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今週のまとめ3月14日から3月18日の週

配信日時
2016年3月19日(土)08:00:00
掲載日時
2016年3月19日(土)08:10:00

14日からの週は、ドル安方向に相場が動いた。FOMC会合で利上げが見送られ、各委員の金利見通しは年内2回程度の利上げへとこれまでの4回程度から引き下げられた。また、イエレンFRB議長会見でも「コアインフレの上昇が持続的かまだ不明で、最近のインフレ指標の上昇は一時要因の可能性もある」と慎重な姿勢がみられた。そのほかにも日本、スイス、英国など各国中銀の金融政策発表が相次いだ。いずれも現行の金融政策を維持したが、今後の対応には含みを持たせていた。ユーロドルは1.13台まで上昇、ドル円は110円まで下落。資源国通貨も買われた。原油相場の持ち直しが続いており、この週には4月に産油国会合が開催されると報じられた。3月前半からの米雇用統計、ECB理事会、中国全人代に加えて今週のFOMCなど一連の重要イベントを通過して、各金融市場は1-2月の波乱相場からは癒されつつある状況となっている。米株式市場ではダウ平均が年初からの下げを消した。

(14日)
東京市場は、ドル円が113円台後半を中心に上下動。先週末に発表された弱い中国鉱工業生産指数やトルコでの爆発事件を背景に売りが先行、113.65近辺まで下落して始まった。その後、日経平均が3日続伸、上げ幅を300円超高に伸ばす動きに114.01レベルまで上昇。ただ、買いは続かず揉み合いに。上海株の上昇もあって豪ドルは堅調。豪ドル円は1月4日以来の86円台前半に上昇。
ロンドン市場は、ドル高の動き。ユーロドルは1.11台後半から一時1.11割れ。先週にはユーロ買いが強まったが、日米金融政策発表を控えて調整が入った格好。イランの増産方針を受けて原油相場が下落、豪ドルなど資源国通貨売りもドル買い圧力に。ドル円は113円台後半と東京市場からの揉み合いが継続。クロス円は序盤に軟調だったがほどなく落ち着いた。ユーロ円は126円台前半、ポンド円は163円台前半。
NY市場は、引き続きドル買いが優勢。この日は主要な米指標の発表も無く、特にドル買いを誘発する材料はなかったが、週央のFOMCを控えて調整の動き。足元の米経済指標が底堅いことで、タカ派姿勢を堅持すると思惑もでていた。ユーロやポンドは戻り売りが優勢。ユーロドルは1.10台、ポンドドルも1.42台に下落。ドル円は113円台後半で動意薄。明日の日銀の結果待ちに。

(15日)
東京市場は、円買いの動き。昼過ぎに日銀が金融政策の据え置きを決定したことが市場に失望感を広げた。午前に上昇していた日経平均は下げに転じ、ドル円は午前は一時114円台前半に上昇も、発表後には113.22近辺まで下落。日銀は景気判断を下方修正した。金融政策はMRFのマイナス金利除外など微調整にとどまった。豪ドルには原油価格の下落が重しとなっていた。
ロンドン市場は、円買いが継続。原油安と欧州株の反落でリスク回避の動きに米FOMCを控えたポジション調整の動きも加わった。黒田日銀総裁は会見でこれまでの論調を繰り返しており、マイナス金利についてもプラス面の指摘が目立った。特段の具体的な追加緩和の時期や手法について言及されず、円高の圧力となった。ドル円は一時112.93レベルまで下落。クロス円も下落。豪ドル円は84円台前半へ。ポンド円は160円ちょうど近辺まで下落。最新の英世論調査でEU離脱派が残留派を上回ったとの報道も。FOMCを控えてドルは買い戻しが優勢。
NY市場は、全体的には明日のFOMCの結果待ちの雰囲気が強い中、序盤に円高の動き。米小売売上高は予想こそやや上回ったものの、2ヵ月連続での減少だった。この結果を受けて1~3月期の米GDP見通しを下方修正する動きもリスク回避ムードにつながった。ポンドが軟調。ポンド円は一時160円割れと一段安。あすの英財務相の予算案発表を控えて、緊縮予算の影響が懸念されていた。ドル円は序盤に112.60台まで下落、その後は113円近辺へと下げ渋り。

(16日)
東京市場は、ドル円が反発。序盤は株安とともに113.02レベルまで下押し。しかし、大台割れは回避されて113.56レベルまで反発した。黒田総裁は国会答弁で、マイナス金利の下げ幅には理論的な余地は相当あると指摘した。スティグリッツ教授は、現在のタイミングで消費税を引き上げるべきではないと安倍首相に伝えたと述べた。日経平均が下げ渋り、円安方向への動きとなった。
ロンドン市場は、序盤に円売りが先行したが、米FOMCの結果を見極めたいとして値動きは限定的。ドル円は113.76レベルまで上昇したあとは113.50近辺に落ち着いた。ポンドには英財務相の予算演説を前に売り圧力が掛かっていた。英失業統計は改善したが、ポンド買い反応は限定的。ポンド円は160円割れ水準に。ユーロドルはFOMCを控えて1.10台後半と上値が重い。
NY市場は、ハト派なFOMCの結果を受けてドル売りが強まった。声明では世界経済と金融の動きはリスクとの言及が残った。注目のFOMC参加者の金利見通しを示したドットチャートは年内2回の利上げを示唆。イエレン議長は会見で「コアインフレの上昇が持続的かまだ不明で、最近のインフレ指標の上昇は一時要因の可能性もある」と指摘した。FRBが予想外に慎重姿勢を堅持していることが示された。ドル円は売りが強まり、一時112.30近辺まで下落。ユーロドルは1.12台まで急上昇。ECB理事会直後の高値を上回った。ポンドドルはオズボーン英財務相の予算案の発表で軟調な動きだったが、FOMC後は一気に1.42台後半まで急伸した。

(17日)
東京市場は、ドル円が上値を試した後に一転して下落した。FOMC後の米欧株高、原油高を受けて日経平均が上昇、ドル円は112.96レベルまで反発した。しかし、113円乗せに失敗すると一転して売りが強まった。日経平均の下げ転換とともに112円割れとなった。NZドルは同国のGDPの上振れで上昇、豪ドルは豪州雇用統計の改善で買われた。FOMCを受けてアジア株高となったことも後押し。
ロンドン市場は、FOMC後のドル安が一段と進行。ユーロドルは1.12台前半から1.13台に乗せた。ユーロ圏消費者物価指数が上向いたことも買いを誘った。ポンドドルは英中銀金融政策発表を前に売りが先行したが程なく反転、1.43台後半へと上伸。英中銀は予想通り金融政策を据え置き、前回と同様に全会一致だった。ドル円は112円割れから111円台前半へと下落、昨年来安値を視野に入れた。スイス中銀は予想通り金融政策を据え置き。フラン独自の値動きはでなかった。欧州株は反落、利益確定売りに押された。
NY市場は、ドル売りが優勢。ドル円は序盤に110.70近辺まで下落、昨年来安値を更新した。その後一気に112円ちょうど近辺まで急反発。日銀レートチェックのうわさなどで神経質な値動きだった。その後は再び111円台前半へと押し戻された。ユーロドルは一時1.1340近辺まで上昇。2月高値の1.1375付近をうかがう動きに。米株は続伸しており、ダウ平均は年初からの下げを消している。ハト派だった前日のFOMCの影響が継続している。

(18日)
東京市場で、ドル円は下に往って来い。日経平均が一時300円安となる動きにドル円は110.82レベルまで下落。しかし、111円割れでは突っ込み売りがしにくく、11.49レベルまで反発した。麻生財務相が市場の動向を注視していきたいと発言しており、下値では警戒感が出やすい。豪ドル/ドルは昨年7月以来の高値をつけた。原油高とともに商品市況全般に上昇したことが買いを誘った。
ロンドン市場は、ユーロが反落したが全般に相場の値動きは一段落している。ユーロドルは1.13台割れから1.1256レベルまで反落。週末を控えて、前日までの大幅上昇に調整が入った。その後はNY勢の参加待ちのムード、相場は落ち着いている。ドル円は111円台前半から半ばでの小動き。欧州株は序盤に売りが先行したが、次第に下げ渋りプラス圏に浮上している。NY原油先物は40ドル台後半へと一段高。ただ、豪ドルはやや調整に押されており、買いは限定的。
NY市場はFOMC後のドル安の流れも一服している。特に材料は見当たらなかったが、週末ということもあり調整が入ったものと思われる。ドル円は東京時間に110円台に入る場面も見られたが、海外市場にかけ下げ渋る動きとなった。

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