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<カナダドルに追い風?>OPEC減産合意と為替市場

配信日時
2016年10月1日(土)17:00:00
掲載日時
2016年10月1日(土)17:10:00

 28日にアルジェリアの首都アルジェで開かれたOPEC(石油輸出国機構)の臨時総会では、8年ぶりに減産が合意されました。
経済制裁が今年1月に明け、生産回復の途上であるイランを例外とすることに反対していたサウジアラビアが
土壇場で例外扱いを認め、全体の減産合意に向かった格好です。

 この決定を受けてNY原油先物は一時48ドル台まで大幅に上昇。
供給過剰懸念から8月に一時40ドルを割り込み、
9月に入っても16日に42ドル台を付けるなど、原油安の動きが広がっていただけに
かなり大きな材料となっています。

 こうした原油の買戻しでは、どの通貨がどのように影響を受けるでしょうか。
もっともわかりやすいのがカナダドルの上昇です。

 カナダは2015年の世界原油生産ランキング第四位という石油の大生産国。
トップのアメリカ、二位のサウジアラビア、三位のロシアなどと比べると生産量は半分以下ですが
アメリカは生産以上に大きく消費しますので
先進国唯一の純産油国(輸出>輸入)の国となります。
原油安の影響で2014年に比べると輸出量はかなり減りましたが
それでも全輸出の10.7%を原油が、天然ガスなども含めたエネルギー関連全体で15.9%を占めており
もう一つの主力産業自動車及び同部品(自動車単体の輸出シェアが11.0%、自動車関連全体で16.6%)と並び
カナダ経済を支える働きをしています。

 それだけに原油高はカナダに大きなプラスです。

 ただ、カナダの原油生産はオイルサンドと呼ばれる粘性の高い砂岩からのものが中心で
中東産原油などにくらべて費用がかなり掛かります。
一時は80ドルとまで言われた生産コストは技術革新などによりかなり下がってきていますが
もう一段の上昇が期待されるところ。
本格的なカナダドルの買いには、
NY原油がもう一段しっかりと上昇し、50ドル超えが定着してからとなる可能性がありそうです。

 その他、資源国通貨全般にとっても原油高は買い材料です。

 資源国通貨の代表豪州と南アを見ると
豪州は原油輸出も大きいですが、輸入はそれ以上にあり
原油だけでみると価格上昇はマイナス要因ですが
原油高の影響を受ける
石炭・天然ガスの輸出が大きく全体としてはかなりのプラスという捉え方をされています。
南アも石炭輸出が盛んのため、同様の扱いです。

 一方売りとなるのは円。
原油高が急進行すれば別ですが、
現状では原油安が世界的な懸念材料となっていただけに
今回の価格の回復傾向はリスク懸念後退として円売りを誘っています。

 ドルに関しては、対資源国通貨に対しては売り、対円などでは買いの材料という見方が一般的のようです。

みんかぶ「KlugFX」山岡和雅

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