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今週のまとめ2月1日から2月5日の週

配信日時
2016年2月6日(土)08:00:00
掲載日時
2016年2月6日(土)08:10:00

1日からの週は、ドル売りが優勢だった。中国経済の鈍化や原油安の影響で、今年の米国の利上げペースが鈍化するとの見方が広がっている。ダドリーNY連銀総裁やカプラン・ダラス連銀総裁の発言からは3月利上げに慎重な姿勢がうかがわれ、ドル売りを誘った。米ISM指数は製造業と非製造業がともに悪化。市場での今年の米利上げ見通しは年1~2回程度となっている。相対的に円やユーロが買われている。ドル円は日銀マイナス金利導入を受けた円安の動きを帳消しにしており、円高方向へと転じている。ユーロドルは1.10台乗せから一気に上昇に弾みがついた。ポンドドルも堅調。英金融政策委員会では全会一致で金融政策が据え置かれており、利上げ主張の委員はいなくなった。インフレや成長見通しが引き下げられた。しかし、英中銀総裁は会見で次のアクションは利上げとなる可能性が高いとしており、市場には予想外に強気な姿勢と捉えられたようだ。来週は中国が春節で連休となる。上海株は週間で上昇で取引を終えた。人民銀による連日の人民元の買い支えや流動性供給が市場に安心感を与えていた。注目の米雇用統計は非農業部門雇用者数(NFP)は15.1万人増と予想(19万人増)を下回り、情勢判断の分岐点になっている20万人増からも大きく下振れた。ここ数日のドル安の流れからすれば、背中を押す内容ではあったものの、平均時給が前月比で0.5%上昇したことや、失業率が5%を下回ったこと、そして、労働参加率も低下していなかったことが、市場をドル買い戻しに向かわせたようだ。


(1日)
東京市場は、比較的落ち着いた展開。ドル円は先週末の上昇を受けて121円台前半での取引。ただ、日経平均は300円超高と堅調だったが121円台半ばには届かず。値動きは小幅に。注目された中国製造業PMIは国家統計局による数字が予想を下回る一方、財新による数字は予想を上回った。豪ドルに反応は小幅に留まっている。全般には先週末NY市場のムードを引き継いだ格好だった。
ロンドン市場は、総じて小動き。ドル円は東京市場と同様に121円台前半での取引に留まっている。上海株の下げも、欧州株の一角が堅調、原油相場も下げ渋っており、材料になりにくかった。ポンドは神経質な動き。英製造業PMIの発表を控えて買いが先行、結果が予想を上回ると一段高。ただ、その後はユーロ買い・ポンド売りが入り押し戻された。ポンド円は172.50近辺から173.50近辺での上下動。ユーロ圏製造業PMI確報値は速報値と一致。ユーロはジリ高も調整の範疇だったようだ。
NY市場は、ドル売りが優勢。この日発表の中国PMIが景気減速を確認する内容となったことが再認識され、市場はネガティブに反応。中国経済への不透明感が依然として根強い中、米3月利上げへの期待は後退しており、FF金利先物市場では3月利上げの確率が20%以下まで低下、ドル相場を圧迫した。フィッシャーFRB副議長は、3月利上げは不透明とした。ドル円は一時120.70近辺まで下落、その後は121円ちょうど近辺に戻した。ユーロドルは1.09台まで上昇。

(2日)
東京市場で、ドル円は上値が重い。NY原油が前日のNYの6%近い下げからさらに値を大きく落とし2%超の下げを見せたことを嫌気した形。原油安が米株先物安を誘い、日本株なども重くなったことで、リスク警戒感が強まり、円買いが広がった。ドル円は121円近辺から120円台半ばを下回る動き。豪中銀は政策金利を据え置き。声明では追加緩和の可能性を残した。豪ドルは瞬時買われたが続かず。
ロンドン市場では、リスク回避のなかでユーロが買われた。NY原油先物が引き続き軟調、欧州株や米株先物が下落。資源国通貨売り、円買い、ユーロ買いに。序盤は円買いが先行。ドル円は120.36レベルまで下落。クロス円も売られた。ポンド円には英建設業PMIの弱さも売り材料。一方でドイツやユーロ圏の失業統計が改善、ユーロ円は下げ渋る。ユーロドルは1.09台乗せ。ドル円の下げも一服し、120円台後半に。スイス中銀総裁は、フランは依然として過大評価されている、介入実施を示唆しており、フランは対ユーロで軟調だった。
NY市場は、ドル売りが優勢。ドル円は120円を割り込む動きとなった。原油安が再燃しており、米株も大きく下落する中、米利上げ期待が更に後退している。NY原油先物は再び30ドル割れ。きょうの動きは、リスク回避の一服は中央銀行の緩和姿勢だけでは一過性に終わり、維持できないリスクもうかがわせる。S&Pは、今年の米利上げ予想を従来の4回から2回に引き下げた。ドル円は一時119.80近辺まで下落。ユーロドルは一時1.09割れも、おおむね1.09台前半で推移した。

(3日)
東京市場は、原油安・株安とともに円が買われ、豪ドルと加ドルは売られた。NY原油先物は米週間石油在庫統計への警戒感から30ドル割れ。前日の米欧株安を受けて日経平均は一時600円超安。リスク回避の動きが広がった。黒田日銀総裁の講演も市場は反応薄。ドル円は前日安値を下回り119.42近辺まで下落。豪ドル安には豪州貿易収支の予想外の赤字拡大も影響。一方、良好な雇用統計でNZドル安は限定的。
ロンドン市場は、ドルが軟調。序盤は原油安の一服を受けてドル円は120.04レベルまで上伸した。ただ、欧州株が軟調に取引を始めるとドル円は再び119円台半ばを割り込み、株安の進行で119.23レベルまで下押し。日銀はマイナス金利の適用残高の見通しを発表したが、円相場は反応薄。発表当初のポジティブ・サプライズが冷めてきた感も。原油高を受けてポンドや資源国通貨が対ドルで買われ、クロス円も序盤の下げを消している。そのなかでユーロは上値が重かった。ユーロ圏サービス業PMIや同小売売上高は予想通りの結果であまり材料視されず。
NY市場は、ドル売りが強まり、ドル円は一時117.00付近まで急落。先行きに対する警戒感が強まっており、米利上げ期待もかなり後退しているもよう。ダドリーNY連銀総裁は「金融市場の環境は12月FOMC時よりも大幅にひっ迫しており、3月会合まで継続なら勘案する必要」と述べた。利上げ期待の後退を裏付けるような発言で、ドルは売りが加速した。原油や株価は反転の動きを見せたものの、ドル円の買い戻しの動きは鈍かった。ユーロドルは1.11台まで一時急伸。

(4日)
東京市場で、ドル相場は小幅な上下動。特に目立った材料はなく、明日の米雇用統計を前にして取引が手控えられている面も。ドル円は朝方につけた118.24レベルを高値に下落、日経平均が下げるなかで117.65近辺まで下押しされた。中国人民銀は人民元基準値をほぼ1ヶ月ぶりの元高水準に設定した。株高・円安に反応してレンジ相場となった。原油安一服もあって、豪ドルは堅調。
ロンドン市場では、ドル売りが優勢。前日のNY市場の動きが再燃した。ユーロドルは1.11台乗せから1.12台に接近。豪ドル/ドルは0.72台乗せ。ドルカナダは1.3650割れまで下落。ドル円は117.34レベルまで下押し。米債利回りはNY序盤にかけて低下。ポンドは激しく振幅した。ポンドドルは序盤に1.46台後半へと上昇も英中銀発表を控えて1.46割れ。英中銀は現行の金融政策を継続。注目の票割れは9対0の全会一致となった。インフレ報告では成長とインフレ見通しが引き下げられた。マカファティ委員がインフレ鈍化を背景に利上げ主張を取り下げた。ポンドドルは1.4530近辺まで急落。カーニー英中銀総裁が会見で、次の金利変更は利上げになるとの見通しを示したことでポンドは急速に買い戻され、ポンドドルは1.4630近辺まで再度上昇。ポンド円は170.70近辺から172.50近辺での振幅をみせた。
NY市場は、ドル売りが継続。ドル円は116円台半ばまで下落、日銀のマイナス金利の効果が完全に剥落した、景気の先行きへの不透明感が強まっており、米利上げ期待は大きく後退している。カプラン・ダラス連銀総裁は、利上げには忍耐が必要とし、急ぐべきではない、と述べた。ユーロドルは買いの勢いが続き、1.12台まで上昇。明日の米雇用統計で、雇用が反動減となる警戒感もみられていた。

(5日)
東京市場で、ドルは小幅な上下動。今晩の米雇用統計を控えて様子見ムードが強い。ドル円はゴトウ日の仲値買いもあって116.98レベルまで買われたが、日経平均の下げなどで反落、午後には116.56近辺の安値をつけた。豪中銀は四半期金融政策報告で、低インフレにより金融緩和策の余地が生じる可能性を指摘、中国の成長を巡る見通しが豪州経済の展望にとって大きな不確実要因の一つだとした。一方、労働市場の拡大は失業率を押し下げるに十分なほど強い、とも指摘。豪ドルは方向感に欠けた。中国人銀銀行は、人民元基準値を元高に設定、資金供給を実施したが市場は反応薄。
ロンドン市場は、米雇用統計の発表を控えて様子見ムード。ドル円は116円台後半での揉み合い。ユーロドルは一時1.12台乗せも概ね1.1180-1.1200で膠着。豪ドル/ドルも0.7170-0.7200のレンジで推移している。やや動きがあったのがポンド。ブロードベント英中銀副総裁が低インフレを理由に、利上げを行う強い緊急性はない、と発言したことでポンド売りが入った。ポンドドルは一時1.45ちょうどに迫ったが、1.45台前半での揉み合いに落ち着いた。NY原油先物は売り一服、欧州株は小幅高。
NY市場は米雇用統計を受けてドル売りが優勢となっている。非農業部門雇用者数(NFP)は15.1万人増と予想(19万人増)を下回り、情勢判断の分岐点になっている20万人増からも大きく下振れた。ここ数日のドル安の流れからすれば、背中を押す内容ではあったものの、平均時給が前月比で0.5%上昇したことや、失業率が5%を下回ったこと、そして、労働参加率も低下していなかったことが、市場をドル買い戻しに向かわせたようだ。ドル円は117円台前半まで上昇したものの、そこから更に戻りを試すことなく116円台に伸び悩んでいる。米株が下落したことも圧迫。一方、ユーロドルは1.1200付近から1.11台前半まで下落したものの、1.11台はしっかりと維持された。ここ数日の急上昇からすれば、戻りは鈍かった印象。

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