FX外国為替情報のKlug(クルーク)
為替、海外投資でハイリターンを得るためのニュース、レポート、コラムを掲載

今週のまとめ2月22日から2月26日の週

配信日時
2016年2月27日(土)08:00:00
掲載日時
2016年2月27日(土)08:10:00

22日からの週は、原油動向と英国のEU離脱問題がテーマだった。週前半は原油安の再燃に加えてキャメロン英首相の盟友である英ロンドン市長がEU離脱を支持したことが市場のリスク警戒感を広げた。円高圧力とともに、ポンド安が強まり、ユーロにも売り圧力が波及した。しかし、週央の米週間石油統計をきっかけに原油相場は反発、3月に産油国が協議を行うとの報道も好感された。市場のリスク警戒感は緩和されている。ドル円は一時111円近辺まで下落したが、113円台を回復する上下動。クロス円も振幅。ポンドドルは一時1.39割れ、ポンド円は155円割れとなり、その後の反発力は弱い。6月23日の英国民投票とその後に対する不透明感で市場の混乱が続きそうだ。週末にかけて上海でG20が開催されており、成長刺激、通貨安回避、原油相場安定などに対して国際協調の姿勢が示されるかどうかが焦点になっている。

(22日)
東京市場は、先週末の円高の動きが一服した。ドル円は原油安などを受けて112円台前半で取引をスタート。早朝には一時112.36レベルまで下押しされたが、その後は日経平均の上昇転換の動きとともにドル円も買われ、一時113.05レベルまで上昇。クロス円も堅調。NY原油先物は30ドル台乗せ、リスク動向は落ち着いている。ポンドは波乱。ロンドン市長がEU離脱を支持、週明けの早朝にポンドドルは1.44近辺から1.42台半ばまで急落。先週末のEU合意を受けたポンド高を消した。
ロンドン市場は、ポンド売り優勢。ポンドドルはロンドン市場に入って1.42を下抜けて1.4058近辺まで下押し、2009年3月以来の安値に。ポンド円は2013年11月以来の安値を付けている。ポンド売りに拍車がかかる中、当初はユーロ買い/ポンド売りで反応していたユーロ相場だが、連れ安の動き。英国がEU離脱なら、欧州全般への影響は避けられない。欧州株などが上昇しておりリスク選好的なユーロ売りや、弱いドイツ製造業PMIを受けたユーロ売りが入る場面も。
NY市場は、株高、原油高を背景に為替市場ではドル高。明確な材料は見当たらないが、週末のG20に対する期待や、中央銀行の緩和継続で、市場も次第に落ち着いて行くであろうとの期待感が出ていた。米財務省は、通貨安競争を回避するよう強調すると述べた。ドル円は一時113円台まで上昇。ユーロドルは一時1.1000近辺まで下落。6月の英国民投票で、EU離脱となった場合は、英国のみならず欧州大陸にも影響が波及するとみられている。、国民投票に向けて世論調査に一喜一憂することになりそうだ。

(23日)
東京市場は、円高が進行した。ドル円は朝方の113.05レベルを高値に一時112.00レベルまで1円超の下落となった。日経平均の上昇には反応薄、仲値にかけて円買いが強まった。午後には上海株安と円高との相互作用で日経平均は下げに転じた。そのなかで、ドル円は一時112.55近辺まで急反発。大口の買い注文が入ったもようだが、市場では日銀レートチェックの思惑など神経質な展開だった。その他主要通貨ではユーロ高・ポンド安、資源国通貨安などリスク回避の動き。
ロンドン市場は、円買い優勢。ドル円は111.86近辺と昨日安値を下抜け、ユーロ円は2013年4月、ポンド円は2013年11月以来の安値を付けている。アジア株安に続いて欧州株も下落しており、リスク回避的。中国の人民元が売られ上海株は下落しており、原油価格も軟調。黒田日銀総裁は国会答弁で、マネタリーベースそのもので直ちに物価や予想物価上昇率が上がると言うことではない、と発言、政策の変更と捉えた円買いが入ったとの指摘も。昨日に続いて英国のEU離脱問題がユーロやポンドには重石。ドイツのIfo景況感指数が予想以上に悪化。ユーロドルは今月3日以来の1.10割れ。
NY市場は、為替市場は方向感の無い展開だった。市場はリスク回避の雰囲気が再燃しており、外部環境は原油安、株安。中国経済や英国のEU離脱など懸念が台頭しており、また、原油に関しては、イランが増産凍結に足並みを揃えないのではとの疑問も浮上。米銀のエネルギー企業に対するエクスポージャーも不安視された。この状況に為替市場は複雑な反応を見せた。リスク回避のドル売り、そして、英国のEU離脱懸念からの欧州通貨売りといった具合で通貨安合戦の様相で身動きが取れない状況に。ドル円は一時111.75付近まで下落する場面も、112.00付近で振幅。ユーロドルもポンドドルも上値が重く下値模索が続いている。ポンド円は157円台前半まで下落。

(24日)
東京市場は、円高の動きが優勢。前日の原油安・米欧株を受けた動きが続いた。ドル円は112円をめぐって振幅するなかで、一時111.64レベルに前日からの安値を広げた。クロス円の上値の重さがドル円の反発を限定的にしている。ポンド円は節目の1.40を割り込み、ポンド円は156円手前まで下押し。英国のEU離脱を懸念するポンド売りが続いている。原油が軟調なことで、豪ドル円は80円近辺へと下落。国会での黒田日銀総裁の答弁や、フィッシャーFRB議長の講演での発言が報じられたが、相場は反応薄。
ロンドン市場で、欧州通貨は一段安。ユーロドルは今月3日以来、ユーロ円は2013年4月以来、ポンドドルは2009年3月以来、ポンド円は2013年10月以来の安値を付けている。取引時間中に新たな材料は出ていないが、英国のEU離脱問題が警戒度を強めさせる中、欧州通貨には重石となる構図が続いている。欧州株安のなかでドル円は111円台後半で小動き。
NY市場は、原油相場をにらんでドル円が上下動。序盤は原油安が先行したことや、この日発表の米経済指標が弱い内容となったことでドル円は一時111.00付近まで下落。2月のサービス業PMIが49.5と景気判断分岐点の50を割り込んだ。ただ、この日の米週間石油在庫統計を受け原油が反転したことで局面が変わった。ガソリンや精製品が減少していたことが過剰供給への懸念を緩めた。下落していた米株も買戻しが強まる中、ドル円も112円付近まで戻す展開。ポンドは引き続き下値を模索。ポンドドルは一時1.38台、ポンド円は一時154円台まで下落。

(25日)
東京市場は、円売りが優勢。序盤は112円を挟んだ取引。日経平均の上昇には当初は鈍い反応だった。しかし、昼にかけて前日高値を上回ると上昇に弾みが付き、日経平均が300円超高となる動きと平行して112.63レベルに高値を伸ばした。クロス円もやや上値が重い動きから再び騰勢を強めている。ユーロ円は124円台乗せ、ポンド円は一時157円台乗せ。そのなかで豪ドルは伸び悩み。2016-17年の豪州民間設備投資予測値がこれまでから大幅減となったことが重石。本邦新発40年国債利回りは初の1%割れ。
ロンドン市場は、クロス円の戻りを試す動き。株高と原油価格の底堅い動きを背景に反発している。。昨日のロンドン市場まで進行した円高と欧州通貨安は一服、市場は明日のG20財務相・中央銀行総裁会議を前にして、調整ムードに。英10-12月期GDP改定値は2期ぶりの高い伸びで予想と一致する一方、個人消費は予想を下回ったがポンド売りは限定的。
NY市場は、リスク回避の雰囲気は一服していたものの、為替市場は方向感のない動きが続いていた。G20財務相・中央銀行総裁会議を控えたポジション調整中心の動きだった。原油が終盤に強含んだことでドル円は瞬間113円台を付ける場面も見られた。ユーロドルは一時1.09台に下落する場面も見られたが、1.10を割り込むと買い戻しも入るようで、きょうも1.10台は維持されている。G20では財政刺激策、通貨安競争の回避、原油安対応などが議題となりそうだ。

(26日)
東京市場は、序盤に円安が進行したあとはG20を控えて動きは一服。序盤はドル円が前日高値を上抜けて、一時113.22レベルまで高値を伸ばした。前日の原油相場の急上昇や米株高でリスク警戒感は後退している。日経平均も一時300円超の大幅高。ただ、その後は日経平均の上げ幅縮小とともに112.68レベルまで反落した。上海で開催されるG20を控えて短期筋のポジション調整が進んだ形。クロス円もドル円に沿った値動き。G20関連の発言では独財務相が財政拡大に否定的で、議論の的となりそうだ。
ロンドン市場はまちまちな値動き。ユーロやポンドといった欧州通貨と豪ドルが弱く、円相場は方向性を欠いた。今週はポンド相場の混乱が目立ちユーロなどにも影響は出たが、全般的には材料不足で手掛けにくかった。本日は週末前で、また二日間にわたるG20財務相・中央銀行総裁会議が始まったため、様子見ムードが強い。株式市場では、中国の刺激策期待などから相場は堅調に推移しているが、為替市場への影響は限定的。ロンドン時間の原油先物と米金利はしっかりだったが、こちらも為替への影響は限られた。
NY市場はドル買いが優勢となり、ドル円は114円付近まで上昇し、ユーロドルは1.09台前半まで下落している。この日発表になった米GDP改定値が予想外の上方修正となったことがドル買いを誘発している。上海で始まっているG20の協議の行方を見守りながら市場はリスク回避の雰囲気を一服させている。そのような中きょうの米GDPの上方修正はドル買戻しの良いきっかけとなったようだ。

過去記事カレンダー

2016年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月  
2015年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2014年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2013年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2012年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2011年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2010年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2009年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2008年 2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月

メールマガジン

山岡和雅が毎日発行!
外国為替ディーラーの心の中

毎日の為替相場を、市場参加者の目を通して判り易く解説。為替ディーラーの本音は?【まぐまぐ殿堂入り】

バックナンバー

朝刊 ニューヨーク為替市場レポート
米国市場の動きを、朝一番に配信!! FX、外国為替、米国株、米国金利など、テレビやWEBサイトでは得られないニューヨーク金融市場情報のほか、アナリストの独自解説も配信します。

バックナンバー

powered byまぐまぐトップページへ

URL変更のお知らせ

KlugFXのURLはhttp://klug-fx.jpへ変更となります。お気に入りやブックマークなどに登録されているご利用者さまは、お手数ですが下記の新URLへの変更をお願いいたします。

http://klug-fx.jp