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今週のまとめ1月25日から1月29日の週

配信日時
2016年1月30日(土)08:08:00
掲載日時
2016年1月30日(土)08:18:00

25日からの週は、原油相場をにらんだ取引が中心だった。年初から中国の景気鈍化と底の見えない原油安が市場の不安を掻き立ててきたが、原油相場はようやく反発の動きをみせている。ロシアとサウジなど生産国が協調減産するとの見方が広がったことが背景。一方、上海株には弱さが残るが、市場はリスク警戒感を後退させており、世界的に株式市場は持ち直してきている。また、米日の金融政策発表にも関心が集まった。米FOMCは玉虫色の結果。リスク文言を挿入しつつも雇用の回復を指摘、3月利上げについて明言を避けており、すっきりしない内容だった。一方、日銀は再びサプライズを巻き起こした。想定外のマイナス金利導入を発表。市場は乱高下している。前回の補完措置発表のあとは再び円高が進んだが、そのときよりは原油相場の状況は改善してきている。来週は米雇用統計を中心に英豪中銀金融政策発表などイベントが多い週となる。日銀の決定が奏功するのか注目したい。


(25日)
東京市場は、根強い円売り圧力がみられた。ドル円は118.43レベルを安値に118.86レベルまで上昇。株高や原油高が下支え。NY原油先物が32ドル台半ばに上昇、豪ドル円は83円台を回復、ユーロ円は128.50近辺に上昇とクロス円の上昇が相次いだ。総じて、先週末の海外市場からのリスク選好ムードが継続した。朝方に発表された12月の本邦貿易統計では、1402億円黒字と予想を上回る黒字幅だった。ただ、輸入が前年比18%減、輸出が同8%減と内容は弱く、市場は反応薄。
ロンドン市場は、原油価格が失速する中、円とユーロが買われた。サウジアラビアの国営石油会社幹部が長期の低価格に耐えられると発言したことが伝わり、NY原油先物が32ドル台から30ドル台後半へと急落。朝方の原油高を受けて円売り優勢で始まったが、その後巻き戻しが入った。欧州株は売られ、米債に買いが入り利回りは低下した。ドル円は118.17近辺まで一時反落。豪ドルなどの資源国通貨やポンドにも売りが入った。ユーロは比較的堅調。
NY市場は、先週まで見られたような激しい動きは無かったもののドルの上値は重い。原油が再び下値模索の動きが強まり30ドルを割り込んだ。株価も軟調に推移し、為替市場ではドルが圧迫されている。ドル円は118円台前半に下落。ユーロドルは先週末の下げを一服させており、1.08台に戻している。主要な米経済指標の発表は無く、原油相場にらみの展開だった。

(26日)
東京市場は、株安・円高の動き。前日の海外市場で原油安が再燃したことで米欧株が下落、リスク回避につながった。NY原油先物は時間外取引で29ドル台後半へと一段安。ドル円は118円台後半を維持できずに下押し。日経平均が大幅安となるなかで、ドル円は一時117.96レベルまで下落した。クロス円も軟調。ポンド円は168円割れ、豪ドル円は82円割れとなり、前日の安値を更新した。上海・香港株はマイナス圏で推移。
ロンドン市場は、為替市場の独自材料に欠ける中で株と原油動向に左右された。昨日からの原油売りの流れは止まらず、NY原油先物はロンドン朝方に29.25ドルまで下押し、欧州株式市場では主要指数が2%安まで下落、米株先にも売りが入った。円とユーロ買いが先行、ポンドや加ドルに売りが入った。ドル円は117.65近辺まで下落。ただし、原油が上昇に転じ、株価も下げ渋ると一転して円とユーロに売りが入り、豪ドルや加ドルは買われた。経済指標や要人発言は特になし。
NY市場は、ドル買い戻しが優勢。NYタイムには原油高、株高の流れが強まり、リスク回避の雰囲気が一服。原油の買戻しについては、OPECとロシアが原油生産に関してで協調するのではとの期待が広がった。ただ、話がまとまるかどうかは、かなり未知数。ドル円はロンドン時間に一時117円台に下落していたが、NY時間には118円台半ばまで戻す動き。ユーロは上値が重い展開となったが、ユーロドルが1.08台を維持するなど底堅さも。

(27日)
東京市場は、日本株が大幅高となったものの円買いが優勢だった。日経平均は前日の米株高を受けて大幅高。一時500円超高に。一方で、NY原油先物が時間外取引で30ドル台へと反落、中国工業利益の減少で上海株も続落している。ドル円は118円台半ばからジリ安となり、昼過ぎには一時118.04レベルまで下押し。クロス円も全般に軟調。そのなかで豪ドルは堅調。豪州CPIが予想を上回ったことに反応した。
ロンドン市場はポンド売りがやや目立つ以外は一進一退、この後NY市場で発表されるFOMC声明を前にして積極的な取引は手控えられた。ドル円は118円台前半で小幅な上下動、ユーロドルは1.08台後半で推移。ポンドは主要通貨に対して下落。英住宅価格の低迷、あすの英GDPの伸び鈍化予想、前日の英中銀総裁のハト派発言などが材料視された。
NY市場は、FOMCがメインイベント。声明を受けてドル売りの反応が見られた。声明では世界経済や金融市場の動きを注視し影響を評価する、昨年末に経済成長は鈍化した、と新たに言及。一方、労働市場は一段と改善、とした。市場の一部には3月利上げの可能性を打ち消してくるとの期待もあったことから株式市場は売りが強まり、米国債利回りもFOMC前の上げを帳消し。為替市場はドル売りの反応。ドル円は発表直後に119円乗せを試す動きも見られたが、118円台半ばに伸び悩み。ユーロドルは1.09台に上昇したが、上抜けまでは至らず。

(28日)
東京市場で、ドル円は118円台で振幅した。朝方に118.42レベルまで下押しされた。その後は株の下げ渋りとともに買い戻されて日経平均が上げに転じると118.93レベルまで反発。ユーロ円は129円台前半、ポンド円は169円ちょうどを挟んで振幅。午後はあすの日銀会合の結果待ちに。NZドルは早朝に売りが強まった。NZ中銀は金融政策を据え置いたが、声明で追加緩和の可能性に言及したことが売りを誘った。
ロンドン市場は、ユーロとポンドが買われた。ユーロに関しては欧州株の軟調地合いがリスク回避を誘い、ポンドに関しては英国GDPが押し上げた。前期比0.5%は前回から0.1ポイントの伸び加速だった。甘利経済再生相は金銭授受問題を巡り会見を行い、政治不信を招いたとして大臣を辞職。日経225先物は約80円程度下落、ドル円は20銭程度値を落とした。
NY市場は、ドル売りが優勢。市場は原油にらみの中、ロシアとOPECが減産に向けた協議を行うのではとの期待感が高まり、原油の買戻しが強まる中、市場の雰囲気はリスク回避一服となっていた。ただ、これまでリスク回避一服となればドル買いの反応だったが、きょうは逆の動き。前日のFOMC声明を受けて、市場は3月利上げの可能性を弱めている。この日発表の米耐久財受注が弱かったこともドル相場を圧迫。ユーロドルは1.09台半ばまで上昇。ユーロ円は年初以来の130円台を回復。ドル円は118円台でのレンジ取引に終始。

(29日)
東京市場は、日銀決定会合をめぐり大混乱となった。午前は静かな取引だったが、昼過ぎに日銀は初のマイナス金利導入を発表した。発表直後は円安・株高が進行。ドル円は一時121.42レベル、日経平均は500円超高となり1万7600円台まで急騰した。しかし、揺り戻しも激しく、ドル円は一時119円台前半に反落。日経平均はマイナス金利を嫌って銀行株が急落し一時1万7千円割れまで反落。市場の評価はまだ定まらず、黒田総裁会見待ちに。
ロンドン市場は株高を受けて円が軟調に推移した。欧州株式市場は日銀の決定を好感し、主要指数は一時1%超の上昇となった。黒田総裁は会見で、物価目標の早期達成に必要ならなんでも行うとの姿勢を強調、マイナス金利のさらなる引き下げの可能性に言及した場面ではドル円に買いが入る場面もあったが上値は限定された。
NY市場はドル買いが優勢となった。日銀が突如マイナス金利を打ち出し、きょうの市場には黒田ショックの激震が流れた。今週のFOMC声明でも世界経済への警戒感を示すなど、各国中銀が、このところの市場の混乱に配慮した動きを見せてきていることから、リスク回避の雰囲気が後退している。このところ、リスク回避一服は為替市場ではドル買いの反応を示すことが多く、きょうはその流れとなったようだ。きょうは月末の取引でもあり、ドル買いのフローが大量に出たとの観測も聞かれる。ドル円は黒田ショックで121円台まで急伸していたが、NY時間も121円台を維持した。

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