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今週のまとめ2月13日から2月20日の週

配信日時
2016年2月20日(土)08:10:00
掲載日時
2016年2月20日(土)08:20:00

15日からの週は、原油相場に振り回されるなかで、日米欧の三極いずれにも明るい材料がでてこない状況。良好な経済指標結果がみられないなかで、日本ではマイナス金利の悪影響への警戒感、欧州では成長やインフレ見通しの下方修正・3月ECB理事会での追加緩和観測、米国でも冴えない経済指標で3月利上げの可能性後退などがテーマになっている。円・ユーロ・ドルは強弱感が交錯しており綱引き状態。ポンドにはEU離脱をめぐる国民投票のリスクが意識されている。EU首脳会議は金曜日NY夕方になって英国提案の合意を発表した。欧州通貨は英欧のリスクがやや勝り、ドル買い優勢。一方、ドル円は115円に乗せ切れず、ドル売り・円買いが優勢。ただ、過度のリスク回避相場は一服した。原油相場は産油国に増産据え置きの動きが広がるコトが期待されて反発。主要な株式市場は総じて反発しており、週間ベースでは上昇。資源国通貨はドルと良い勝負の綱引きだった。次週はG20をめぐる話題がクローズアップされそうだ。

(15日)
東京市場は、ドル円が堅調。早朝に113.08レベルに安値をつけたあとは113円台半ばに戻して株式動向待ちに。日経平均は大幅高で取引を開始、ドル円は揉み合いが続いたが、午後に日経平均が1100円超高となると114.01近辺まで上昇した。安倍首相は為替市場に関して、急激な相場変動は望ましくなく、必要に応じて適切に対応してもらいたいと発言。人民銀は人民元基準値を元高方向に設定、春節連休明けの上海株は大幅安で始まったあとは下げ渋り。中国貿易統計で輸出入がともに減少も豪ドル売りの反応は限定的。
ロンドン市場は、先週末からのリスク回避後退の動きが継続している。序盤はドル円の上昇が一服するなど調整の動きがみられたが、欧州株が続伸していることや、原油先物が一段高となる動きに円安・ユーロ安、資源国通貨高の動きが再燃。ドル円は114.10レベルの高値をつけたあと113.60近辺まで反落。欧州株が大幅高となると114円台乗せと振幅した。欧州通貨は軟調。ユーロにはリスク回避後退で売り圧力が優勢。ユーロドルは1.12台割れ。独連銀はインフレ予想を引き下げた。原油安が背景。ポンドも軟調。あすの英物価指標の下振れを警戒する動きがみられた。NY原油は30ドル台に乗せる場面があり、豪ドルなど資源国通貨は堅調だった。
NY市場は、プレジデンツデーのため休場。

(16日)
東京市場は、リスク動向が落ち着いている。日経平均は下落してスタートし、ドル円は114.29近辺まで下げたが、日経平均が反発し、上げ幅を拡大すると114.87近辺まで買われた。ただ、115円台は重そう。上海株は3営業日ぶり反発、NY原油は30ドル台で推移するなど過度の警戒感は後退。豪ドルや加ドルなど資源国通貨は買われた。豪中銀議事要旨では、低インフレのもとで緩和の可能性があるとしたが、豪ドル売り反応は限定的。
ロンドン市場では、リスク回避の動きが再燃。原油相場が再び下落したことが背景。サウジ、ロシアなど産油4カ国の協議では、生産を1月の水準で凍結することで合意したが、他の主要産油国の追随が条件とした。当初は買いで反応したNY原油先物は29ドル台へと反落。欧州株も下げに転じた。ドル円は114円割れから113.65近辺まで下落。クロス円も同様に振幅し、円買いが優勢。英消費者物価指数が予想を下振れたことでポンドは序盤の上昇を消した。独ZEW景況感指数は前回から大幅低下。世界経済の低成長や原油安がセンチメントに影響した。
NY市場は、円高の動きが優勢だった。ドル円は東京時間の114円台後半から113円台に値を落とす展開。原油の失速が重しとなった模様。一方、ユーロが戻り売りに押されており、ユーロ円は126円台に下落している。126円割れを再び目指す動きも見られ、昨年来安値をうかがう動き。ポンドの売りが止まらない。ロンドン時間から一本調子の下げを続けており、ポンド円は166.00付近から162円台半ばまで下落。EU首脳会議を控えて、英国のEU離脱の国民投票へのリスクが意識された。ただ、市場全体が落ち着いていたことで、ドル相場自体には買い戻しが続いた。

(17日)
東京市場は、人元安でムードが悪化した。ドル円は取引序盤に114.40近辺まで上昇したが、中国人民銀が人民元中心レートを元安水準に設定したことで株安・円高の動きが広がった。ドル円は午後には113.60近辺まで下落。NY市場での米経済指標発表やFOMC議事要旨の公表を控え、原油安への不安感もあったもよう。ドル円は115円前後では輸出企業の売り注文が並んでいたとの声も。
ロンドン市場は、ドル円が下に往って来い。序盤は原油安が進んだことでドル円は113.38レベルまで下落、クロス円も下落した。ユーロドルは1.1180近辺に上昇、ポンドドルは逆に1.42台半ばに下落。その後、原油が下げ渋ると動きが反転する。欧州株が上昇、ドル円は114.30近辺まで反発。クロス円も上昇。ユーロドルは1.11台前半に反落、ポンドドルは1.43台半ばへと反発。英失業率は予想ほど改善しなかったが、反応薄だった。
NY市場は、原油高や株高など、市場の雰囲気は落ち着きを取り戻している。ただ、為替市場の反応はまちまちで、ドル高の強い反応も見られず。原油相場は、サウジやロシアが合意した生産据え置きにイランなどが支持を表明したことが好感された。FOMC議事録では、多くのメンバーは下振れリスクが高まったと認識し、中国経済が想定以上に急減速する可能性が指摘されていた。一方で、見通しへの評価を大きく変えるのは時期尚早。安定が崩れたという十分な根拠はない、と利上げに含みは残した。ドル円は114円を挟んでの上下動。

(18日)
東京市場で、ドル円は買い先行から下落に転じている。早朝は114.33近辺まで上昇したが、その後は売り優勢。日経平均は大幅反発で始まったが、ドル円は113.80近辺まで下押し。1月の豪雇用統計で失業率は予想外の上昇、正規雇用者数が大幅減となった。豪ドルは売られ、対ドルでは0.71台後半から前半へと下落。市場では豪中銀の利下げ予想も。中国消費者物価は予想下振れ。ブラード米セントルイス連銀総裁は講演で、最近の市場の混乱でインフレ期待は低下しており、利上げを先送りする余地が出てきた、と慎重姿勢。
ロンドン市場は、ユーロ売り・ポンド買いが広がった。ポンドについては、カンリフ英中銀副総裁が市場の利上げ時期の後ズレ観測をけん制、買いを誘った。これと対照的だったのがユーロの下落。ポンド買いの対価として売り圧力が掛かるなかで、1月ECB理事会議事要旨が発表された。経済やインフレの下方リスクの増大が指摘されている。さらに、事前の予防的な措置についてや政策手段に制限を設けないことについても議論された。その他主要通貨は方向感に欠けた。ドル円は113円台後半での振幅。
NY市場は、再び円高の動き。原油に戻り売りが強まったことがきっかけ。朝方発表の米週間石油在庫統計で原油やガソリンの在庫が増加していたことにドル円も敏感に反応し、113円台前半まで下落した。ユーロドルはECBの追加緩和が期待される中、上値が重い展開。一時1.10台に下落する場面も見られた。

(19日)
東京市場は、株安を背景にリスク回避ムードが強まった。日経平均の下落に伴って、円とユーロが買われ、豪ドルやポンドなどが売られた。ドル円は一時112.71レベルまで下落。1週間ぶりの113円割れ。ユーロ円は125.39近辺まで下落、2013年6月以来の安値を付けた。マクロ系ファンドが売っていたという。NY原油先物は30ドル台で上値が重くなっている。日本の10年債利回りは1週間ぶりにマイナス金利。
ロンドン市場では、対欧州通貨を中心に円買いが優勢。欧州株は序盤は方向感に欠ける小動きが続いたが、NY原油先物が30ドル台前半へと下落するなかで、次第に下げ幅を拡大している。序盤にプラス圏で取引された米株先物もマイナスに転じている。ドル円は112円台後半へ、ユーロ円は125円台前半へ、ポンド円は161円ちょうど近辺へと下落。英小売指標は強い結果だったが、ポンドドルのストップ注文執行などで売りが優勢だった。ユーロ円は2013年6月以来の安値水準。英国のEU離脱リスクやECBの3月追加緩和がテーマに。
NY市場では1月の米消費者物価指数(CPI)が予想を上回り、一時ドル買いが優勢。ドル円が113円台を回復などの動きが見られたが、この動きは続かず、その後112円台前半まで下落。メスター・クリーブランド連銀総裁(今年のFOMCでの投票権あり)から市場のボラティリティや原油安が見通しにリスクもたらすという旨の発言があり、ドル売りが入った面も。もっとも同総裁はマイナス金利に否定的、FRBの姿勢は緩やかな利上げという立場も強調しており、全般としてはそれほどドル売りという材料ではない。CPI後の高値がロンドン朝と同水準で抑えられたこと、NY原油が時給バランスの乱れへの懸念を払拭しきれず値を落としたことなどがドル売りにつながりやすい地合いをよび、週末前のポジション調整もあってドル売りが広がったものと見られた。EU首脳会議はNY市場夕方になって英国提案の合意を発表。すでに前向き姿勢が伝えられており、NY午後からポンドは上昇を見せていた。


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