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今週のまとめ2月29日から3月4日の週

配信日時
2016年3月5日(土)08:00:00
掲載日時
2016年3月5日(土)08:10:00

29日からの週は、リスク警戒感が後退。市場には円安や資源国通貨高などリスク選好の動きが広がった。原油相場に下落からの修正が続いており、NY原油先物は一時35ドル台を回復。3月に入って世界的に株式市場が上昇しており、1-2月にみられた行き過ぎたリスク回避相場に変化がみられた。日経平均は今年に入って初の4営業日続伸、1万7千円台を回復した。原油とともにリスク要因だった中国については、人民銀が預金準備率引き下げ、株式市場への介入観測など対応する動きがみられた。週末の全人代への政策期待が広がった。また、米経済指標はまだら模様となっているが、製造業や雇用関連に強い数字が散見されている。ドル円は一時114円台を回復。来週のECB理事会を控えるなかで序盤は売りが先行したユーロ相場も次第に持ち直し。英国のEU離脱懸念があることで売り圧力がでやすいポンド相場も反発している。豪ドルは2月相場までのレンジ上限を上抜ける動き。そして、週末の米雇用統計では、非農業部門雇用者数(NFP)が予想を大きく上回ったものの、賃金の伸びは確認されなかったことから、ドル買いの反応は一時的に留まっている。

(29日)
東京市場は、円買いが優勢。ドル円は早朝の113.99レベルを高値に午後には112.97レベルまで下落。週末のG20財務相・中央銀行総裁会議では通貨安競争を防ぐことで一致したが、本日の人民元中心レートは5営業日連続の引き下げだった。また、上海株は反落で始まり、リスク回避的に円買いが入った。日経平均も序盤の上げを消してマイナス圏に。NZドルには企業景況感や住宅指標の弱さも重石となっていた。
ロンドン市場は、ユーロが軟調。2月ユーロ圏消費者物価指数速報値が前年比で予想外のマイナスとなったことが背景。3月ECB理事会での追加緩和観測が一段と高まった。ユーロドルは1.09台割れ、ユーロ円は123円割れへと下落。ポンドも連れ安に。中国人民元は預金準備率を0.5%引き下げた。豪ドルは買いの反応を示したが、欧州株安や原油安で上値は限定的。ドル円も113円割れ水準に。
NY市場は、ドル円もユーロドルも上値が重い展開。シカゴPMIが47.6と予想を下回り、景気判断の分岐点50を下回った。ドル円は発表直後に112.65近辺まで下値を広げた。ユーロドルはユーロ圏消費者物価の下振れを受けた売り圧力が継続、1.0860近辺まで一時下落。一方、ポンドには月末関連の実需買いが入っていた。ポンド円は156円台前半から157円台乗せに。ただ、市場には英国のEU離脱をめぐる警戒感は残っている。

(1日)
東京市場は、円買いが先行した。早朝の取引で、ユーロ円はストップロスを巻き込みながら122.09近辺と2013年4月以来の安値を付け、ドル円やその他クロス円も連れ安となった。弱い豪州経済指標などで豪ドル円が下落しており、重しになった面も。ただ、ドル円は112.16近辺まで下落したあとは、午後にかけて値を戻している。日経平均が底堅く推移したことが下支え。中国製造業PMIはやや悪化したが、豪中銀の政策金利据え置きで豪ドル売りは一服。
ロンドン市場は、円売りが優勢。上海株の上昇に続いて欧州株も堅調に推移。NY原油先物が34ドル台に上昇しており、リスク警戒ムードは後退した。ドル円は113円台に乗せ、東京市場安値からは1円以上の反発。クロス円も買われた。ユーロは軟調。3月10日のECB理事会を控えて、追加緩和観測が根強かった。ドイツとユーロ圏の製造業PMIは上方改定、ユーロ失業率も低下したが、ユーロ買い反応は限定的。IMFとEUがギリシャ政府の改革見通しに合意しないとの報道が重石に。
NY市場では、リスク懸念が一服。ドル円は一時114円台まで上昇。中国の弱い指標が、むしろ中国政府による景気刺激策への期待感を高めている。上海G20声明での、あらゆる手段を動員、との文言も注目された。2月の米ISM製造業景気指数が予想を上回ったことも好材料。米利上げ期待もやや高まっている。米株高とともに米債利回りが上昇、ユーロドルは一時1.08台前半に下落。米欧の金融政策の方向性の差が再び着目されている面も。

(2日)
東京市場では、豪ドルが買われた。朝方にはムーディーズが中国の格付け見通しをネガティブに変更したことで豪ドル売りが入った。しかし、第4四半期の豪GDPが予想を上回る結果となり、豪ドル買いに転じた。豪ドル円は82円台乗せ。上海株高も下支え。日経平均は一時700円超高と買われたが、ドル円は114円挟みで静観。米スーパーチューズデーでは、共和党トランプ氏、民主党クリントン氏の優勢が伝わっているが、相場は反応薄。
ロンドン市場は、円が一段安。上海株が4%超高で引け、欧州株も堅調にスタート。ドル円は一時114.45レベルと2月17日以来の高値水準に上昇。ただ、NY原油の34ドル割れ、欧州株の上げ幅縮小などでドル円は揉み合いに。ただ、クロス円とともに前日よりは円安の水準を維持している。ポンドは上下動。英建設業PMIが予想を下回りポンド売りも、英世論調査でEU離脱を懸念する声が5割りを超えたことで買いに転じた。ニュースに敏感なポンド相場だった。
NY市場では、ドル円が反落。米ADP雇用統計が予想を上回ったことで、114.50近辺まで上昇。しかし、その後は特段の材料も無く失速、113円台前半まで反落した。ユーロドルも下に往って来い。1.08台は維持されて反発。クーレECB専務理事は、マイナス金利の影響を和らげる方法を模索している、と述べた。金曜日の米雇用統計を控えて、ポジション調整が優勢になりつつある動きだった。

(3日)
東京市場は、ドル円が114円台を回復、しっかりの展開。日経平均は序盤の売りをこなして続伸。NY原油先物が時間外取引でプラス圏推移。全般にリスク選好の動きがみられた。豪貿易赤字が予想ほどは膨らまなかったことで、豪ドルは堅調。豪ドル円は83円台乗せ。ユーロドルは小動き。
ロンドン市場は、全般に落ち着いた値動き。欧州株は方向感に欠ける上下動となっており、値幅も小さい。NY原油先物が34ドル台後半で安定推移。また、あすの米雇用統計を控えて様子見ムードも漂っている。ドル円は114円を挟んだ上下動。豪ドルは引き続き堅調。豪ドル円は一時83円台後半へ。全人代をひかえて期待ムードも。ユーロ買い・ポンド売りの動きが散見された。独欧のサービスPMI確報値はいずれも上方改定。一方、英サービスPMIは予想を下回った。
NY市場では、ドル買いの動きが一服する中、欧州通貨の買いが目立った。ユーロドルは1.0970近辺まで上昇し、ポンドドルも一時1.41台後半まで上昇。買戻しを強める理由は全く見当たらないが、米雇用統計のイベントを控えて、これまでのドル買いに調整が入った格好。米ISM非製造業景気指数は予想を上回るも、前回からは低下。約2年ぶりの低水準だった。ドル円は一時113円台前半まで下落。

(4日)
東京市場で、ドル円は下方向に往って来いだった。序盤に売りが強まり、113.24近辺まで下落。前日安値を下回った。その後は日経平均の1ヶ月ぶり1万7千円台回復とともに買い戻されて午後には113.83近辺まで上昇。人民元が上昇しており、豪ドルには買いが入った。週末からの全人代への期待もあったもよう。上海株も序盤の下げを消している。
ロンドン市場は、米雇用統計を控えて調整の動き。ドル円は序盤に113.96レベルまで高値を伸ばしたが、伸び切れずに113.60台まで反落。クロス円も上昇が一服しており、ユーロ円は一時124円台前半、ポンド円は160円台半ばへと一時反落。ただ、ユーロはユーロ圏小売業PMIの改善を受けて再び上昇、ユーロドルは1.0980近辺、ユーロ円は124.85近辺へと高値を伸ばした。株式市場に中国当局の介入が実施されたとの一部報道があり、豪ドルは東京タイムからの高値水準を維持している。
NY市場は前日に引き続き欧州通貨は買戻しが強まった他、円相場は円安の動きが強まっている。この日は米雇用統計が発表になっており、非農業部門雇用者数(NFP)は24.2万人増と予想(19.5万人増)を大きく上回った。発表直後こそ為替市場もドル買いが強まったものの直ぐに押しもされている。平均時給は前月比0.1%下落しており、前年比でも+2.2%と予想(+2.5%)を下回っている。そして、製造業雇用者数は1.6万人減と予想(0.1万人減)を下回っていた。
賃金の伸びの緩さや、製造業の低迷が米経済の足かせとして警戒されている中、逆にその警戒感を再確認できる内容ではある。今回の米雇用統計は米利上げ期待という点では、悪くはないが、見た目ほど心強い内容とは思えない。ドル円も114円台に上昇後、113.10付近まで失速する場面が見られたものの、イベント通過後に原油の買戻しが強まったことで、円安の動きがドル円を押し上げた。

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