のインフレターゲットの対象はPCE(個人消費支出)デフレータであり
CPIではありませんが、
比較的近しい流れを見せることもあり、
発表の速いCPIに対する注目度が高くなりがちなだけに
予想通りもしくはそれ以上の数字が出てくるかを注目したいところです。

 なおPCEデフレータは12月分が+1.6%
同コアデフレータが+1.7%という状況。

 CPIはPCEデフレータに比べて高く出やすいため、2%をはっきりと超えてきていますが、
PCEデフレータのほうはおそらくまだ2%を超えてきませんが、CPIが予想通り強くなってくると、
PCEの上昇への期待感が広がり、利上げ期待につながる可能性があります。

 なお、CPIと同時に米小売売上高が発表されます。
1月はトヨタが前年同月比-11.3%を記録するなど、
新車販売台数が鈍化しており
全体の数字は前月比+0.1%(12月は+0.6%)と弱めの数字が見込まれています。
もっとも、自動車を除くコアは+0.4%(12月は+0.2%)と好調維持の見込み。
数字的にはドル買いです。

 ただ、通常は小売りのほうが注目度が高いですが、雇用統計のときを考えると、物価動向への注目度が強まっている分、CPIが相場に与える影響の方が大きそうです。

みんかぶ「KlugFX」山岡和雅

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