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<今週の注目材料>年内利上げに向けて、米雇用統計は?

配信日時
2016年10月2日(日)17:00:00
掲載日時
2016年10月2日(日)17:10:00

 9月の利上げは見送られましたが、イエレンFRB議長は年内利上げの可能性を示唆しており
利上げ実施に対するポイントの一つである雇用情勢が注目されるところとなっています。

 前回8月分の非農業部門雇用者数は予想の+18.0万人に対して+15.1万人にとどまりました。
民間部門の雇用者数が+12.6万人にとどまっており全体を押し下げた形。
また、内訳をみると、今後についてもやや心配な状況。
波及効果の高い製造業部門が-2.4万人と7月の+1.1万人からマイナス圏に。
サービス業も全般に下がっていますが
特に気になるのが雇用全体の先行指標といわれるテンポラリーサービス(要は派遣などです)が
8月の+1.25万人から-0.31万人とマイナス圏に落ち込んでいることです。
ある程度上下幅のある業界ですが、先行指標がマイナスということで
今後も弱い数字が続くのではとの警戒感を誘いました。

 失業率は4.8%に改善期待が4.9%と8月から横ばい。
時間当たり平均賃金は+0.1%と予想の+0.2%に届かずと
全般に厳しい結果という印象が強い数字となりました。

 この結果を受けて、9月の利上げが見送られたのは比較的納得ができるところです。

 ただ、一つだけ注意点があります。

 実は8月の雇用統計、非農業部門雇用者数はその後上方修正されるケースがほとんどだということです。
2010年以降、昨年の2015年まで6年連続で速報値から上方修正されており
季節調整がうまくいっていないのではという懸念が生じています。
(米国は学校が9月始まりということもあり、比較的雇用者の変化が起こりやすい月になっています)
そのため、+15.1万人という数字をそのまま受け取るわけにもいかないのです。

 また、上方修正されなかったとしても、6月7月と27万人超えとなった後での15万人台という数字は
それほど弱いわけではありません。

 今回の数字がある程度強めに出ると12月の利上げに向けての期待感は強まると期待されます。

 そうした状況を受けて、今回の予想は+17.5万人前後となっています。
ただ、6月以降3か月続けて今回の予想値に近い+18万人前後が予想値となっており、その結果が+27.1万人、+27.5万人、+15.1万人と、予想と結果に相当な乖離があるだけに今回の数字がどうなるかは微妙。

 予想前後の数字が出てくると、12月利上げの期待感をサポートしドル買い。
20万人超えだと、期待感が織り込みに変わり、強いドル買いといった動きが期待されるます。
一方、15万人を割り込むような弱めの数字になると、年内の利上げ見送り見通しが広がって、ドル売りといったところでしょうか。
 失業率は5%を超えてこない限り、影響は限定的、時間当たり平均賃金は前回から少し伸びてくるようだと、利上げ期待をサポートといったところです。

 次期財務長官の最有力候補といわれるブレイナードFRB理事が年内利上げに慎重な姿勢を見せるなど、ここにきて年内利上げへの疑問が強まっているところだけに、相当神経質な反応が予想される点にも要注意です。

 なお、関連指標としては
3日にISM製造業景気指数、5日にADP雇用者数とISM非製造業景気指数が発表されます。
ADP雇用者数の予想は+16.0万人と、前回の+17.7万人から減少見込み。ADPはこのとこ雇用統計本番とのかい離が目立っており、注目度は少し落ちていますが、本番発表前にあまりに弱い数字が出てくると警戒感が広がりますので要注意です。

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