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今週のまとめ3月7日から3月11日の週

配信日時
2016年3月12日(土)08:00:00
掲載日時
2016年3月12日(土)08:10:00

7日からの週は、不安定な相場展開。序盤は調整ムードが広がった。前週末の米雇用統計で、雇用者数は予想以上に増加したものの、賃金の伸びが鈍化。捉えどころの無い結果に週明けの市場は調整が先行する。週末の中国全人代では成長目標が市場の予想通りと6.5-7.0%に設定された。週明けに発表された中国貿易統計は輸出の減少が著しかった。そのなかで原油市況は堅調に推移し、リスク回避動向を緩和させた。ECB理事会での追加緩和期待も広がった。カナダ中銀は政策金利を据え置き、一方、NZ中銀は予想外の利下げを発表してECB理事会を迎えた。追加緩和は想定を超える広範なものだった。各主要政策金利の引き下げ、量的緩和の規模拡大、対象債券の拡大など現時点で採り得るあらゆる手法が盛り込まれた。しかし、ドラギ総裁が今後の追加緩和の打ち止めを示唆、市場のムードは暗転する。市場では金融政策の限界が意識されることに。この週は米大統領予備選が話題となった程度で、米国発の材料は少なかった。ユーロ高や資源国通貨高を受けて、ドル相場は軟調。来週は日米金融当局の金融政策が発表される。


(7日)
東京市場は、やや円高の動き。先週末の米雇用統計、週末の全人代を通過して調整ムードに。中国は成長目標を予想通り6.5-7.0%に設定。日経平均は利益確定売りに押された。一方、人民元中心レートは元高に設定、上海・香港株も小高く推移。NY原油先物も底堅い。ドル円は113円台後半から半ばへと上値の重い動き。クロス円も小安い。ユーロドルは1.10付近で膠着。
ロンドン市場は、株安とともに円買いが優勢。欧州株や米株先物、日経平均先物が軟調。ただし、新たな手掛かりに欠ける中で値動き自体は限定的。米債利回りはむしろ上昇。注目された米雇用統計がまだら模様だったため、各市場はまちまちの動きに。ドル円の下げは113円前半までに抑制された。欧州通貨は小安い。ドイツ製造業受注は予想上振れだったものの前月比マイナスの伸び。
NY市場は、先週から引き続き欧州通貨の買戻しが優勢。主な米指標の発表も無く特段の材料は無かったが、原油も買戻しが続くなど市場も落ち着きを取り戻す中、欧州通貨のショートカバーが優勢となっている。ユーロドルは1.10台を回復。豪ドルも堅調。鉄鉱石価格が一日で20%近く急騰したことが背景。豪ドル円は一時85円台に乗せた。一方、ドル円は下値模索の展開となり、一時113.20付近まで下落。

(8日)
東京市場は、中国貿易統計をめぐって相場が振幅。午前は円買いが強まり、ドル円は113円台半ばから一時112.75レベルまで下落。中国貿易統計への警戒感が広がり、株安・原油安の動きがみられた。中国貿易収支では輸出のマイナス幅が予想を上回ったが、発表後は株安は一段落。円買いも巻き戻された。ドル円は113.20近辺まで下げ渋った。クロス円も同様に振幅。いずれも朝方の円安水準までは戻せず。
ロンドン市場は、円買いが再燃。日本株に続いて欧州株も下落、原油も軟調でリスク回避ムードが広がった。資金は米債に流れ利回りは低下しておりドル円に重しとなった面も。ユーロには買いが先行したものの、対ドルで1.1050には売り注文が並んで伸び悩み。ドル円は再び113円割れとなる場面も。スイス失業率と消費者物価が予想より良好だったことで、スイスフランは堅調。
NY市場で、ドル円は下値模索が続いた一方で、ユーロドルは往って来いの展開。原油安、株安、利回り低下の中、ドル円にとっては逆風が強まった格好で、一時112.40近辺まで下落。中国の輸出大幅減が背景。ユーロドルはドル売りが優勢となったこともあり、序盤は買いが優勢。1.1040/50水準にきている200日線を試す動きとなったが、後半にかけて失速している。ECB理事会を控えて神経質。

(9日)
東京市場は、円買いが優勢。株安とともにドル円は前日安値を下回り112.41レベルまで下落。クロス円も総じて軟調。クロス円の下落圧力で、ドル円以外の各主要通貨ではドル高の動き。午後は円買い一服もドル円の戻りは112.70近辺まで。米大統領予備選でトランプ氏とクリントン氏の優勢が報じられており、市場では円高圧力との声もあった。
ロンドン市場でドル円は下押し、112.23近辺と今月1日以来、約1週間ぶり安値を付けた。昨日の弱い中国貿易収支を背景にリスク回避的な円買いが入りやすい。本日は欧州株と米債利回りは上昇しており、特にドル円を売る材料は見られないが、明日のECB理事会を前にしてユーロ円が弱く、ドル円を押し下げている面も。一方で原油先物が上昇しておりポンドや豪ドル、加ドルなどは上値を伸ばした。
NY市場は、円安・欧州通貨買いの動き。米週間石油在庫統計を受け原油が大幅に上昇したことがきっかけとなった。ガソリン在庫が予想以上の大幅減だったことで原油相場が買われた。市場はリスク警戒感が後退し、円安に。ドル円は113.40近辺まで上昇し21日線を回復。欧州通貨もショートカバーを強めている。特にユーロはECB理事会を控えショートポジションの調整が継続。ユーロドルは1.1030付近まで上昇。カナダ中銀は政策金利を据え置き、一部に緩和観測もあり、カナダドルは買われた。一方、NZ中銀が予想外の利下げを発表した。追加利下げの示唆も加わりNZドルは急落。

(10日)
東京市場は、円安が一段と進行。原油高や米欧株高を背景に前日のドル円相場は113円台乗せ。東京市場でも113円台が維持された。ゴトウ日の外貨需要や、中国の2月消費者物価が予想を上回る伸びだったことで株高・円安に。ドル円は113.80近辺まで一段高。クロス円はドル円に沿った値動き。序盤に下押しも次第に下げ渋った。ユーロドルが1.10台から1.09台後半へと反落しており、ドル高圧力も。
ロンドン市場は、ECB理事会結果を受けてユーロは急落した。理事会は政策金利の下限金利とともに、主要金利と上限金利も引き下げた。市場では下限金利となる中銀預金金利の引き下げだけを見込んでいた。また、資産購入枠の規模を月額600億ユーロから800億ユーロに拡大、長期資金供給オペも計画としている。実施は16日から。資産購入では金融以外の社債も含めるとしている。ユーロドルは1.0970近辺から一気に1.0822近辺まで下落。ドル円は113円台半ばから114.45近辺まで上昇した。
NY市場は、ドラギ総裁発言でユーロが急伸した。ECB理事会では市場予想を上回る規模の追加緩和となりユーロが急落した。ただ、ドラギECB総裁の「追加利下げは見込まない」との会見での一言に市場は敏感に反応しユーロは急反転している。ユーロドルは1.08台前半まで下げてたが、一転して買われ1.12台まで一時上昇と400ポイント近く急伸した。一方、ドル円はユーロドルの上昇でドル安の格好となったことから売りが強まった。見切り売りも出て112円台半ばまで一時下落。

(11日)
東京市場は、前日のECB理事会をめぐる激しい値動きは一服。ドル円は113円を挟んでの上下動から113円台半ばへと反発。ユーロ円は126円台で、序盤に前日高値を更新と堅調な動きが継続。ユーロドルも1.12付近での高止まりに。前日は欧州株は大幅安となったが、米株は序盤の下げを戻した。きょうは日経平均や上海株が軟調にスタートしたが、次第に買い戻された。原油先物は堅調。
ロンドン市場は円売りが優勢だった。本日の人民元中心レートは大幅引き上げだったこともありアジア株や欧州株は上昇しており、リスク選好的に外貨買い/円売りが入った。ドル円は113.92近辺と東京早朝から1円以上の上昇、ユーロ円は126.96近辺と2月18日以来の高値を付けた。
NY市場は円安の動きが優勢。中国が人民元の中心レートの大幅引き上げや、国際エネルギー機関(IEA)が、原油相場が底打ちした可能性を指摘していたことで原油の買戻しが強まっていることが支援した。米株も上昇。ドル円は113円台での底堅い動きとなった。東京時間に財務省と内閣府が発表した1~3月期の法人企業景気予測調査では大企業の景況判断が3四半期ぶりにマイナスとなったが、日銀の更なる緩和拡大や、日本政府による景気対策なおへの期待感も、円売りに繋がっていたものと思われる。ポンド円も一時164円台に上昇し、来週の動きが注目される。

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