NY債券市場は朝に発表された1月の米消費者物価指数(CPI)が予想を上回り、年内の利上げ期待が回復したことで、一時短期から長期にかけての債券に売りが入り、利回りが上昇した。10年債利回りは朝方の1.72%割れから1.78%超え間で一時上昇。もっとも、その後1.73%割れまで一時戻すなど、長期金利の上昇は続かなかった。NY原油の下げなどを受けてのリスク警戒感が米国債の買い材料となったことが背景にある。利上げ期待などにより敏感な期間の短い債券に関しては利回り上昇後の戻しが少なく、高い利回り水準を維持。2年債は0.69%割れから0.75%を超えた後、0.74%を挟んだ水準で推移した。