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NY為替概況 きょうもドル売り優勢 不透明感強く米利上げ期待も大きく後退

配信日時
2016年2月5日(金)06:34:00
掲載日時
2016年2月5日(金)06:44:00

【きょうもドル売り優勢 不透明感強く米利上げ期待も大きく後退】

きょうもNY市場はドル売りが優勢となっており、ドル円は116円台半ばまで下落している。景気の先行きへの不透明感が強まっており、米利上げ期待も大きく後退している。きょうはカプラン・ダラス連銀総裁の発言が伝わっており、FRBは状況を精査しており、利上げには忍耐が必要とし、急ぐべきではないとの姿勢を示していた。

ドル円は116円台半ばまで下落。日銀のマイナス金利の効果が完全に剥落した格好となっており、見切売りも出ているものと思われる。

日銀のマイナス金利発表前までは、先行き警戒感からファンド勢は急速に円ロングを積み上げていた。しかし、日銀の発表で、円ロングの解消を余儀なくされていたが、ここにきて、一気に剥落してきたことで、再び円ロングを積み上げる動きを強めているようだ。直近安値の116.00付近は完全に視野に入っているものと思われる。

ユーロドルは買いの勢いが続き、1.12台まで上昇。200日線も突破してきており、12月以降続いていたレンジ取引で、溜まっていたエネルギーが一気に吐き出されている模様。ECBも3月の理事会で追加緩和が見込まれているが、米利上げ期待の後退という新たな材料のほうが優先されている。

当面の上値目標としては10月高値の1.15台ということになりそうだが、ECBがユーロ高をこのまま見過ごすとも思われず、来月の理事会では予想以上の緩和策を打ち出してくる可能性は留意される。

ポンドは方向感のない動き。きょうは英中銀の政策委員会(MPC)やインフレ報告、そして、カーニー総裁の会見などが行われた。いわゆるスパーサーズデー。

MPCに関しては、これまで利上げを主張していたマカファティー委員が利上げ主張を撤回し、据え置きに変更。9対0の全会一致での据え置き決定になっている。マカファティー委員は利上げを主張し続けると思われていただけに、かなりの驚きではあった。

また、インフレ報告では、2016年の成長見通しを2.5%から2.2%に下方修正しており、思った以上の下方修正との印象も強い。さすがに英中銀も中国経済の減速など世界経済の逆風を警戒し始めているようだ。

一部では利下げの可能性を織り込む動きも出始めているが、カーニー総裁は「政策委員は全体的に、次の行動は利上げと考えている」と述べ、利上げの旗まではまだ降ろしていない。

明日は1月の米雇用統計が発表になる。他の指標はともかく、雇用は改善が続いており、FRBも自信を示している。

予想は非農業部門雇用者数(NFP)で19万人増とベンチマークになっている20万人増を下回ることが見込まれている。新規雇用保険申請件数は10月を底に、再び悪化し始めている。10月~12月の数字がかなり強い内容となっていただけに、今回の1月は反動が出るのではとの見方のようだ。ここ数年、1月は反動が出るケースが他の月以上に多い月でもある。

弱い数字が出たとしても、雇用の改善が頭打ちになるとの判断まではできないと思われるが、FRBが3月利上げを見送る理由付けにはなりそうだ。

現在のドル安の流れからすれば、予想を下回る結果であった場合、敏感に反応し、ドル円は115円付近まで下落する可能性も留意したい状況だ。

(Klugシニアアナリスト 野沢卓美)

【米国】
*失業率(1月)5日22:30
予想 5.0% 前回 5.0%

*非農業部門雇用者数(1月)5日22:30
予想 190千人 前回 292千人

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