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今週のまとめ2月8日から2月12日の週

配信日時
2016年2月13日(土)08:00:00
掲載日時
2016年2月13日(土)08:10:00

8日からの週は、世界的に株安の動きが広がるなかで、円高の動きが強まった。春節で上海市場は一週間休場となるなかで、株式市場は世界的に全面安。原油安が再燃、欧州などで銀行株が大幅に下落し金融不安との声が高まる。また、注目のイエレンFRB議長の議会証言では、原油安やドル相場の動きが予想外とのコメントがでた。市場での早期利上げ観測は後退、米株ではリスク面がクローズアップされて売りが広がった。リスク回避ムードが高まるなかでドル円は一時110円台に下押し。急速な円高進行に日本株も祝日を挟んで連日の大幅安。日経平均は一時1万5千円割れに。本邦10年債利回りは一時初のマイナス金利に。クロス円も円が全面高。ドル相場は利上げ見通し後退でドル安圧力が優勢。ユーロドルは1.13台に一時乗せた。日銀総裁や金融閣僚からは行き過ぎた市場動向をけん制する発言が相次いだが、流れは止まらず。市場ではG20などで国際協調が必要との声が高まっている。

(8日)
東京市場は、円安と株高が同時進行する好循環の展開。前週末の米雇用統計を受けてドル買い優勢の週明け、ドル円は116円台後半でスタート。日経平均は下げて始まったが、次第に下げ渋り午後には200円超高、1万7千円を一時回復。ドル円も平行して117.49レベルまで上昇した。クロス円も堅調。週末には北朝鮮のミサイル発射など地政学リスク報道もあったが、市場の好ムードには影響せず。2015年の本邦経常収支が前年比で5年ぶりに改善。
ロンドン市場は、円売りから円買いにと上下動。日本株の上昇を受けてドル円とクロス円は一段高で始まった。ドル円は一時117.53近辺を付けた。その後、反発して始まった欧州株が下落、米株先や原油価格が値を崩す中、ドル円は116.12近辺まで反落。債権団の支援見直しの話が出ており、ギリシャ株は大幅安、数十年ぶりの安値を付けている。ユーロドルやポンドドルなどは買い先行から下落に転じ、クロス円も上昇から下げに転じた。
NY市場は、リスク回避のムードが強り、円高の動きが加速した。経済の先行きに対する不透明感が根強い。NY原油は再び30ドルを割り込み、米株もダウ平均が一時400ドル超急落。ドル円は一気に見切売りが加速しており、一時115円台前半まで急落した。ユーロドルは一時1.10台に下落する場面も見られたが、1.1200付近まで戻す展開。米利上げ期待が大きく後退しており、FF金利先物から算出している3月の利上げ確率はゼロになっている。政策金利に敏感な米2年債利回りは0.7%を割り込んだ。

(9日)
東京市場は、ドル円が節目の115円を割り込んで114円台前半に突入。前日米欧株の下落を受けて日経平均が900円超安、1万6千円割れを視野に入れる動き。リスク回避の高まりを受けて本邦10年債利回りは初のマイナス金利となる場面も。米2年債利回りは0.64%台と前日から一段と低下。米3月利上げ見通しには暗雲が立ち込めている。クロス円でも円高の動き。ユーロ相場は、円以外の各主要通貨に対して堅調推移。最近のリスク回避の典型的パターンに。
ロンドン市場は、全般的に方向性なく上下動。ドル円は早朝に節目となる115円を突破してから115円台半ばまで戻したが、買い一巡後は再び115円を割り込んでいる。序盤の欧州株が底堅く推移したことは支えになったが、欧州株が次第に下げ幅を広げたためドル円には重石となった。欧州株が一段安になるとスイスフランは対ドルで本日高値更新、ユーロドルは本日高値に並んだ。一時は上昇していた米債利回りは再び低下に転じ、NY原油先物は30ドル割れ。市場の不安定な状態は変わらない。
NY市場は、リスク回避の動き。為替市場はドル売り・円高の流れが続いている。世界経済への先行き不安が高まっており、米利上げ期待は大きく後退している。また、欧州でドイツ銀行の信用不安が高まっているが、金融機関のシステミックリスクを警告する声が高まっており、米大手証券からはドル売りを推奨する声も。東京時間で一時114円台前半まで下落したドル円は115台に戻していたものの、再び東京時間の安値を試す動きも見れていた。ユーロドルは買い戻しが続いており、きょうは一時1.13台まで上昇。ユーロがリスク回避相場で受け皿となっている面も。

(10日)
東京市場は、ドル円が再び114円台に下落した。日経平均は寄り付きで小幅反発したものの、すぐに下落に転じた。これと並行してドル円も115円割れ。その後は株安・円高の悪循環が再燃。ドル円は114.26レベルまで下落。ただ、前日海外市場の安値はサポートされている。クロス円もドル円の上下動に沿った値動き。ユーロ円は130円ちょうど近辺から129.20台まで下落。ユーロドルなどドル相場はイエレン証言待ちで小動き。日経平均は一時600円超安、1万5400円台まで下落。
ロンドン市場は、リスク回避一服。欧州株が反発する動きにユーロが軟調。ポンドは方向性なく上下動していたところ、弱かった英鉱工業生産を受けて下値を伸ばしたが、すぐに戻す神経質な展開。ドル円は東京午前に本日の高安を付けた後、114円台後半を中心の一進一退。この後のイエレンFRB議長の議会証言待ちといったところ。
NY市場では、ドル円が2014年11月以来の113円台前半まで急落。この日はイエレンFRB議長の米下院での議会証言に注目が集中。議長は「市場では景気後退リスクの不安が広がっている」「中国の経済見通しや為替政策をめぐる不透明感により世界の成長に対する懸念が増幅され、原油など商品の直近の価格下落につながった」と指摘。利上げ姿勢の旗は降ろしていないものの、市場では3月利上げ見通しが後退。リスクムードを高めたとも言え、為替市場ではドル売り・円高の反応が強まっている。1.11台後半まで反落していたユーロドルは、1.12台後半へと再び上昇。

(11日)
東京市場は「建国記念日」のため休場。
ロンドン市場は、円高が急速に進んだ。ドル円は東京市場が休みのアジア時間に112円台半ばまで下落していたが、ロンドン市場に入って110.99近辺と2014年10月以来の安値まで下押し。アジア早朝の113.60近辺から3円近くの下落になった。ドル円の下落とともにクロス円も値を崩した。東京勢がいない中でヘッジファンドが円買いを仕掛けたとの話も。ドル円は一時113円台前半まで急速に戻す場面があった。日銀介入のうわさも出ているが、今月後半にG20を控えており、うわさの範疇は出ない。アジア株に続いて欧州株は大幅安。原油先物の軟調地合いも投資家心理を冷やした。スウェーデン中銀は政策金利を予想以上の幅で引き下げた。ユーロ買い/クローナ売りが入り、ユーロドルを支えた面も。
NY市場は、世界経済の先行き不透明感が広がり、為替市場はドル売りの流れが続いた。イエレンFRB議長は上院での証言で「ドル高は予想されたが、その度合いは想定外。金融市場の混乱がどのように経済に影響するか再評価する」と述べた。株安、原油安の中、動きが目立ったのがドル円で、ドル安に円高の動きも加わり、ロンドン時間には一時110円台まで急落。その後、113円台まで急速に戻した。NY市場では111円台後半から112円台後半での神経質な取引が続いた。ユーロドルは一時1.13台後半まで上昇し、着々と1.15の上値目標に近づいている。米株は大幅安で市場には弱気相場入りとの声も。

(12日)
東京市場は、ドル円が神経質に振幅。休み明けの東京株式市場が大幅下落でスタートするとドル円は一時111.91レベルまで下落。その後は金融閣僚や黒田日銀総裁の円相場の過度の変動をけん制する発言などで112円台を回復。日経平均が1万5千円を割り込む動きにも112円台は維持されている。午後に日経平均が下げ幅を縮小する場面では113.02レベルまで反発。日銀総裁と首相との会談報道に円高対応への思惑が広がった。ただ、株安が再燃すると再び112円台に押し戻されている。
ロンドン市場はユーロ売りとポンド買いが目立つほかは上下動。反発して始まった欧州株が上げ幅を広げる中、ユーロには売りが入り、ポンドには買いが入った。欧州株に関しては好決算だった独コメルツ銀行や仏ルノーなどの上昇が相場全体を押し上げている。本日は原油価格がしっかりしており、投資家心理を明るくしている面もある。
NY市場はこのところのリスク回避の動きが一服しており、為替市場もドルの買い戻しが優勢となっている。先行き不透明感が払拭されるような好材料は何も出ていないが、このところの下げで過熱感も高まっており、米3連休を前に市場も一服していたようだ。この日の1月の米小売売上高は心強い内容だったようだ。ガソリン価格の下落や寒波の影響で全体の伸びは小幅だったものの、GDPの個人消費支出の算出にも使われるコア小売売上高が前月比0.6%増とプラスに回復しており、一部には第1四半期の米GDP見通しを上方修正する動きも見られていた。ドル円は113.50近辺まで戻す動き。

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